15. PBNの仕事/ Trabajo de PBN
PBN=Paraguay Buisiness News(パラグアイビジネスニュース)
創刊は2016年1月1日。
今年で8年目の情報サービスだ。
簡単に説明すると、
パラグアイの現地ニュース(西語)を日本語に翻訳し、毎週11本*の記事をメルマガ形式で配信している(有料)。
*9本が翻訳記事、1本がブラジル日報記事、1本がコラム記事の構成
サービスをスタートしたきっかけは2015年末頃に、
僕の師匠であるGさんからオファーだった。
とある日系企業の顧問をしていたGさんは、
企業側から、より新鮮な現地情報をコンスタントに入手したいという相談を受けていた。
そこでGさんは、以前日系新聞社のお手伝いをしていた経験のあった僕に、
話を持ってきてくれたのだった。
当時は、僕とGさん、もう一人の翻訳者しかいなかったので、
たったの3人で仕上げていたこととなる。しかも当時は15本全て翻訳記事だったのだ。
毎週ヒイヒイ言いながら、配信を続けていたことを覚えている。
やがて、別の仕事も忙しくなり、別に翻訳スタッフを雇うことを考えた。
そうすると、校正スタッフも必要、レイアウトスタッフも必要となり、
多い時でスタッフさんが10名くらいになっていた。
みなさん、本業を抱えながら隙間時間のアルバイトなので、
個人で抱える記事は多くない、多くても一人3本くらいのボリュームだ。
ビジネスニュースということもあり、文章表現は難しい。
翻訳者は皆がプロというわけではなく、「日本語ができる日系人か日本人」が中心で、マニュアルを作りながら、みなさんそれぞれ経験と共に腕を上げていった。
スタッフは友人や知人の知人など、近しい人を集めた。
僕は編集長という実に偉そうなポジションに就かせてもらっている。
いつもスタッフの皆さんには頭が上がらない。感謝である。
みなさんの想像の通り、
このようなサービスは需要があるのか、不思議だと思う。
正直言って需要はとても少ない。(ないわけではない)
マーケットも極めて小さい。(小さいがある)
法人購読は10に満たず、個人購読も10程度だ。
幸いスタッフにお給料を払いながら、なんとかかんとか運営できているが、
いつまでクオリティを維持しながら続けていけるかは、
この先わからないと思っている。
しかし、パラグアイの経済もここ最近好調だし、
近頃日本からの進出企業も現れ始めている。
こういった動きが今後活性化すれば、
PBNも多くの方の役に立てると思う。
今振り返ると、よく8年も続けてこれたと思う。
超零細サービスであることに間違いはないので、
全くと言っていいほど、ほぼ利益は出ない。
何度もサービスを辞めることを考えた。
しかし、今まで支えてくれた読者の方々のこと、
スタッフたちのことを考えると、
その決断をまだまだ先延ばしにしている自分がいる。
実際、僕自身も毎週記事のチェックを行いがなら、
ニュースを把握し、大いに役に立ってる。
「パラグアイ国と日本での、両国間の“人材・経済・文化”の交流を推進する」
PBNのミッションだ。
とても大仰なことを掲げているかもしれないが、
Gさんの意思を継ぎながら、今後も頑張って行きたいと思う。