アイドルはどう生きる?
Snow Manの3rd Album「i DO ME」に収録の「slow…」MVが公開されました。
映像は毎度のことながら素晴らしいのですが、歌詞も深読みしたくなる内容だったので、久々に書いております。
「自分は自分らしく(i do me.」)」ということは、歌詞のyouは自分ですね、となると解釈がはかどります。内省、万歳!
というわけで、以下、勝手な歌詞解釈です。
今、見ているTVで、YouTubeで、踊っている、あの日の自分。
今も、今からも、相変わらず動き、働き続けている自分。
なんのために・・・?
なぁ、教えてくれよ
そこにいるお前はどこに向かっているんだ?
いずれそこに行き着いたら、次の場所に向かう理由はあるのか?
まっすぐ向き合って、じっくり話そうか
話そうよ、なぁ?
お前自身が何を感じているのか、曇ったガラスを隔てているようでちっとも分からない
それを分かりたくて、必死に手を伸ばして、曇ったガラスを拭おうとしてる
お前の「自分らしさ」って何?どうなれば満足?
なぁ、教えてくれよ。お前は何者なんだ?
「お前」が映る鏡を見つめてる、ずっと、ずっと、ずっと…
どうなんだ? どうなんだよ…
なんとなくここまで歩いてきたけれど、この道を振り返ればどうだった?
理想としていた自分に近づいているか?
なぁ教えてくれよ
お前が必要としていることは何だ?
これからのお前に足りないものは何だ?
逃さないよ、じっくり話そうよ
悪いけど目は離さないよ、お前の本心がちゃんと見えるまで
このままじっと見つめてたら、お前はどんな反応を見せる?
何度だって問いかけるよ
目の前にいるはずのお前が、ぼんやりと映っている曇ったガラスを拭おう
お前の「自分らしさ」って何?どうなれば満足?
なぁ、教えてくれよ。お前は何者なんだ?
「お前」が映る鏡を見つめてる、ずっと、ずっと、ずっと…
(俺は何者なんだ…?)
鏡の中に隠れようとしないで
心の奥に隠れようとしないで
目の前にいるはずのお前が、ぼんやりと映っている曇ったガラスを拭おう
お前の「自分らしさ」って何?どうなれば満足?
なぁ、教えてくれよ。お前は何者なんだ?
「お前」が映る鏡を見つめてる、ずっと、ずっと、ずっと…
(俺は何者なんだ…?)
お前が映る鏡を見つめてる、ずっと、ずっと、ずっと…
改めて、どストレートな歌詞。
自問自答をずっと続けます!宣言な曲。
アイドルの自問自答ってなんだろね、って話になると思うのですが。
あくまで想像だけれど、アイドルって仕事としてはめちゃくちゃ難しいし、苦しいと思います。
「アイドルというシステムは、人に成熟する時間を与えない」という表現もあったけれど、個人的には嵐のドーム公演にはじめて入ったときの印象が強烈で。
照明→メンバー→私、が一直線上になる瞬間があって、その照明のあまりの強さに驚きました。光量が強すぎて、私の視界も真っ白になって、この光を浴びてる当人は足元さえ見えないだろうなと思って畏怖を感じました。自分だったら怖すぎる、と。
周囲が見えなくなるような強い光の中で生きるのって、怖すぎないか? 自分どころか、周りの環境さえ実像が見えなくならない?と思っていたので、slow…のこの歌詞をぶつけてくるSnow Manって正直すぎるし覚悟が決まりすぎてる、と感じました。
おそらく想像以上に急激に「周りからの見方」が急に変わって。
何かの媒体に映る姿が、自分自身よりも強固な「実像」になってしまっているのでは?
(インタビュー記事でちょいちょい漏れ聞こえてきてる気がします)
ご本人たちが、戸惑いつつもそれを飲み込んでの、この歌詞・曲であればいいな、と。
自問自答の行きつく先が、彼ら自身の幸せであってほしい。
自分本位であれ!と思います。
アイドル本人が楽しく生きてこその、ファンなので。
アイドルの曲って、歌うことで本人が引っ張られることがあると思うから(言語化しにくいけど嵐の「きっと大丈夫」みたいなこと)、今このタイミングで生まれた「slow…」がメンバーの気づきとか支えとかになればいいな、と思っております。
(MVのテーマが「時間」なのも面白いな。歌詞にはあんまりリンクしてない気がするけど、「slow」って単語の意味から連想されたのかな?どうだろ)