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墨を奈良土産にしよう
どうやら墨産業がピンチらしい
ぶっちゃけ墨なんて使わないので滅びても全く困らないが、墨は伝統工芸品の一角を担う物品である
無暗に滅びるのを静観するのも芸がないだろう
そもそも現在は世界的な日本ブームである
海外から日本の伝統文化は高く評価されるし、日本人の中でも文化的な欧米賞賛から日本回帰に戻る風潮も最近よく見られる
だから、日本ブームの波に墨が乗っかっていなかったことに驚きである
墨についてよくよく考えてみたら魅力が結構あるように思う
むざむざと滅ぼしてはいけない
これを機に墨を再興するための戦略を考えてみよう
美術品としてのポテンシャルがある墨
まず墨の再興を図る最も単純な方法は、墨を美術品のカテゴリに加えるというものである
これは多くの伝統工芸品で取られてきた手法である
ブランド化し、美術品としての地位を確立する
これが最もオーソドックスな方法だろう
そして、墨にはそのポテンシャルがある
まずは、見た目である
印や彫りで自由なデザインを加えることが出来、形も自由に作ることが出来る
オーソドックスな長方形の形でも十分かっこいいが、八方体や将棋のような形なども日本的なスタイリッシュさを感じるだろう
見た目の見せ方一つで十分売り込めるはずである
次に香りである
墨は香りを楽しむという点も忘れてはいけないポイントだろう
見た目以外に香りを楽しめると言う点で他の工芸品との差別化要素にもなる
奈良の地場産業である
また墨のポテンシャルの高さは奈良という地で作られているところも大きい
奈良という場所は日本の歴史を象徴する地であるし、それは外国人にすら認知されている
ということで歴史的な伝統工芸品を売り込むには非常に適した場所にある
墨と奈良は一瞬で繋がり、違和感がない
奈良土産と言われて墨が出てきたとしても全く違和感がないだろう
なんなら昔から奈良と言えば墨と言われても騙される人もいるのではないだろうか?
既にブランド化されていると言ってもいい
後はどう売るかだけの状態であるともいえる
奈良土産として売る
つまり、墨の再興戦略はおのずと答えが決まる
奈良土産として美術品として売る
ということだ
結構明瞭な答えが見えていて後はやるだけという感じはする
おわりに
こんなことを言っていたら墨を販売したくなった
老後は伝統工芸品を作って売って暮らしたいと思っていたが、墨が意外なフロンティアになっていることが分かったので、この墨を一大日本土産の一角にのし上げる立役者を自分が目指すのも悪くない気がしてきた
墨について学ぼう
すごく話が飛ぶが、お地蔵さんも何かしらのアレンジを加えて売りたいなと思ったりしました
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