#言語録『先を見たい』

人が見ておぞましいとするものに価値を見出すものもいる。

価値の変転。私もそのうちの一人だ。

こんな魂をもったものには天国はふさわしくない。

地獄の業火に身を焼かれながら、自分だけの孤独のなかで生涯を終える。

生きることは地獄。死ぬことは無だ。

それが現代人の価値観となりつつある。

それが悲しくて、動かしたくて……。

たまに狂気じみた答えを求めようとする。

正気と狂気の境を行ったり来たりしたがらも、今日、この日まで生きてきた。

ならば先まで、見たいものだ。

本当にこの先にあるのが無なのか、それとも光か、この目で確かめてみたい。