【トーナメント初心者必見】情報整理がポーカー上達の近道!?
皆さんこんにちは!
プロポーカープレイヤーの一ノ瀬公聖です。
「最近なんかアミューズのトーナメント勝てなくて楽しくない・・」
「始めたばっかの頃は楽しかったけど、最近伸び悩んでるな。」
「やっぱ改めて基礎を勉強し直さなきゃな・・」
最近のポーカーブームでポーカーをプレイし始めた人の中にも、こういった悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。
そんなあなたに、海外トーナメントで9回優勝経験のある僕のほうから、「トーナメントで勝てるようになるコツ」をお伝えできればと思います!
・・「それはあんたが最初からポーカーの才能があったから勝てただけでしょ?」って?
大丈夫です!僕も最初から上手かったわけではありません!
それこそアミューズメント・オンライントーナメントで全然勝てない時期もありました。
そんな僕だから、同じ目線でみなさんにもお伝えできることがあると思います。
「まずは何を語るかよりも、誰が語るかが重要」ってことで、
改めて僕の自己紹介をします!
本記事では「トーナメントで勝てるようになるコツ」として
脱初心者というよりは、”初心者から上級者まで全てのプレイヤーが意識しなくてはいけない重要な点”をまとめていきます。
まず、ポーカーというと何を想像するでしょうか。
心理ゲーム?
相手の心を読み解いてプレイするゲーム?
はったりをして相手を降ろすゲーム?
もしかして、運だけゲーム?
上記のような考えを想像する人が多いかと思います。
実際に私の知人や友人にポーカーを説明するとマジシャンのようにカードを変えたり、嘘をついて相手のチップを騙し取るゲームなど様々な幻想を抱いていました笑
また、将棋や囲碁のような完全情報ゲームではないため、心理ゲームという固定概念があります。ゲーム全般に言えることではありますが、戦略の中には数学的要素や反射速度など心理状況を読み取ること以外にもそれぞれのゲームには大事な要素があります。
ポーカーは相手の心理状況を考えることで優位にプレイを進められる。所謂人読みに長けている人がポーカーが上手い人だと考える人も多いでしょう。たしかに、ポーカーは心理ゲームではあるのですが、もっと重要なことは数学的な側面が極めて大きいゲームであるということです。
前置きはここまでにして、皆さんはプレイをする中で何を考えてプレイしているでしょうか?
前のハンドでポットを取った/取られたこと
今日は、ボードにAのカードが良く出るなー
隣のプレイヤーはチップをいっぱい持ってるなー
配られたハンドの優劣
同卓しているプレイヤーの容姿/特徴
気になってプレイ出来ないことも有りつつ、思い思いの考えの元プレイをしているかと思います。
ポーカーを始めたばかりの初心者は何を情報にすれば良いか分かりません。私自身始めたての時は自身に配られるハンド(手札)をめくるだけでドキドキワクワクし、ほかの情報に目を傾けるほどの余裕もありませんでした。
「AA来い!AA来い!あっ、92oか・・・」
「おっ、5ポケか!良さそうだし、とりあえず参加しよう!」
そんな毎日でした。
配られたハンドの確認は勿論大事なことなのですが、他にもプレイする上で大事な情報があります。情報を上手に整理出来るようになることが上達する近道になります。
では、上級者は何を考えて、何の情報を整理してプレイしているのでしょうか。
上級者は必要な情報の整理が上手に出来ることがもちろん、1ハンド毎に状況が変わるこのゲームでの情報の更新も早く行うことが出来ます。状況整理が出来るようになると皆さんの大事と考える心理面の事にも頭を傾ける余裕も出来ることでしょう。
ここから本題に入ります。
不完全情報ゲームのポーカーで誰もが拾える重要な情報とはなにか?
皆さんが重要と思われる自身に配られる手札以外に2つ大事な情報があります。
それは【スタックサイズとポジション】です。
このNoteでは、僕の自己紹介は忘れても、
この2点だけを頭に入れて、持ち帰ってください!
①スタックサイズ
スタックサイズというのは、自身の持っているチップの総額また卓上に座っているプレイヤー個々のチップの総額のことです。
スタックサイズによってプレイすべき場面とそうでないと場面があります。
“言われなくても、スタックの確認なんて出来てるよっ!”
・・・そんな声が聞こえてきそうです。
けど、相手のスタックサイズまで確認できてますか?
✕ 自分のスタックだけ確認
〇 自分だけでなく、相手のスタックサイズも確認!
この差は本当にでかいです。
ここは初心者と上級者の差をわけるポイントといっても過言ではありません。
その中で、自身と相手のスタックサイズの【有効スタックサイズ】が非常に大事です!
(補足)有効スタックとは?
→参加プレイヤーが2人だけで、プレイヤーAが100BB持っており、プレイヤーBが50BB持っているとします。この場合、例えオールインになったとしても、ポットは50BB×2の100BBまでにしか膨らみません。そのためプレイヤーAは100BB持っていたとしても、50BBでプレイしているのと全く同じ状態ということです。そのためこの状況の有効スタックは50BBということになります。
テーブル上で自身が最も少ないスタックサイズを持っていれば有効スタックは自身のスタックになります。しかし、逆に自身が最もスタックサイズが多い場合は卓上全プレイヤーのスタックを把握してプレイする必要があります。有効スタックサイズがプレイする中で重要になりますのでハンドが配られる前に逐一確認してプレイしましょう。
では、なぜ有効スタックサイズが重要なのでしょうか?
それは、『有効スタックを把握することで利益的なスターティングハンドの選定が出来るようになるから』です。
トーナメントポーカーではブラインドの上昇また1ハンド毎のプレイによるチップの変動により有効スタックサイズを把握することが非常に重要になります。
具体例を一緒に見ていきましょう!
自分(SB)で60BB持ち 相手(BB)で20BB持ちの場面で、ハンドは2ポケでした。
自分は「22でペアは強いはずだからレイズで参加しよう!」と考えて、3BBでオープンしました。すると、相手(BB)から20BBのオールインが来ました。その時に、22って結構対応を迷うハンドじゃないですか?
けど、「3BB払ってるし・・もったいない・・相手もブラフの可能性あるしな・・」と損切りできずに、オールインにコールして、相手はA3o持っていて負けて20BB一気に失う。すると、60BBもあって余裕だったのに40BBにまで減って、またアンラッキーでオールインに負けて残り7BBに。。そして待ちきれなくなって、あまり強くないハンドでオールインして負けて敗退・・ポーカーあるあるです。
しかし、上級者は有効スタックサイズを確認しているので、「ほう、BBは20BBか。普通に3BBでオープンしたら、オールインレイズされるかもしれないな。22は20BBオールインすることが利益的なハンド、相手(BB)が降りてくれればショーダウンをせずにブラインド獲得出来る確率が75%、相手がコール出来るレンジは上位25%程でコールされる。コールされたときに相手に対して50/50の勝負が出来るレンジが80%。そして2割ほどの勝率しかない場面(相手にこちらよりも強いポケットペアを持っていた場合)では勝率が20%ほどになってしまうことが20%ほどの確率。ここは自分からのオールインが利益的だっ!」っていう思考になり、A3oのようなハンドであれば50/50の勝負をせずともポットを獲得することが出来る。
このようにして、有効スタックサイズに対する少しの意識での差で、初心者と上級者は大きな差が出てきます。
もう一つ寄り道して話すと、初心者は「スタックサイズが深いほうが有利」と思いがちだけど、実はそんなことないです。
(アミューズトーナメントで50BBも持ってるから、とりあえずなんでも参加してチップの少ない人に、プレッシャーかけようとしている人を見たことありませんか?)
有効スタックサイズが少ないほどショーダウンまでの距離が短く期待値を実現化することが出来ます。簡単に言うと『いっぱいチップを持っていたほうがショーダウンに行く前に降ろされてしまい期待値を失うことが多い』ということです。そしてマルチウェイ(複数人でポットを争う場面)ではより有効スタックサイズが少ないプレイヤーが有利に働きます。それは他のプレイヤーはどうやってショーダウンまで行けば良いかと考える中で、こちらはリスクが軽くショーダウンまで持っていくことが出来るからです。
②ポジション
ポジションとはテーブル上に回ってくるアクションの順番のことです。初心者でもゲームの進行が分かればポジションの重要性が分かるでしょう。
では何故ポジションが大事なのでしょうか。
それは場に勝負を継続しているプレイヤーと放棄しているプレイヤーがいるからです。同じ手札が配られても残りプレイヤーのポジションによって有益にプレイ出来るハンドレンジが変わります。ハンドレンジを初めて聞いたという方は下記ハンドレンジ表を参考にして下さい。
分かりにくいと思いますので、例を上げて簡単に説明します。
10人テーブルで最初のアクションを求められるBB(ビッグブラインド)の左隣のプレイヤー(UTG)でA2sが配られました。
Aが入っている!しかもスート(ダイヤなどの絵柄)も揃っていると!
これは参加したくなりそうですよね。
これは罠です!!すごく罠です!!
UTGのポジションでA2sで参加することは、明確に損な選択肢となります。
けど、これをルールを守れないプレイヤーが本当に多いです。
10人テーブルでは9人のアクティブプレイヤーがまだ後ろにアクションを控えているため参加することは得策ではありません。
下の画像を見てください。
これはおおよそUTGのポジションで参加してもよい、とされるハンドレンジです。どうでしょう?結構狭くないですか?
A2sは画像の右上でグレーですよね。
UTGのポジションもっと強そうなAToですら、参加するのは控えてください!
216通りの手札がある中の上位10%ほどのハンドしか参加することが出来ない非常に不利なポジションでゲームがスタートしていることが参加すべきでない要因です。
逆に自分がディーラーボタンのポジションにいて、自分まで全員フォールドしてアクションが回ってきた時はどうでしょうか。
先ほどと同じくA2sがあなたの手札です。
この場合上位50%ほどのハンドレンジをプレイすることが有益になります。
ですので、A2sは黄色に塗られている通り、プレイしてOK!
これは残されたアクティブプレイヤーの人数とポストフロップ(コミュニティボード/共通カードが開かれた後)を優位にプレイ出来るポジションがある非常に良い場面だからです。
こんな感じで同じハンドでもポジションによって全く選択は異なります。
改めて、”ポジションごと”のハンドレンジ表は頭に入れておきましょう!
アミューズトーナメントであれば、自分のプレイが来る前に、スマホでハンド表を確認する癖をつけてもいいかもしれません。
以上、スタックサイズ、ポジションそして手札は完全情報であり非常に大事な情報です。上達する上でこれらの情報整理を忘れずにプレイしましょう!ポーカーを続けていく中で身に染みて感じることになるでしょう。
今回は情報整理が上手に出来るようになることが上達への近道という記事でした。
今後もポーカー初心者~中級者向けのコンテンツをどんどん発信していく予定なので、今後もみたい!と思ったら、ぜひいいね、コメントよろしくお願いします!
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