IVRyのエンジニアが1人から15人になるまでを振り返ってみた
こんにちは、IVRy のエンジニアの小瀬です。
#伸びてる会社IVRy シリーズ第3弾、最近メンバーが増えたエンジニア組織のこれまでを振り返ろうと思います。
このブログを書いている最中に、タイムリーな名言に出会いました。「初期の頃を振り返っても正直かっこいい事なんか書けないかも」と思っていた自分に突き刺さり、この名言に励まされ執筆の勇気が湧いた気がします。(言い訳として名言を使ってる?w)
ベンチャーの始まりってこんな感じなんだな、と、リアルなストーリーをお楽しみいただければと思います!
ブログを読むにあたっての注意事項
「IVRy」には、会社としてのIVRyと、サービス・プロダクトとしてのIVRy、両者の意味を持っています。歴史を振り返るにあたり、この二つの意味がややこしいため、本ブログではIVRyをサービス・プロダクトとしての意味として使用します。会社を示す際は「弊社」と記載します。
最初期(2019年~IVRyが生まれるまで)
IVRyがまだ社名ではなく、また、サービスとしても生まれていなかった頃(2019年-2020年)、私は正社員ではなく週5の業務委託として、代表の奥西と2人でプロダクト開発に従事していました。
IVRyは7個目に作ったプロダクトで、IVRyが生まれるまで、奥西が思いついたプロダクトのプロトタイプを作っては消して、を繰り返していました。
この辺りの詳細は下記のインタビューでも触れてあるの興味ある方はぜひみてください。
新規事業だけではなく、この時はまだ受託開発と新規事業開発を同時並行して開発を行っていました。(ベンチャーっぽい)
オフィスは小さな部屋を借りて開発をしていました。オフィスには基本的に私と奥西2人しかいませんでしたが、知り合いが遊びに来たり、その当時からオフィスだけどオフィスじゃないような楽しい雰囲気があった気がします。
遊びに来た内の数人が後に弊社の正社員になっているので、オフィスを借りたのは正解でした!
組織なんていうものはなく、 進捗の報告は奥西にDMで報告していた気がしますw
IVRyが生まれてからシリーズAまで
IVRyは最初Pythonスクリプト1ファイルで動く本当に小さいプロダクトでした。今まで作ったプロトタイプの中で一番小さいかもしれません。にも関わらず、すぐに需要があることがわかり、そこから電話サーバーと設定画面を作成しました。
この時感じたIVRyの勢いやパワーは他のプロダクトでは感じたことがないモノだったのを覚えています。
当時のオフィスはこんな感じで、最初のオフィスよりも若干広くなりました。「奥西こんないいオフィスに引っ越すなんて攻めすぎ」って指摘していたのを覚えていますw
IVRyが生まれた後も、エンジニアの正社員は0人だったのですが、手伝ってくれるエンジニアが増えました。
週5フル開発は私だけでしたが、フロントエンドとバックエンドと電話サーバーの開発を合計4人のエンジニアで開発していました。当時は代表の奥西も微修正である場合は自らコードを書いていました。2022年ごろからコードは一切書いてません。(これも成長の証)
複数人のエンジニアが同時に同じリポジトリを開発するのは弊社ではIVRyが初めてでした。
この辺りから「開発定例」という会議が生まれ、毎週2回ほど夜19:00くらいにみんなの開発進捗を奥西やセールスチームと全員一緒にSyncしていました。
夜19:00だったのはみんな正社員じゃなく時間が合わなかったからですね。
スクラムはまだ弊社には存在せず、開発定例時に進捗を管理してやりたいことを決める、みたいな型がない運営だったと思います。
それでも人数が少なくてツーカーだったのでその時はうまく回っていた。(はずw)
シリーズAからシリーズBにかけて(2022年)
シリーズAの資金調達発表があった2021年12月22日から2022年末までの話を書きます。シリーズAから社名もIVRyに変わりました!私も弊社の正社員になり、2022年は合計6人のエンジニアが正社員になりました。
この年から、スクラム運営にシフトしていきました。ずっと行っていた夜の開発定例もここでストップがかかり、毎日の朝会で進捗を共有する運営に変更になりました。
また、冒頭で触れたように弊社はプロダクトを作っては消してを繰り返していたので、IVRyも当初からスケールすることを想定して作っておりませんでした。
インフラ(AWS)も手でポチポチ構築したものを運営していたため、にterraform管理に移行しました。(厳密には2022年ではなく、シリーズA発表があった2021年末に移行しました)
また、この年に既存のRailsのコードを全部捨ててAPIモードで動くようにリファクタリングを行いました。
2022年は、新規開発を進めながらも、開発体制もインフラもアーキテクチャも、スケールするために改革した年になったなと思います!
シリーズAの後、新規開発の要望が高まる中この判断ができたことは本当によかったなと思います!
あと、この年に3つ目のオフィスに引っ越しすごく広くなりました。
シリーズBから2023年11月現在まで(2023年)
シリーズBの発表は2023年3月ですが、2023年1月からの話を書きます。2023年は、予定も含めて9人のエンジニアが弊社にジョインしました!
エンジニアの正社員は合計15人になりました!
人数が増えて変わったこと
エンジニアだけでなく、弊社の組織も部署を作らないプロジェクト制と言う形にチャレンジをしています。
エンジニアは複数プロジェクトに所属しますし、複数プロジェクトを兼務するエンジニアが大半です。こうしたチーム運営の変更もあり、エンジニアチーム全員で複数案件を同時並列で開発ができるようになってきています。
また、エンジニアはスクラムチームにも所属しています。スクラムはプロジェクトとは独立して運営しています。この辺りは弊社独自で育てようとしているチーム運営であり、チャレンジしている最中です。弊社のEM(エンジニアリングマネージャー)である堀田が受けたインタビュー記事によくまとまっているので詳細はこちらで確認してください!
オフィスは2022年と同じですが、人の数と机の数が違います。弊社の今西が先日投稿した来たくなるオフィスでも書いていましたが余白があったオフィスはもう人で賑やかになってきています!正社員の人数も10名強からから55人(2023年末にはもう少し増える見込み)と大きく増えました。
数が増えただけじゃなく強いチームに
ただ人数が増えただけじゃなく、優秀なエンジニアがたくさん弊社にジョインし、エンジニア組織がどんどん強くなってきました。
アメリカ本社のGoogleでGoogle Assistantの自然言語理解でテックリードなどをされていたべいえりあさんの入社でIVRyのAIプロダクトが進化し、電話で実店舗の予約までできるようになったり
GoogleのDesign Docを書いて議論する文化などもエンジニアチームの間で取り込まれ、今は文化として根付いています。(生の声が聴けるのが本当にありがたいです)
動画配信や人事労務サービスなどで、ユーザー数が多いサービスの開発・運用経験がある松崎さんのおかげで、インフラに安定がもたらされ、さらにステージング環境が多面化して開発効率が良くなったり
リクルートで開発チームのGMをされていた近藤さんが入社してエンジニアサークルの運営が本格化し、エンジニア全体のレベルを上げる活動が始動したり
先ほどスクラムチームとプロジェクト制の記事で説明をしているEMの堀田さんのおかげで開発チーム運営がどんどん改善されたり
適材適所で強力なメンバーが揃ったおかげで本当に強い組織になったなと思います 。
全員のことを取り上げたい気持ちですが長くなってしまうので、弊社の入社エントリをご覧ください!
改めてエンジニア組織を振り返り
こうして振り返ってみると、設計や開発組織の改善は場当たり的なようにも感じますが、「フェーズに応じて効率の悪いものを捨てられる文化がある」という風に自分は捉えています。
弊社のValueの中に
という言葉を策定していますが、その時々の最適な設計を考えて変革していく姿勢はこのTo-Be Orientedな行動の一つだと思います。
そして最初からオフィスを借りてその場所を大切にしてきた文化が、強制じゃないけど出社率が高い弊社らしいオフィス文化に繋がった気がします(フルリモートだったり週1出社の人もいます)
オフィスはいつも活気があって本当に楽しいです。子供が生まれてからしばらくフルリモートだった私も出社に回帰してきています。
これもまさに弊社のVisionである
に繋がったのかなと感じています。
また組織の話題とは逸れますが、事業が数値的に成長するスタートアップで開発することは本当に楽しい、と言うことを私個人としては猛烈に実感しましたw
つまり結論としては…
1秒でも早くJoinした方がいい
組織っぽくなったなーと思う弊社もまだまだ序盤です。時価総額1兆円の企業を目指しているので人数はもっと増えます。
人数が増えてチーム編成など独自の働き方を定義したり、新しいオフィスに移転したり、成長中のスタートアップでしか体験できないような楽しい経験が今後も待っています。
私個人としては、IVRyのエンジニアメンバーが増えても「Work Is Fun」な状況をキープしたい、ということを根底に思っています。表面的な楽しさだけじゃなく、開発体制を整えたり、個人として成長ができたり、色んな要素が絡まった課題だと思いますが、いつまでも「Work Is Fun」なチームであるために努力をしていく所存です。
そして、IVRyは私が最初に感じたパワー以上の伸び方をしていて、これからも伸び続けるので1秒でも早く入社することをお勧めしています。笑
ぜひご検討を!