なんかお前人格者だな
「なんかお前人格者だな」
これは友人から言われた言葉。嬉しかった。
ここに時計がある。この時計を客が2万円出して買う。売り手は、
「ありがとうございました。」
よくみる光景だ。でも、客は言わない。
バスに乗っても、物を買っても、サービスを受けても。
なんで?
だってお金払ってるから当たり前じゃん。そのサービスや品質に見合うお金を払ってるんだから、目的地まで運んでくれるのは当然でしょ。
ここに時計がある。この時計を客が2万円出して買う。2万円出した客が
「ありがとうございました!」
あまり見ない光景だ。バスに乗っても、物を買っても、サービスを受けても。
「こんなに素敵な時計を売ってくれて、その時計を私が毎日つけることができるなんて本当に嬉しい。この時計を作ってくれた製造者、この時計を勧めてこの時計の魅力について教えてくれた店員さん。本当にありがとうございました!」
こんなお客さんがいたらどうだろう。きっと働くことは、お金を得る以上に楽しい。そして実はこれを言えるお客さんだって嬉しい。なんでって?ありがとうございます。ごちそうさまでした。いただきますを心を込めて言える人ってかっこいいし可愛くない?
「生きていくために」働かなければいけない。
「お金を稼ぐために」働かなければいけない
そういう世の中を作っているのは、「ありがとう」が足りないから。
バスの運転手だって考えてみたらたったの250円で、事故を起こさないで私のいきたい目的地まで届けてくれた人。私の命を目的地まで運んでくれた人。だから私は言う。
「ありがとうございました!」
って。本当はもっと「札幌駅まで運んでくれたから私は面接練習に行けます。」とか「美味しいレストランに行けます」とか言えたら、自分も運転手ももっともとっと気持ちよくなれるんだろうけど。私はまだ未熟。ちょっと恥ずかしい。
お客さんだって、ありがとうって言っていいんじゃないかな。
やってくれてあたりまえの社会よりも、やってくれてありがとうの社会の方がいい。
当たり前ではない。
有難いことの連続。
みんなが幸せな社会になるために。そして自分も幸せになるために。
私の小さな社会貢献