十四日「夢」2023/4/28
「今日はやけに天気がいいな、月がよく見える。」
今日は英語の補修があった。帰る頃にはすっかり暗くなって金星がよく見えるいい時間になっていた。いつも通り一人で帰るか、と薄暗い下駄箱のなかのローファーを手に取って考えていると、物音がした。音がする方を振り返ると同じクラスの平塚(仮名)がいた。今までの三年間なんだかんだ同じクラスで話せないことはないが、わざわざ話さない、性別も違うしわざわざ関わりに行かないような人物だ。
「平塚も帰りか。」
俺は気分がいいらしい。
「ん、ダンス部