ゆうぐれは、ただのしゅふ87「困った、一転、海鮮丼を食べる」
夕暮れはただの主夫
2024年11月12日、火曜日、晴れ
夕方、家に帰るとつれあいがお弁当箱を洗っていた。こういう時は、食べ終わったばかりのことが多い。案の定、起きたのが午後で、洗濯をして、それが終わった夕方にお弁当を食べたらしい。
困ったなぁ・・・
十分こんなケースがあることはわかっていたはずなのに、油断した・・・
その10分前、ボクは会社帰りにスーパーに寄り、今夜の夕食を考えていた。何にしようかな、昼のお弁当は肉だったし。
魔が差した、としか言いようがない。自分の食べたいものを優先してしまった。
「そうだ、お刺身を買っていって海鮮丼にしよう」
お刺身はおいしい。海鮮丼もうまい。けど日持ちがしない代表格だ。つれあいの行動パターンがすっかり抜け落ちていた。つれあいは夕方にお弁当を食べたばっかりでお腹が空いていない。困ったなぁ・・・二人分のお刺身を買ってきてしまったのに。つれあいが今食べないということは、ボクも自分の夕食をどうするか考えなきゃならない。日持ちしないし・・・
ダメ元でつれあいに訊いた。
「いま6時だから、9時くらいにごはんって食べられる?」
「食べられるかも」
それに賭けよう。ボクは今日のお昼を抜いていて、お腹は空いている。でもそんなことはこの場では何の意味も持たない。特殊な力場にいるのだ。
7時になったらご飯を炊く。8時に先に自分の分の海鮮丼を作って食べる。そして9時に食べてくれることを願ってつれあいの分も作る。
8時。予定通り自分の分の海鮮丼を作る。海鮮丼とは名ばかりで偏った魚しか載っていない。炊き立てご飯をいつもの茶碗で言えば2杯分、つまり1合分を大きめの丼用のお茶碗によそい、海苔をちぎってまぶす。そこにマグロのたたきをどさっと載せる。九条ネギをまぶし、大葉をちぎってまぶし、そこにまぐろを数枚載せる。端っこには蒸しエビを少し載せる。これがボクにとっての海鮮丼だ。十分過ぎる。わさびを醤油で溶いて上からさーっとかける。出来上がり。即席のゆうげと一緒に食べる。
つれあいに声をかけてみる。
「どうする? 食べる?」
「食べてみようかな」
そうこなくっちゃ。
つれあい用には大葉を抜いて、代わりにサーモンをどさっと載せた。
作ってみれば、案外食べてくれるものだ。最初はどうしよう?と思ったけど、無事に夕食を綱渡りで取ることができた。今日この刺身を食べられなかったら、冷蔵庫の墓場でダメになるまで眠り続けただろう。
毎日、綱渡りなのですよ。
だから、いちいちムキーッ!となってはいられない。
食後は緑茶とおせんべい。日本人ですなぁ。このおせんべいは好きで、食事がわりにばくばく食べてしまうこともあるくらい。
食後、ソファで寝落ちしてしまった。だからいま、お風呂から出て0時を回った。もう寝なきゃ。明日、もとい今日は出かけるところがあるのだ。
体重は最近リバウンドしていたけど、今日は0.5kg痩せた。もう少しあと2kgくらい痩せておこう。自分の努力次第。
前みたいに千手観音ばりにマルチタスクをやる必要は今は、ない。ボクは十分に頑張っているのだ。自分でそれがわかっていればいい。自分の評価は自分でする。
じゃあ、このへんで今日は終わろうかな。
オ・ルボアール!