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自惚と足元の砂。note15

自分は人と違う。
人には理解できない。
そして人のことも理解できない。

見えるものも聴こえる音も違う。
あの空の、あっちとこっち側。
体内を駆け巡る砂の音。

わたしにわかることが、人にはわからない。
人がわかることが、わたしにはわからない。

見えないなにかが上からかぶさって
わたしを覆い尽くしてしまう前に。
この砂を、何処かにやらないと。

焦って足元の砂を蹴り散らす。
近づいてくるなと蹴り散らす。
そんなわたしの、足元の砂。

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