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この胸の内はるか遠くへ。note14

どうか、届いてくれないだろうか。

あなたの心とわたしのそれが
まるで呼応するようにして。
打ち震い湧き上がる激情も
嘆きすら閉じ込めた声なき声も
心のざわめきも、哀しみも、不安も。

抱き止めるには、足りないかもしれない。
それでも、手を広げて待っていたいと。
そんな立派なことを
堂々と言ってみたかった。

横並びに眺めた夕日は沈んでしまっても
汐の残り香が消えてしまっても
あなたへの募る愛しさで締めつけられた
この心は。
ゆらゆらと水面になってずっと遠くへ。
ずっとずっと、遠くへ。

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