自己満足の足踏み。note27
傷つきたくないからって
傷つけていいわけじゃない。
そんなことはいつだって
頭の中では分かっているつもりだ。
あとになって思うことは
あのときの言葉とか行動とか視線とか
わたしという存在がやり過ごしてきたことは
どっかの誰かさんに擦り傷くらいはつけていた
かもしれない、というか、
擦り傷くらいだったらいいな、ということ。
そういう外面はよくできてる。
目も当てられないことに、耳まで塞いだ。
口から出ていく声は、誰のものでもなかった。
この苦しみは、わたし自身が創り出した。
ほんとは、えぐれればいいと思っている。
言葉は刃物だ。
分かりきっていて刃物を向けることもあれば
ボールを投げたつもりでいても
手の中でイガグリだったってこともある。
ポップコーンが弾丸だったりする。
何気なさに罪はないけど
無頓着は無慈悲にだってなり変わる。
軽薄な言葉通りの意味で、行動は示されない。
その音に、その通りの感情をのせてみろ。
脳内が沸騰するくらい、取り乱してみせろ。
そんなこともできないでいて、
この手をとって偽りばかり並べることに
どんな気持ちでいれたのか。
違和感しか、なかった。
その眼にはなにも映っていなかった。
人であるのなら。
人であるから。
わたしは未だにわたしを、許せない。
ほんとうは無垢なイガグリ。
まだ青二才。
それにしてもイガグリなのに
こんなに美しく見えるなんて。