![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170655681/rectangle_large_type_2_3ecbe07a61cd5c216ef84809931a9f90.jpeg?width=1200)
vol.005パティオ北白川「土間打設×展示」
![](https://assets.st-note.com/img/1734848372-qKBsEkQwjruVNCZDxmW9z3bv.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734848372-IqKejdpFRz1aOPEktc7GXsn0.png?width=1200)
「土間打設×展示」
開催日時 2024/12/21(土)〜12/23(月)
2025/1/11(土)〜1/13(月)
主催 KOSAKUSITU(大塚・岩﨑)
「土間打設」
![](https://assets.st-note.com/img/1737216175-Q2yxTtPnC3opriqhHWFlG1es.jpg?width=1200)
土間仕上げはレベリング材を使いました。
流動性の高いセメント系材料で、流し込むと自然に水平になる性質(自己水平性)を持っています。
打設前に周囲のレベルの墨出し、隙間がないかの確認、吸水調整材の塗布をおこなって後はひたすらレベリング材を練って流し込む作業。
いくら隙間塞いだように見えても、ちょっとした隙間から漏れてくるので、セメント材を漏れてくる箇所に盛って応急処置をする形でなんとか打設を完了。
約16㎡の床面積を2回に分けて打設を行い、1回目の反省点を2回目で改善して打設しました。
2回とも作業は午前中で完了していました。
1回目はレベリング材を練るためのペール缶を1個しか用意してなくて、練って打設という流れに時間がかかってしまい、始めに流し込んだ材料が固まってしまうという問題が発生しました。
レベリング材の自己水平性を程度無視して、普通にコテで均した「レベリング金鏝仕上げ」
この現場独自の新たな仕上げ。
![](https://assets.st-note.com/img/1737216204-gQVZa3f0G4y7nvHKu9lzRDxJ.jpg?width=1200)
2回目は反省を生かしてペール缶を2個用意して挑戦。
練って打設を倍の速さで進めることができて、レベリング材の硬化前に作業完了できました。
面積も1回目よりも狭かったし、2回目というのもあって余裕で作業を進めれました。
同じ作業も2回やるって大切やな。
打設後は養生期間1週間以上は確保して防塵塗装して土間部分は完了。
![](https://assets.st-note.com/img/1737216277-QH8dCUGSY7n3Eu5Ma2PcvVDF.jpg?width=1200)
ちなみにこの橋はKOSAKUSITUで制作したもので、目的としてはレベリング打設後も展示のための動線を確保するために作成しました。
すぐに組ばらしできるように3つのパーツに分かれており、もたれかけさせるように組んでいるだけで接合されていません。
参考にしたのは「ダヴィンチの橋」
展示「ツカノマ」
![](https://assets.st-note.com/img/1737218064-4NjlCOKFLbo0Rpgt5TUAwv93.jpg?width=1200)
〈会期〉
2024/12/21(土)〜12/23(月)
2025/1/11(土)〜1/13(月)
〈会場〉
京都府京都市左京区一乗寺馬場町32-32
パティオ北白川 206/207/208
〈展示作家〉
・アヅミ・岡留優・玖珠花・櫻井正樹・寺田千尋
・松下みどり・松浦陽・丸井花穂・米田湧泉
今回の企画は土間打設工事をしている現場でアーティストの作品展示を行いました。
展示テーマを「養生」として作品制作・展示をしてもらいました。
現場は各所養生されており、その工事中の現場をを使った展示となりました。
現場内の展示スペースは仕上がっている場所を使うので、もちろん仕上げを傷つけないように展示方法で。
展示方法としては、突っ張る、引っ掛ける、置く、貼るなどで養生しながら作品展示をすることになります。
一つ一つの作品は似たものは一つもないけど、「養生」というテーマに沿って作成された作品と展示方法によってなんとなく統一感が出ていました。
展示期間は6日間とパティオ北白川でやってきたイベントとしては長く、展示という形式も初めてでした。
協力してくれた作家さんが9人いて、その人数の多さも初めて。
一つの企画に対して広告塔が9人いるということはありがたい。
それに加えて9人全員が、今回の企画を面白がって本気で取り組んでくれたことがよかった。
初対面のメンバーもいる中でも雰囲気良く、打ち合わせから企画準備まで進めれたのもみんなのおかげだと感じています。
展示形式だと会期中に展示作家さんと話す時間も多くあるし、会場まで足を運んでくださった方々ともしっかり話す時間があるのもいいところ。
協力してくれる人が多いことで、自分たちと全く接点のない人が現場に足を運んでくれるようになり、話す機会ができる。
![](https://assets.st-note.com/img/1737218165-MPGkftD6Zy2cJ4OIol3xHpeB.jpg?width=1200)
企画終了後、片付けてお疲れ様会と意見交換会を兼ねた軽い食事会を現場でしました。
車で帰るからもちろん酒抜きで。
展示お疲れま〜みたいな話から始まり、今回の企画についてとか、バイクとかサバゲーとか趣味の話、ストレス発散方法についての話とか方言の話とか。普通に友達が集まってだべってるみたいなゆるくて楽しい空間。
最後だけちょっと真面目な話で、展示してたパティオ北白川207号室を作家さんならどう使うかという話。
面白い意見だなと思ったのは、制作空間と居住空間の割合について。
個人差はあると思うが、生活空間は極限まで少なくて良くて、制作とか展示の空間をできるだけ広く取りたいという意見。
60㎡あるうちの20㎡が居住空間、40㎡が制作空間くらいの割合。
絵を描くことと生活することの境界は曖昧で混ざり合っていくような感じで使うだろうというアーティスト目線の話が面白かった。
ぜひ住んでその部屋の使い方をして欲しい。
どんな感じで住むのか見てみたい。
作品紹介
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170719241/picture_pc_a66c72aeb41012a36445a623cbf3cd97.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1737216856-NUsqMWi32P7Txbmt0JeDvc8r.jpg?width=1200)
2024
紙、ペン、アクリル
![](https://assets.st-note.com/img/1737216856-jSlGxKtVP8i4y9uvDHFsw1rc.jpg?width=1200)
2024
アクリル絵具、顔料、漆喰、膠、モルタル接着増強剤、合成樹脂塗料、キャンバス
![](https://assets.st-note.com/img/1737216856-s3BpeiwZUc20GyhLnkEtOrPW.jpg?width=1200)
2024
木版、印刷紙、木箱
![](https://assets.st-note.com/img/1737216856-OG3kJVL2a5QtPHjFybEZRUrh.jpg?width=1200)
2024
パネルに油彩
![](https://assets.st-note.com/img/1737216856-aKrnpO9zY5kDsFZdeTo0XvRq.jpg?width=1200)
2024
綿布、アクリル絵具
![](https://assets.st-note.com/img/1737217050-OExLnqTbvdFDYUhS73J5XIcM.jpg?width=1200)
2025
膠、銀箔、顔料
![](https://assets.st-note.com/img/1737216983-Zax8mhXfKJAE2p9ueIkOciLC.jpg?width=1200)
2025
スチレンボード、ダンボール、落ち葉
![](https://assets.st-note.com/img/1737216983-F49Zdxw2trqI1aPvX7e3kbzV.jpg?width=1200)
2025
漆、錫粉、石粉粘土、石
![](https://assets.st-note.com/img/1737217278-qrQEDHuWAPGcFCTVjIkb9yi7.jpg?width=1200)
2024
パフォーマンス