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中古家具屋RESTYLE、起業ストーリー。その3 退職〜無職・就職〜発見編

今年の6月で起業して18周年。人間でいうと成人の年。
やっと半人前くらいになったかなーという感じです。

よく、何歳の時に独立したんですか?
なんでこの仕事始めたんですか? 
以前は家具業界で働いていたんですか?
などなど、お客さんや取引先の方などに聞かれることがよくあります。

18年前は、大した信念も目的も目標も大義名分もなく、なんとなく勢いで始めたこの仕事。
はっきり言って自分の中では人に語れるようなストーリーなんてないつもりなのですが、
聞かれた時に少し話してみると意外や意外、前のめりで聞いてくださる方もいたりして。

なので、大したストーリーではありませんが、18周年、RESTYLEが成人になった節目として少し語ろうかと思います。

今回は第3回目、退職〜無職〜就職編です。

前回、就職〜長野オリンピック〜退職編。

前々回は生い立ち〜学生〜就職編でした。

下記を是非ご覧ください。

無職!

就職氷河期の中なんとか就職した会社を、27歳の時に何のアテもないのに突然退職した理由は、自分で何かやりたかったからなのですが、

大した経験も知識も技術もない私は、もちろん、すぐに起業することもできず、また就職活動を始めることに。

実は、退職する直前には、大学2年の時から付き合っていた彼女(奥さんです)が、痺れを切らしたのか独断で結婚式場を予約してきていて、次の年のゴールデンウィークには結婚することになっていました。

結婚を控えていたにもかかわらず、勝手に退職して、しかも、住んでいたところも会社の借り上げ社宅だったので、退職後の住む家も無く、彼女の実家に居候しながら就職活動するという、今思えばちょっと考えられない事態になっていました。

松本に住んでいたこともあり、その頃よくキャンプや登山もよく行っていたことから、アウトドア用品店をオープンしたい、という思いはあったのですが、

アウトドア用品店にはお客さんとして行っていただけで、商品の専門的知識も仕入れ方も何も分からない状態でした。

なので、まずは彼女(今の奥さん)の実家、多治見から通える名古屋近辺のアウトドア用品店の就職がないか探していました。

春には結婚を控えている身として、式で新郎の職業がフリーターではまずいということで、やはり正社員採用にこだわっていた為、アルバイトの募集しかなく、なかなか希望の所に就職できず、時間は過ぎるばかり。

就職!

就職活動をして半年以上経った頃はさすがに無職で結婚はもっとマズイということで、就職活動の幅を広げ、10ヶ月ほど経った頃に建築関係の営業をやっていたことから、設計事務所に営業として就職が決まりました。

その後、1〜2ヶ月後くらいに結婚式でした。ギリギリ。
しかも、ほとんど何も知らない私の結婚式に主賓として呼ばれた設計事務所の社長もたまったもんじゃ無かったことでしょう。

この設計事務所はデザイン賃貸マンションの設計がメインで、私の仕事は地主さんに土地活用の営業に回ること。

地主の情報を多く持っている賃貸系不動産屋に営業したり、めぼしい土地を探しては、法務局で謄本を取って、その土地オーナーさんに飛び込み営業に行くなど、泥臭い営業でした。

何億円というマンションの仕事なんてそうそう取れるはずもなく、会社もかなりブラックだったこともあり、やはりしっくりこなくなって、よくサボって図書館でいろんな本を読み漁っていました。

そこで出会ったある本で、今の中古家具屋の道が拓けてきます!

やりたいこと発見!

その頃サボってよく行っていたのが名古屋市鶴舞中央図書館。
そこで見つけたのが
儲かる古道具屋裏話」という文藝春秋の文庫本でした。

著者は、食生活研究家、エッセイストで食系の本をたくさん出版されている魚柄 仁之助氏。
その魚柄 仁之助氏が1983年から16年間やっていた古道具屋、今でいうリサイクルショップのことを綴った本です。

まえがきには

とにかくおもしろい、そして儲かる、これが古道具屋をやって得た実感ですわい。今時の道具類と比べて。昔の物はどっしりとした質感が漂っちょる。合板の家具、プラスチック製の電気器具だらけの今日、一枚板の家具、金属ボディの電気器具は、何からホッとするものんがあるとです。そげな古道具を集め、修理して磨き上げたりして売りまくってきたとですが、これがアナタ、儲かるのよ。もちろんバカな経営やらかして夜逃げした道具屋さんもおりますが、ポイントさえしっかりおさえちょれば、そうそう失敗はないとです。売れる物を探す目・感性をみがき、能書きより実践と動きまわれば、そこそこには儲かるとです。

儲かる古道具屋裏話より

とあり、内容は
第一章、トコトン売れた商品
第二章、仕入れ方のコツ
第三章、古道具屋稼業の掟
第四章、失敗知らずの経営戦略
第五章、人と地球にやさしい商売
という構成。

この本を読んで、『これだー!』とビビビっと来ました!

この本にあるように古くて売れないモノを売れる人気商品に変えて、そして儲かる、
そんな商売があるのか!楽しくてしかも、環境にも良くて、さらに儲かる!

スバラシイ!

ということで、
このリサイクル・古道具のお店、おもしろそう!!
となり、遂にやりたいこと発見!!

でも、すぐに始めるにはさすがに本を読んだだけなので、マズイということで、またまた転職の為の就職活動を始めました。

今回はすぐに辞めずに働きながらの就職活動。
そして、ある名古屋のリサイクルショップに就職が決まります。

結婚してもなお、行き当たりばったりな行動で、奥さんには迷惑を掛けていましたが、嫁ブロックを食らうこともなく、ここからリサイクル修行の日々が始まります!

やっと中古家具屋RESTYLEの起業に近づいてきましたが、またまた、文字数も2,000文字を過ぎてしまったので、この先は次回で。





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