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悲撃のヒロインやめなきゃ
わたしには15年前に交通事故にあった父がいて
ずっと運転手の仕事をしていた
プロの運転手として誇りもあったので
自分がまさか交通事故にあったなんてと認められず、
まぁそれは事故が起こる前後の記憶がないこともおおいに関係しているのだけど
そこから父はずっと自分を責めている
ネガティブな思考の国にずっといる
ことあるごとに
「俺はあの事故をしてから10何年…
どれだけ我慢してるか…
母さんの言うことだけを聞いて…」
と恨み満載の感情をのせたセリフを
何回聞いたか…
しかも、ちゃんと9.10.11と年数が増えていく
元来くそがつくほどの真面目で
(キタナイ言葉ですいません。
でも他の表現が思いつかない…)
融通が効かない
ゆえの自分の状況を認めたくないに
至っているのは間違いないのだけれど…
そんな父のことを母は
「昔のお父さんに戻ってほしい
昔はこんなんじゃなかった」とよく言っていた
今もそう思っていると思う
それを聞いて、
「事故の前とか後とか関係ないんだよ
今のお父さんを見てあげなきゃ」
と何回言ったことか…
でも今日、父の例のセリフを聞いて
わたしの中でキレてしまった
何回同じこと言うんだよ
ていうか、いつまでそこにいるんだよ
いつまで悲撃のヒロイン(ヒーロー?)で
いるんだよ と…
あぁ………これは母じゃなく、
私が今の父を認めたくなかったのだ
事故後、考えることを諦めたかのように
自分の意見を言わず、
ただ母の言うことだけを聞いている姿を見て
しかも、それは父の本意ではないのが理解できるから余計に腹立たしい…
ネガティブな思考や、やる気の無さは
事故の後遺症の症状でもあるのだけど
本人はそれも受け止められない
そりゃそうだ
事故のことを認められないんだから、
その後の後遺症だって受け止められないよね
言い意味でも悪い意味でも自分を曲げなかった
昔のままでいてほしかったのだ
そしてさらにわかったのが、
私が悲撃のヒロイン 被害者意識の場所に
いるのだと…
だから、長い時間同じ場所にいる父をみて猛烈に反応してしまった…
しかもこの事故、私の選択が少し絡んでいた
父の世界の出来事なので
絡んでないという見方も出来るけど
私自身が絡んでると思ってる時点ですでに
悲劇のヒロイン意識が働いている
わたしのせいで…的な ね…
だいぶ長い間出てこなかったこの意識…
はてさて…
本当にその場所にいたいの?
もうよくない?
父のことじゃなく、
まず自分のことだと痛感しているわたしがいる