プロフィールを変えたい
お疲れ様です。
今更なんですが、noteを始めた頃に書いた自分のプロフィールに違和感を感じ始めました。
プロフィールに書いているとおり、初めの頃は「どうでもいいことを発信しなくては!」という謎の義務感で書いていました。
だって、今のご時世、有意義なことを求めすぎじゃないですか?
ゆらゆら帝国の「空洞です」の歌詞にも「なぜか町には大事なものがない」「意味を求めて、無意味なものがない」とあるように、特にインターネットにおいては「有意義だけど大事ではない」ものが転がりすぎている感覚があります。
そして、ここで僕が用いた「感覚」という言葉がさらにこの問題をややこしくしていて、文字通り僕は「有意義だけど大事ではない」ことを感覚として経験しているわけです。
視覚・聴覚情報としてそういったものが僕に入ってくる、逆に言えば、目につくもの・聞こえてくるものが「有意義だけど大事ではない」ことであることが多いということです。
こうした状況を考えると、少なくとも僕においては、自分の周囲はすでに「有意義だけど大事ではない」ことで固められていて、僕の意識がどこを志向しようともそういったものにぶつかる可能性が高いということです。
こういった囲い込みの状況がどのように作られていくのか。
あくまで僕の推測ですが、まず、「情報は多くの人に見てもらえるものに価値がある」「価値ある情報によって経済的利益を獲得できる」という基本原理があると思います。
だから、発信者は、どうすれば多くの人に自分が発した情報を見てもらえるか、そして、その情報によって経済的利益を獲得できるかを考えます。
その結果、情報は「わかりやすさ」「奇異さ」「有意義さ」を帯びていき、そうした情報が人を囲うようになります。
なぜなら、多くの人が「見たい」「見てよかった」と思える情報こそ多くの人に見てもらえる情報であり、そうした情報が多くの人に見られるほどさらに多くの人へと拡散されていく仕組みがあるからです。
こうした「価値ある情報」に関しての活動において、情報の内実は空疎化している気がします。
情報の内実すら「多くの人に見てもらう」という目的に沿ってしまっているからです。
…え、なんか固っ苦しい文章になりましたね。
多分、ついさっきまでフロイトの本を読んでいたせいです。
そうそう、フロイトの本を読んでいても思ったんですよ。
世間ではフロイトと言えば「精神分析」「無意識」「リビドー」とかってキーワードで語られます。
でも、そのイメージ自体がすでにさっき書いたような情報の空疎化の影響を受けてしまっている。
フロイトが無意識を発見し、「欲動」という概念で人間の心理現象を解き明かそうとした凄さとその詳細な手法を知る人は心理学の専門家以外いなくなっています。
そうして、現代のフロイトはアドラー心理学の比較対象でしかなくなっているわけです。
ちょっと話を戻しましょう!
僕がnoteをはじめた頃の「どうでもいいことを書くんだ!」という謎の義務感を、今になってようやくまとめられた気がします。
現代には「多くの人に見られている」という価値・有意義さがありながら、その内実は空疎化してしまっている「大事ではない」ことが多い気がしていました。
だから、僕はその逆をやらないと!と感じたんだと思います。
でも、当初の僕が書いたプロフィールを今になって見て、「逆のことをやる」というのはなんか違う気がしてきました。
逆のことをやるんじゃなくて、ちゃんと中身の詰まった、より本来の意味での価値ある情報を届けた方が良くない?って思ってます。
だから、プロフィールを変えたいな〜…と思いつつ、「本来の意味での価値ある情報」って何?、それを届けるってどうやって?と、より難しい壁にぶち当たったような感じがして、それはそれで若干めんどくさくも感じていて…。
でも、僕はnoteのクリエイターさんの記事を読んでいて、時折、「あ、こういう文章ってめちゃくちゃ良いし、本当に読まれるべきだな」と思うことが確かにあります。
そうした記事に共通しているのは「言葉でもって言葉にならないものを意味付けようとする、『言葉の余白』がある」「単なる情報だけでなく、通貫した信念がある」「その人の慣れ親しんだ言葉で書かれている」という要素がある気がしています。
…こうやって書いてみると、僕はもしかしたら実用性よりもある種の芸術性を「価値ある」ものと考えているのかもしれません。
でも、やっぱり直感的に、こうした情報こそもっと色んな人に行き届いてほしいなと思ってしまいます。
なんだか話がまとまらなくなってきました。
とにかく、プロフィールは書き直そうかな?と思っています。
あと、もっと価値あるクリエイターさんの活動が色んな人に行き届くようなことをしたいなと思ってます。
昨日書いた「やってみたいこと」に通じていますしね。
今回は書きながら考えて、考えながら書いた、くねくねした文章になりました。
フロイトってすごい、複雑なことをちゃんと文章にできるのって本当にすごい。