都合の良い同居人は、蜘蛛。
とある夜、ボーッと考え事している時だった。
白い壁紙にシミがある。黒いシミ。5mmくらいだ。
いつの間にできたんやろ〜と思っていたら、動いた。
蜘蛛だ。
彼の名は、ハエトリクモ。性別は知らないけど。
私の同棲相手だ。
虫嫌いな人も居るだろうから、写真は載せないが、興味があったらGoogle先生に聞いてくれ。
まぁ小さな蜘蛛である。
気付いたら家にいる系の虫の中でも、このハエトリクモは益虫だ。
まず、蜘蛛であっても蜘蛛の巣を張らない。
ぴょこぴょこ飛び跳ねて移動する姿がカワイイ。
そして小さな害虫を食べてくれる。
つまり、私にとって無害で、都合が良いのである。
秋になったから出てきたんだろうか?
夏場は全く見かけなかったのになぁ…
今までも、現れたり消えたりを繰り返していた。
特にずっと一緒にいたい訳でもなかったので、そのままにしていた。
たぶんご飯を食べにきている。勝手に食堂にされている。
都合が良い時だけ家に転がり込んできて、
ふらっといなくなる系の彼氏のようだ。
まぁそういう恋人いた事ないけどね。
こうやって気を許して、ぬるっと私と住居を共にしているけれど、
もっと寒くなったら、またいなくなるんでしょ?
君はいつ来るか連絡してくれないし、居着いてくれる訳でもなくて、
でもまた会えたらちょっとだけ嬉しい。そんな関係。
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