【社会考】「韓国(出生率0.72)」は他山の石か?.
0.「今日の記事のポイント」
☆「韓国の年金が枯渇の危機だってと、韓国と中国は合計特殊出生率が急落したよ」
☆「日中韓の合計特殊出生率を見てみようと、これって儒教の影響じゃないの?」
☆「今の日本に儒教が残っているのかな?と、コロちゃんと伝統的価値観」
1.「韓国の年金が枯渇の危機だって」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら、新聞をバサバサ読んでいると「韓国年金、30年後に枯渇危機」との見出しが目に入りました。
コロちゃんは、「年金清貧ライフ」をおくっている高齢者ですから、「年金危機」等と言う見出しには直ぐにピピっと反応してしまうのですよ。
だって、万が一でももし「日本の年金が危機」なんてことになったら、コロちゃんの「清貧ライフ」の存亡に関わる「非常事態」なりますからね。
そこでこの記事をじっくりと読んでみましたよ。
この新聞報道によると、「2016年に1.17だった合計特殊出生率が、その後2023年に0.72まで低下した」と報じています。「7年間に急降下」したとしていますね。
その結果は「韓国の今後の年金制度」にしわ寄せが出たなりました。
「現行の保険料と支給水準を続ければ2041年に年金収支が赤字となり、2055年には積立金が底をつく」と報じていますね。
これは「韓国の話」ですよ、誤解しないでくださいね。コロちゃんは「日本」で同じことが起こるとは考えていませんよ、今のところは。
だって、つい先日の7月に「厚生労働省」は5年に1回行なわれる「年金財政検証」を発表しており、コロちゃんもそれを読んでいますからね。
しかし、この「韓国の話」は「明日の日本の話」になることはないのでしょうか? コロちゃんは何となく「不安」を感じましたよ。
なお、この新聞の記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM13DH30T10C24A9000000/
2.「韓国と中国は合計特殊出生率が急落したよ」
コロちゃんが「合計特殊出生率」の話題を聞くと、日本では昨年の「2023年に1.20」まで低下したことを思い浮かべます。
そしてその今後については、昨年に「岸田前総理」が「異次元の少子化対策」などを発表していましたよね。
だからコロちゃんは、何となく「今後の合計特殊出生率」は上向かないまでも「微減程度」で済むような感覚を持っていましたね。
しかし、今回報道になったのは「韓国では2016年に1.17だった出生率がわずか7年で0.72まで急落した」ことです。
上記しましたように、「日本の2023年の出生率は1.20」です。これが7年後に0%台後半まで下がることはホントに無いのでしょうか?
コロちゃんの不安はそこですよ。そういえば「中国」も「2018年以降に出生率の急落」が起きていましたね。
次に、「日・中・韓」の3ヶ国の「合計特殊出生率」を比べてみましょう。
3.「日中韓の合計特殊出生率を見てみよう」
そこで、コロちゃんは「日・中・韓」の、「合計特殊出生率の推移」をポチポチと探してみましたよ。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「厚生労働科学研究成果データベース :日本・中国・韓国の合計出生率の近年の推移:1995~2021年 」より
上記のグラフは、「厚生労働科学研究成果データベース」に発表してある1995~2021年の「日中韓」の「合計特殊出生率の推移」です。
真ん中の「水色ラインが日本」ですが、グラフの右側の2016年以降が緩やかに低下しています。しかし「中国」は2018年以降は急落しており、「韓国」も2016年以降は急落しています。
この「中国と韓国」で起きた「出生率の急落」が、「日本」では起こらないとは誰も言えませんよね。
それでは、上記グラフの「出生率の急落」を下に書き出しますね。最初は「日本の緩やかな低下」です。
➀「日本は2016年以降は緩やかな低下が続いているよ」
我が「日本」は、上記グラフの「水色ライン」で1995年~2021年の全期間「1.50ライン」を下回る数値で推移しています。
よく見ると2016年以降は緩やかに低下していますね。コロちゃんが調べてみると下記のようになっていました。
◎「日本の合計特殊出生率の推移」
➀「2016年:1.44」
➁「2017年:1.43」
➂「2018年:1.42」
④「2019年:1.36」
⑤「2020年:1.34」
⑥「2021年:1.30」
⑦「2022年:1.26」
⑧「2023年:1.20」
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-01-07.html
(出典:厚生労働省:令和2年版厚生労働白書より:10月3日利用)
うんうん、「緩やかな低下」ですよね。「➀~⑧の8年間で0.24㌽」の低下です。
(*ᵕᴗᵕ)⁾⁾ゥンゥン
「少子化」もゆっくり進むのならば、それに対応した「社会制度の改革」も進められますし、現に先日の「年金財政検証」でも対応は出来ていますね。
次は、今回の記事の主役の「韓国」を見てみましょう。
➁「韓国は2016年以降に急落したよ」
今回の新聞記事では「韓国の年金財政検証で、現在の35歳が65歳となるタイミングで年金制度が破綻する計算だ」と伝えられています。
その原因は、上記でも書いたように「予想を上回る出生率の急落」ですね。
コロちゃんはポチポチと「韓国の合計特殊出生率」を調べてみましたよ。
◎「韓国の合計特殊出生率の推移」
➀「2016年:1.17」
➁「2017年:1.05」
➂「2018年:0.98」
④「2019年:0.92」
⑤「2020年:0.84」
⑥「2021年:0.81」
⑦「2022年:0.78」
⑧「2023年:0.72」
(出典:統計庁:2023人口動向調査出生・死亡統計:暫定より:10月3日利用)
うーむ、こちらは「急降下」してますね。「➀~⑧の8年間で0.45㌽」も低下してますよ。上記の「日本8年間で0.24㌽」」の2倍近い急落となっていますね。
ここまで「急落」したから「年金制度破綻」の可能性が出てきたんですね。いやいや、「韓国」はどうするんだろうなー?
「年金制度破綻」を避けるためには、「給付を削減する」か「保険料を上げる」の2択しかないですよね。どっちも社会の抵抗は大きいと思われますよ。
ああ、もう1つの選択肢がありましたね。それは「税金で補填する」です。
だけど、これは「税金の財源」をどうするのかがありますから、「増税」で賄ったら「政権の危機」になるでしょうね。
最後は、「世界第2位の経済大国」となった「中国」も見てみましょう。
➂「中国は2017年以降3ヶ国で最大の急落だよ」
上記のグラフを見ると「中国」も2018年以降の「出生率」が急落しているのですよね。どっかに「中国の出生率」はないかなー?
あったあった。
(╭☞• ⍛• )╭☞それな それな
◎「中国の合計特殊出生率の推移」
➀「2017年:1.81」
➁「2018年:1.55」
➂「2019年:1.55」
④「2020年:1.28」
⑤「2021年:1.16」
⑥「2022年:1.09」
⑦「2023年:1.00」
上記は、ネット上のあちこちから集めた「中国の合計特殊出生率」です。
上記のグラフを見ると、どうやら2017年が1995年以降の「出生率」のピークだったようですね。その後は、2017年以降の「7年間で0.81㌽」も急落していますね。
これは凄い落ち込みですね。上記の「日・韓」と比べてみましょう。
◎「日・中・韓の合計特殊出生率の低下比較」
➀「日本:8年間で0.24㌽の低下」
➁「韓国:8年間で0.45㌽の低下」
➂「中国:7年間で0.81㌽の低下」
いやー、コロちゃんも初めて知ったわー。
(;゚д゚)エエーッ!!!
これで「韓国-0.24㌽」が「年金破綻の危機」だということは、「中国-0.81㌽」はもっと大変なんじゃないの?
そして問題は「我が日本ー0.24㌽」ですよね。昨年2023年の「合計特殊出生率は1.20」と過去最低を更新していますが、今後はこのままの緩やかな低下で済むのでしょうか?
上記で見て来た「中・韓」で起きた「出生率の急落」が、「日本」でもあるかも知れませんよね。
そう考えると、今回の「韓国の年金制度破綻のおそれ」は「他山の石」」どころか、「自山の石」になるかも知れませんよ。
4.「これって儒教の影響じゃないの?」
コロちゃんが上記で初めて「日・中・韓の合計特殊出生率」を比較しましたが、「中国」が韓国よりも「出生率の低下」が酷いとは知りませんでしたよ。
だけど、こうして「日・中・韓」の3ヶ国が仲良く「出生率の低下」が進んでいるところを見ると、コロちゃんの頭に浮かぶのは「儒教の影響」ですよね。
もちろんコロちゃんは、「儒教」については何にも知らないのですが、「日・中・韓の3ヶ国」に共通する「社会基盤」などは、それしか思い浮かばなかったのですよ。
「日・中・韓の3ヶ国」に共通するのは、「儒教的で保守的な家族観」なのではないかと思うのですよね。
コロちゃんが考えるところでは、それは以下のような「家族観」です。
◎「保守的な家族観」
➀「男女は結婚し、男は仕事、女は専業主婦」
➁「男より女の賃金・価値が低い」
➂「結婚したら子どもをつくる」
④「移民の受け入れに消極的」
⑤「婚外子はタブー」
⑥「学歴主義」
上記の➀~⑥は、コロちゃんが今思いついたことですので、深い考察とは縁がないシロモノですが、皆さまもこの中に「あるある」と思うことがいくつかはあるのではないでしょうか。
5.「今の日本に儒教が残っているのかな?」
もともと「日本」に儒教が伝わったのは、「応神天皇の16年(405年)に、百済の王仁が『論語』と『千字文』を持って渡来した」とあるそうです。
また「513年、継体天皇の時代に百済より五経博士が渡日」とも残されているそうですね。
コロちゃんには、どちらも「とてつもなく古い」しかわかりません。
しかし明治になってからも、「渋沢栄一」は、「論語と算盤※」で有名ですが、その「論語」は儒教の代表的な経典です。
今どき「日本の社会」で儒教の影響なんかが残っているはずがないと言う方もおられるかと思われますが、いやいや「現代」まで「企業経営者」の元では生き残っているのですよ。
コロちゃんが知る限りでは、「SBIホールディングスの北尾吉孝社長」が「論語と経営※」で有名ですね。
(※論語と経営:2022年発行:著:北尾吉孝:エムディエヌコーポレーション)
このように見ていくと「企業経営の世界」では、「儒教」はしっかりと残っており、また「家族観の世界」でも広く「日本社会」に「儒教」は根を伸ばして拡がっていると思いますよ。
6.「コロちゃんと伝統的家族観」
コロちゃんは、「儒教」の影響とされている「伝統的な日本的家族観」が大嫌いです。その理由は、「伝統的家族観」では「共同体」のために「個人」の意思を圧殺するからです。
「個人」よりも「共同体」を優先し、その「共同体」は「権威主義的家長」が率いるのが通例となっています。
コロちゃんは、戦後民主主義の下で成長しましたから、そんな古臭い「権威」などは認めないし相手にしたくもありません。
コロちゃんは「伝統的家族観などは親の仇(※)」と思っているのですよ。
(※福沢諭吉の「門閥制度は親の仇」をパクりました)
だからコロちゃんは、1970年代初頭に自立して、自分の生活を自分たちの力だけで築き上げてきたのですよ。
コロちゃんは、今日のテーマで「日中韓の少子化の原因に儒教の影響がある」と聞くと、そんな「伝統などはゴミ箱へポイ!」と思わず言いたくなりますね。
そのように考えると「日・中・韓の出生率の低下」への対策は明らかです。「社会の中に拡がって根付いている儒教的価値観」を払拭すれば良いのですよ。
コロちゃんが考える「出生率の低下」を抜本的に抑える対策は以下の通りです。
◎「出生率低下への対策」
➀「完全なる男女平等」
➁「民主主義の実践」
➂「多様な価値観」
④「共生・共助」
あー、上手く表現できませんね。このような「哲学や政策」などはコロちゃん程度では荷が重いですね。
とにかくコロちゃんは「伝統的・保守的家族観なんて大っ嫌いだー!」ということでお願いしますよ。
(ノ≧ロ)ノ<大ッキラィダー
皆さんは、この「出生率の低下と儒教的家族観」についてどのようにお考えでしょうか。
コロちゃんと意見が違っても良いと思いますから、ちょっとだけで良いですからお考えいただければ、コロちゃんはうれしいですよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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