夕方4時が苦手だ
高校生は日の出の時間だと言う。人生80年を一日に換算するとそれくらいの時間になるそうだ。今はまだ暗く感じるかもしれないけど未来は明るいよ、なんて青春時代を生き残った大人たちの無責任な言葉に添えるための意味のない計算だ。
話は変わり、休みの日は夕方4時が一番苦手だ。今から頑張ればギリギリ休日を有意義なものにできる時間。これがサザエさんの時間ならいっそ諦めて「今日はなんにもできなかったなぁ、でも、ゆっくりできたからいっか。なんにもしない日を満喫しちゃえ!」と方向転換ができる。かたや夕方の4時はこの休日を生かすも殺すも己次第。自らの手でその選択しなければならない。夕方6時半のようにあたかも不可抗力でくだらない休日になってしまったというような、そんな振る舞いはできないのだ。そうしてせっかくだからと映画館に足を運んでみたり、外食をしてみたり、ただ散歩をしてみたりする。行ってよかったなぁと思う休日もあれば無駄足・無駄金だったなぁと思う休日もある。
話は戻り、人生における20代後半から30代前半はまさに夕方4時なのではなかろうか。学生や新社会人ほど残り時間に余裕はなく、中高年ほど諦めきれるわけでもない。ここでなにかしらアクションを起こしたほうがいいのか、どういったアクションを起こすのがいいのかは分からない。ただ、中高年になったときに「夕方なにかしようと思い立った時にとりあえず着替えて外に出れば良かったな」と後悔しないために「まだ時間があると思ってたけど夜になったら眠くなっちゃって結局なにも出来ないよ」とならない心構えだけは必要だ。
よく中高年が言う「若いって良いな」という台詞に異を唱えたい。この台詞には自分は若くないからもう無理だ、という諦観の匂いを感じる。勝手にサザエさんの時間が来たのではない。勝手に夜になったのではない。あなた達にも若い時期はあっただろう。
ちなみに、一番いい休日の過ごし方は朝起きてなにかしらをすることだ。掃除でも自炊でも散歩でもいい。これだけで有意義ノルマは達成される。その後昼寝をして魔の夕方4時をやり過ごすこともできる。
……いつもと違うテイストの文章書いてみよーって思ってみたけど、自己啓発本を読んでそうな文章になってしまった。昼過ぎまで寝てる休日も好きだよ。有意義じゃないけど幸せだよね。
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