日経先物オプション動向 2023年 7/29号
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日経先物オプション動向
☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆―2023年 7/29号
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■はじめに
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日経オプションの動向について分析と見通しを書いていきます。
メルマガでは主に日経平均のチャートについて書いていますが、チャートの分析に加えてオプションの動きを見るとさらに先の動きが見えてくるようになります。
まず、下のグラフの見方を説明していきます。
毎週末の時点での、国内証券、海外証券、個人のオプションのポジションを総合して直近のSQにむけたポジションを示しています。
オプションの仕組みは複雑なのでここであまり詳しく説明することはできませんが、重要なところを抜き出して簡単にまとめたのがこのグラフです。
横軸は損益分岐点を表しており、SQ日までにこの損益分岐点を少なくとも目指してポジションを立てていると考えてください。
そして縦軸は買い目線か、売り目線かを示しており、損益分岐点に対して買いの配置の場合は、損益分岐点以上になることを考えていると理解してください。
損益分岐点から伸びている矢印は、損益分岐点から最大利益となるのがどこまでかを示しており、矢印の先が最大利益となります。
円の大きさはポジションサイズを表しており、円が大きいほど大きくポジションをもっているということを表しています。
そして、重要なのは、各証券会社の個別のポジションで、日経平均を大きく動かす売買量の大きい証券会社の動向をみていきます。
とくに売買量の大きい証券会社に絞っていますが、ゴールドマン、クレディスイス、アムロ、JPモルガンの動きに注目しています。
手口の変化は日々更新していきます。
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■日経先物オプション動向:今週の相場と来週の相場展望
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・オプション動向
今週は日銀の長期金利の上限0.5%を超えることを一定程度容認する、いわゆるYCCの修正を決めたことを受けて、金融緩和路線が終了との懸念から大きく下落しました。
28日の金融政策決定会合の前に、深夜のヘッドラインで先に流れたため、夜間で先物は急落となり、その後日銀の会見後からはまた急上昇していき大きく行って来いの動きとなりました。
上下に慌ただしく動きましたが、このようにボラティリティーがあって値動きがあることは良いことです。
しかし、このような動きを予想してどちらか決め込んでしまっても行ってこいの動きではどちらも取れないばかりか、往復で2倍やられになってしまうことがあります。
特にこのような報道が出ることを予測することはほぼ不可能なので、できることは発言が出た後の動きとそこまでの大口の手口を見ることです。
とくに、どんなことが起きたとしても大口の買い手と売り手が何もしなければ株価が動かないですし、マイナス材料が出たとしても大口が買っていれば株価は上がります。
情報に振り回されず、株価に直結した大口の手口を見ていきましょう。
<オプション>
・国内/海外/個人
★★★★8/4
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