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田舎で叶えた個人投資家の夢

はじめまして。あきこです。

わたしは人口10万にも満たない山形の片田舎に住んでいます。生まれてからほぼ半世紀、県外で暮らしたことはありません。
その理由は、私が一人っ子だったことにあります。田舎は実家が名家でなくとも、先祖代々伝わる家系を継ぎ、墓守や先祖供養を繋げていくことを重んじる風潮があります。我が家もご多分にもれずそうでした。

バブル崩壊もそれを助長しました。父が母とやっていた小さな工場は、当初は羽振りが良かったものの、バブル崩壊と同時に家計は苦しくなりました。溶接の高い技能を持っていた父は冬になると東京へ出稼ぎに行くようになりました。そうして都会での一人暮らしや留学に憧れていたわたしは何となく大学進学をやめ、学費の安い国立の学校に通い地元に就職したのでした。

子供が生まれ不安が芽生える

地元に就職し、淡々と毎日を過ごしていたのですが、結婚し子供が生まれ、ほどほどに仕事も楽しくなってきたころ、ふと「娘が大学に行くとなったらどうすればいいのだろう?」という不安に駆られました。私が叶わなかった大学進学、留学、都会の暮らし・・・娘が望んだ時に叶えてあげられるだろうか・・・? 主婦の諸先輩方のお話は「子供を都内の大学に一人暮らしさせると2000万円はかかるよ、授業料だけじゃなく仕送りが一番大変だからね」「子供を大学に行かせてた時のことをあまり覚えていないね、どうやって暮らしていたかわからないほど家計は苦しかった」という感じで、わたしの焦燥感を煽るのに十分すぎるほどでした。

この頃の夫婦の世帯年収は600万円ぐらいと記憶しています。
子供が大学に行くまであと18年あるとして、月5万円の積み立てをしても、およそ1000万円にしかなりません。大学進学に2000万円かかるとして、その時点で1000万円は赤字。しかしそこから15年も経たないうちに私たち夫婦は定年退職で、年金がもらえるのはさらに5年後です。田舎の会社の退職金というのは「あるだけまし」ということも珍しくありません。「お金を貯めなければ!」そんな思いに駆られました。

投資家デビューは「やってはいけない」のオンパレード

少しずつ貯金をしていたところ、銀行の窓口で「インド株の積み立てをしてみないか」と投資信託の勧誘を受けました。インドは人口がピラミッド状に増えていて、言語も英語、これから経済発展が著しいから貯金なんかより、もっとお金が増える、しかも利益が毎月分配されて、お小遣いが戻ってくると言うことでした。銀行が詐欺をやるわけもないし、では積み立てましょうかということで積み立てたところ、これがうまくいってあっという間にお金が100万円まで増えました。さすが銀行!お金を増やすには貯金じゃなくて投資信託なんだなぁ。とにかくパンフレットの後ろの「リターン」の数字が大きいものを選んで積み立てればお金って増えるってことだよね。これからは投資だよね投資!
わたしはお金がどんどん増えていく夢に胸を膨らませていました。

それからは色々な投資信託にチャレンジしました。時には大きく評価額が目減りし、証券会社に問い合わせたこともありました。どの担当者も「下がっている時が一番安く買えるんです。お得なんですよ」と言われそのまま積み立て続けることを勧めます。
「思っていたよりも増えないな、でもまあ、今が買い時なんだからあまり考えないようにしよう、真面目に積み立ててれば増えることだろう、インドの時みたいに」そんな感じでした。

田舎の中心で世界の金融に繋がる~杉本さんとの出会い~

杉本さんと出会ったのはそんなことを15年以上もやっていた頃でした。

杉本さんは、何も分からなかった私に「FRBは何か」から始まって毎週末にニュースの解説をし、とんちんかんな質問に(内心相当イライラしつつも)丁寧に答え、指標の見方や相場観を捉える練習としての短期トレードの方法や週一の相場レポートの添削までして下さいました。
気づくと5年が経過し、今では「あきこさんはよく育ったね、でもここまで俺は ほんーーーっとうに大変だった、もう二度とやりたくないからね」と事あるごとにからかわれているくらいになりました。

私が憧れていた大学での学びは杉本さんからの師事で叶い、留学はウォールストリートジャーナルの読み解きや 眠らない世界の金融市場のチャート、そして杉本サロンの仲間との交流で叶ったように思います。
わたしはただ未知なる世界を拓き、繋がりたかっただけなのかもしれません。

そして今わたしができること

外の世界を知ったことで地元を再認識する機会も増え、長年抱えていた「地方在住コンプレックス」もいつしか解消されました。
むしろ今は、安心安全で美味しい水や食材・雄大な自然や大好きな家族 親戚に囲まれて、虫や鳥の鳴き声を聴きながら眠る生活に満足しています。
徒歩圏内にポストも自販機もコンビニも無いのですけれど。

田舎にいても夢は叶うと思います。
インターネットがわたしの世界を広げ、恩師との出会いと夢を叶えてくれたからです。
そして将来のお金にまつわる不安も、少しずつ解消されつつあります。
個人投資家としてはまだ駆け出しかもしれませんが、金融の知識は増えてきました。20年前の私に教えてくれたらどんなに良かったかと思うほどです。

だからわたしは、特に女性や多くのライフイベントを控える若い人達に、わたしの過去の失敗を繰り返さないよう、学んだことを分けてあげようと思っています。次回から少しずつ記していくつもりです。どうぞよろしくお願い致します。



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