「みんな」というのは「3人」のこと
校長先生の名言
こんにちは。マノヒロミです。
私が小学生の頃。
「みんな持ってるんだよ! 持ってないの私だけだよ!」
おもちゃだったかマンガだったか……。母親に「なにかを買ってくれ」とねだったときのことです。
母親は私に向かってこう言いました。
「このあいだのPTAで、校長先生がおっしゃってたんだけど……。
子どもの『みんな』は『み(1)、ん(2)、な(3)』で3人のことです。『みんな』にだまされないでくださいね、って」
たしかにその通り! 私はまわりの友達3人くらいのことを指して「みんな」と言っていたのでした。
「みんな」あなたを嫌ってる
意地悪な同級生に囲まれていた中学時代。
ある日突然、仲良くしていた女友達が、私に向かって言いました。
「A君が言ってたんだけどさ、クラスの男子みんながマノのこと嫌ってるんだって」
繊細だった私は、そのとき自分がどう返事をしたのか覚えていないくらいのショックを受けました。
今振り返って考えてみれば、彼女の嘘だってことは明白です。
たしかに、まじめな生徒だった私は、不良たちには嫌われていたと思います。が、一方で普通に話してくれる男子だってたくさんいた。
そもそも「みんながあなたを嫌ってるよ」とご注進に来る時点でアヤシイ。
本当に「男子全員がマノを嫌ってる」というウワサを聞きつけたとしても、友達だったらわざわざ本人に伝えたりしないでしょう。
「マノが傷つかないように、黙って守ってあげよう」と思うのが普通です。
要するに、私のことを嫌っていたのは「男子みんな」ではなく彼女自身だったわけ。
友達ではなく「フレネミー(フレンドのふりをしたエネミー)」というやつですね。
今の私なら、傷ついた中学生の私にこう言うでしょう。
「傷つかなくても大丈夫。『みんな』は3人のことなんだよ」
3人どころか、もしかしたら1人だったかもしれませんね。
彼女は「虎の威を借る狐」ならぬ「『みんな』の威を借る卑怯者」
『みんな』という言葉の後ろ盾がなければ、私を傷つけたりおとしめたりすることができなかった。
そんな卑怯者のために傷つかなくてもいいんだよ、と当時の私に言ってやりたいです。
「みんな」というのは「多くて3人」のこと
大人になっても「『みんな』の威を借る卑怯者」はたくさんいます。
「こんな記事を書いて『みんな』怒っていますよ!」
「『みんな』の気持ちを傷つけているのに気がつかないんですか?」
親切ごかしに「みんなこう思っている」と意見を押しつけてくる人。
でもきっと。
その人がいう「みんな」は、せいぜい「自分+友達2人の合計3人」のことなんでしょう。
「こどもの言う『みんな』は3人のこと」
そう看破した校長先生は、まったくもって慧眼です。
だから。
「みんなアナタのことこう言ってるよ」と言われても、傷つかなくてもいいのです。
「子どもが3人のことを『みんな』って言ってるんだな」とスルーする力を身につけたいものですね。
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