11/4 カスタードおばけ
夫が帰ってきたので買い物に行ってきた。
天童の八文字屋。
裏と横には公園があり、ジェラート屋があり、足湯があった。
大きな遊具に何人の未来ある命らが群がっていて、それを少し遠くから見守る両親。
見ている親はどんな気持ちで見ているんだろう。
危ないことしないかな、とか他の子と喧嘩したりしないかな、とかかな。
私もこれからの人生の中で、小さな命を見守る立場になることがあるんだろうか。
あの短く切り揃えられた芝生の上にある遊具。
まだ子供のことが好きではない私は、小さな明るい未来のある命たちを見ても心動かされることはなかった。でも、太陽の下でくるくる回る子らは「楽しい」が百パーセントに見えた。
年をとると、同時に同じことを考えるようになってしまう。
ただ一つだけのことを考えられる時間は貴重なものなんだよ諸君。
私は唱えた。心の中で。
八文字屋には、万年筆の替えのカートリッジを買いに行った。でも売っていなかった。悲。その場でAmazonで買う。
真っ赤な万年筆はずっと使っていますよ。
かっこいい私の万年筆。
そのあとはシャトレーゼに行って、アイス弾を充填した。
これで私の命も長引いた。
カスタードシュークリームが新発売していたので買ってみる。
私はカスタードクリームが好きだ。
デイケアで、「もし魔法が一つ使えるとしたらどんな魔法にする?」というお題で、
「スパイダーマンみたいにカスタードクリームを出したいです」
と答えたくらいには好きだ。
ちなみに、
「生クリームじゃなくて?」
ときかれたので
「はい! カスタードです!」
と元気に答えた記憶がある。
カスタードには生クリームにはないとろみとやわやわがある。
あのやわやわんが好きで、私はカスタードを喰らう。
シャトレーゼのシュークリームは、卵の味が濃厚だけれど口当たりはさっぱりしていて、しっとりしているクッキーシューにとても合っていた。
私はクッキーシューはカリカリ派なのだが、このシャトレーゼのシュー生地はしっとりとしていた方がカスタードと一体になっていて美味しいと思った。
てのひらくるっくるである。
でもそれくらいがいいのではないか。
私はカスタードを手からピューっと出して踊る。公園の子達みたいに、百パーセント「楽しい」で。