8/6 太陽にて
太陽に不時着した。
太陽人(ぐにゃぐにゃしていた)は、みんな太陽の炎でマシュマロを焼いていた。
焦げないように、くるっ、くるっ。
まわしながら、まんべんなく。
マシュマロはふくらんでいく。
お前も食べろ、とひとつ差し出されたので、宇宙服の頭の部分を取って、急いで口に入れて、また宇宙服をかぶった。
マシュマロは、わたパチみたいに、口のなかでぱちぱちはじけて、口のなかに焚き火が入ってるみたいだった。
地球に戻るのがめんどうになって、僕もマシュマロを焼き始めた。
くるっ、くるっ。
チェーン店のたこ焼きやでバイトをしていた際に磨き上げた技がこんなところで活かせるなんて。
太陽人も、僕の手腕を見てざわつき始めた。
そのうち、自分のも焼いてくれ、というやつが現れて、いつのまにか僕の前には行列ができてた。
くるっ、くるっ、くるっ。
マシュマロラッシュはまだまだ止まりそうにない。