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ロードバイクのハンドル幅 独り言のようなマニアックな話

ロードバイクのハンドル幅
 50年以上ライダー(バイク・自転車乗り)を続けている。
長すぎるので今回は自転車だけとするが、それでも35年以上となる。
自転車は1985年頃から急激に進歩し、フレーム、パーツ、セッティングも含めて毎年改革・改変された。そのトレンドに乗っていると物欲の無限地獄となる。

 今更だけど、かなり酷いセッティングでない限り体が慣れることに気づく。人体の不思議。

 初めてのロードバイク、昔はロードレーサー*1(35年前)はシャロータイプのC-C*2380mm。昔ハンドル幅は狭いし低い。その後、アナトミックが流行するとハンドルは広めが主流となり、C-C400mmとした。そして現在はアナトミックシャロー、ショートリーチとなり、幅は400mmだ。最近のロードのハンドル幅は比較的狭いハンドルを使う人が多い。

ハンドルの形

*1ロードレーサー、昔はロードバイクをこう言った。理由はレースが目的の自転車だったからだ。街中を走る趣味の自転車ではなかった。

*2 「芯-芯(C-C)」ハンドル幅 バーの中心から反対側の中心までのサイズ。

C-C 400mm

シクロクロス
 ここ数年くらいシクロクロスというオフロードを走るロードバイクのような自転車に乗る。そこでマシンコントロールなどを考えると、このハンドル幅でいいのかと疑問に思うようになった。

 2015年に購入したシクロクロスバイクの第一号車、KONA。オフロードで前輪の暴れを押さえるには、幅広のハンドルがいいのではないかと、試しにアトミックシャローのC-C420mmのハンドルにしてみた。

ハンドル交換はバーテープを巻くのが面倒くさい

 この420mmのハンドルで、シクロクロスのレース、オフロードのみの練習、何度かの舗装路でのツーリングと走ってみたのだが、結構走りやすい。タイヤは32Cのブロックタイヤで、ロードを走る場合も空気圧はせいぜい5barくらしかいれてない。それでもオンオフと走りやすい。

フロントはシングルとしているので、ロードでは高ケインデンス訓練となる

 一般的にハンドル幅は肩幅に合わせるが、高さでも幅が変わる。
写真の絵ように高いハンドほど体が起きるので幅が広くなる。
最近のマウンテンバイク(MTB)はサイズが29erで、ライザータイプのハンドルなので、昔のMTBよりハンドはかなり高めになり、ハンドル幅が広い。

ハンドル幅の高さとの相関関係

マウンテンバイク(MTB) 
 最近のMTBではハンドル幅は700mm以上ある。
自分がMTBで登録選手として走っていた頃はハンドル幅は500mm台でフラットバーが主流だった。そしてハンド位置も低い。

 2007年のゲーリーフィッシャーのマウンテンバイク 26インチだが、最近のライディングに近づくためにハンドルを高く広くしたが、700mm 程度。

ハンドルがデカいと重いので、カーボンとする。チャイナ製
今時のセッテイングに近づけるが、26インチ、後ろの赤はスペシャライズド

 シクロクロスバイクだが、当然ロードバイクよりハンドルは高めなので、ハンドル幅は広い方がいい。またハンドルの持ち方はシクロクロス車で荒れ地を走る場合はグリップを横から持つ場合が多い、肘をショックアブソーバとして使うことになる。

 ロードバイクでは上から持ち、手首は内側に向ける。

手首を外に向け、肘を張る。腕でショック吸収

 ロードバイクでこの形で乗ると、私は加齢というより初老だから、肩甲骨周りの柔軟性がない。つまり肩を抜けない、狭められないのだ。
だからロードバイクでもハンドル幅は広い方が楽なのではないかとも思う。最近のトレンドとは真逆だけどね。

ここでレースの話
 ツール・ド・フランス。皆さん狭いハンドルで、さらにブレーキレーバーを内側に曲げて、手首も肩もすぼめている乗っている。これは前面からの空気抵抗の軽減のためらしい。

肩甲から肩を落として狭めている
レバーの絞り、これは規定が設けられたそうだ。

 一方MTBは幅の広いハンドルで、肘を張って乗っている。
これはバイクコントロールと胸が広がり呼吸が楽だという。
とは言っても選手は超人だ。何でも乗りこなす。最近のトレンドはよくわからない。

肩を開いて肘を張っている。まるでモトクロスの乗り方だ

以上。
マニアの独り言なので結論はでない。そして使わないハンドルは増える。(笑)

ハンドルのストック、メルカリだな。


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