見出し画像

ロードバイク(自転車)のBB(ボトムブラケット)

 私が初めて買ったロードレーサー、当時はロードバイクとは言ってない、基本レースモデルでレースが目的なので、ロードレーサーと言っていた。ロードバイクっていつ頃からい言われたのだろう。2004年辺りか?

 そう言えば、その時期、マウンテンバイクもMTBではなくATB(All terrain bike)とメーカーが言っていた。これは全然浸透しなかった。
後、ロードバイク乗りをローディーって言っていたこともあった。

「あいつを今度のMTBレースに誘ったらどう?」
「駄目だよ、あいつはローディーだから」
「そうか舗装路しか走れないのか、軟弱なやつだなぁ」と言っていたとか・・よう知らんけど。
自転車乗り全般をチャリダーともこの頃から言っている。

自転車ブームの時代、面白い映画もあったね。
 メッセンジャー 1999年邦画。バイク便、自転車便。今は「それPDFにして送って」

 洋画の自転車映画では、プレミアム・ラッシュ 2013年、車の動きを読む脳内イメージが面白かった。

ボトムブラケット(BB)
   今回はロードバイクのボトムブラケット(BB)の話をしたい。
BBは自転車の重要部分である。BBとクランク、ペダルは人間というエンジンと繋がっている部品だ。

人間のパワー
 さて、その人間エンジンだけど。どの程度のパワーなのだろう。
馬の1馬力=735.5W(重さ75kgのものを1秒間に1m持ち上げるのと同等のパワー)だ。
一方、ロードバイクの選手が時速30キロ以上で走る時のパワーは200W程度となる。このロードバイク漕ぐ力は=0.37馬力となる。ちなみにスプリント競技の選手は2馬力程度を出力する。

アシスト自転車のパワー
 ついでに我が物顔で舗道を走るアシスト自転車のモーターはどの程度のパワーなのか、気になるので調べた。

 EU基準ではモーター出力は250Wまででだが、日本と中国製には限度がない。ネットでは500W仕様が出てくる。ここれだと重量が25キロのアシスト自転車でも平地で40キロはでる。
ママチャリの速度制限は18キロくらいだから、ギヤ比、いや電流値で速度制限しているのだろう。これは危険すぎる。 

パワーメーター
 最近流行のロードバイクのパワーメーター。これはコーチングの用品だろう。私はパワーメーターを使う練習はしていない。
 
 30年以上ポラールの心拍計を使って科学的トレーニングをしている。世代的には古いが全部稼働する。発信機はチェストタイプ、これを胸に付けると戦闘態勢に入る。

ポラールの心拍計 黄色は登山用
チェストバンドタイプの発信機、これが好きだ

 16年前、50代のメニューリストだ。この表を63才まで毎年作っていた。
疲労が抜けなくなる年齢からは、エンジン(心臓)をモニターしている方が自分の体調が分かりやすい。
 
 モニターする場合、心臓の対応が筋肉(負荷)の要求に答えてから心拍が上がるので遅延する。それが注意点だ。

心拍トレーニング表

 自転車は心臓のスポーツと言われている。
 
自転車ロードの選手の心肺機能は水泳、マラソンより高い。だからトレーニングにはまず心拍計が必要、次にパワーメーターとなる。しかしメカニカルなパワーメーターは値段が高い。
「さて、どうする?」
金もないし、使い切れないから、私には要らないとなる。それよりホイールやタイヤに金をかけたい。

 パワーメーターとは自転車を漕ぐときの力を計測する器具。
ケイデンス(足の回転数)×トルク(ペダルを介してクランクに回す力)で求められる数値がパワー(W)

練習場
 交通事情の劣悪な東京で科学的トレーニングをするには室内しかない。そこでGTローラー台を使う。私の場合、実走ではオフロードを走る。信号も車ないので、安全に心拍数を上げられる。またスキル練習にもいい。

 ロードへ行くときはチーム練習で行く。山の中で転倒して鎖骨骨折したとき、救急車を1時間待ったことがある。その時は有り難いことにロードバイクも救急車に積んでくれた。その経験から単独での練習は命を落とす危険性がある。

 ローラー台のパワー 
 ローラ台でも、ロードバイクの基準パワー200Wの目安が必要となる。
そこでGTローラー台の負荷特性をグラフにしている。風がないのでケインデンスは高目となる。足の感覚でワット数を感じたい。

 実走と違い、加速と風で体の前方からのベクトルがないので体が浮かない。試合では殆どないことだけど尻と手の平が痛い。ケインデンスを120以上にすると足の回転力の慣性で尻が軽くなる。

GTローラー台の負荷特性

以上自転車の四方山話でした。ようやく本題。

BB(ボトムブラケット)の種類
 基本私が持っている自転車のBBを紹介する。基本この3種類だ。

スクエアーテーパー
 最初のクロモリバイクは当然のごとくスクエアーテーパー、クランクをテーパに押し込んで固定する。1990年くらいまでクロモリパイプのオーダー品で、はこれしかなかった。
シェル幅:68mm ねじ切り:アリ 

 1985年頃にオーダーしていたロードバイクがこれに当たる。クランク交換には専用工具がいる。これで1回失敗してネジ山をなめたことがある。この時代は整備に職人わざが必要だった。道具があっても失敗する。

スクエアーテーパー
私の初めてのロードレーサー1984年、パイプは丹下 ハンドルはブルボンへ交換し遊んでいる

ホローテックⅡ
 2005年に購入したキャノンデール、フレームは完成品のサイズ販売になっている。この時からシマノホローテックⅡとなる。これが一番いいと思っている。値段も手頃で交換も失敗がない。当然シマノのクランクしか使えない。
シェル幅:68mm ねじ切り:アリ シャフト径:24mm

キャノンデールSix13 GTローラー台 
シマノホローテックⅡ 105クランクセット
2024撮影 2005年のキャノンデールSix13まだ綺麗だ。

BB30
 BB30の最大の特徴として、フレームに直接ベアリングを圧入する。ねじ切りとその工程がないので安価に作れる。この辺りからユーザーメンテは無視されている。BBなど自分で交換するなと、言っている気がする。

BB00
KONA JAKE THE SNAKE シングル化している

 私のバイクではコナのシクロクロスバイク KONA JAKE THE SNAKE 2011年製に使われている。クランクはシャフトが太いFSA製だ。
BB本体にアダプターをかませてシマノホローテックⅡクランクとの互換性もある。シャフトが太いので踏み込むパワーが逃げない。オフロードでのメリットとなる。
シェル幅:68mm ねじ切り:ナシ シャフト径:30mm

PF30
 BB30は直接ベアリング圧入していたが、PF30規格は樹脂やアルミ等のワンを用いてのカートリッジタイプとなる。そのためフレーム内径がBB30フレームよりひと周り大きい。
こうなると金型で作るカーボン製フレーム向けになる。クランクはシマノが使える。私の自転車では2013年製のカーボンシクロクロス車 リドレー RIDLEY X-FIREに使われている。
シェル幅:68mm ねじ切り:ナシ シャフト径:30mm

PF30
RIDLEY X-FIRE

ホローテックⅡがいい
 私はホローテックⅡ これのBB(ネジあり)が一番使いやすい。同じ規格でアップグレード出来る。ネジ止めなで、外して新しいものに何度も交換出来る。クランクも同様。

 ロードバイクが工場製品なってから既に20年経つと、車と同じでメーカー都合のフレーム規格となり、シマノもその思想からコンポーネントに作るしかないので、苦労しているようだ。

BB交換
 息子のツーリング車のBBを交換する。これで2度目だ。クランクセットも1度全交換している。ホールも2本目だ。クロモリのツーリング車なので消耗が激しい、しかしクロモリなのでフレームは頑丈だ。
 ブレーキはタイヤが太いので、カンチブレーキだ。できればショートリーチのVブレーキに交換したい。

BBを抜く
シマノホローテックⅡ
シマノホローテックⅡ クランクセット
ルイガノ クロモリのツーリング車

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?