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ロードバイク(自転車)の寿命が尽きるまで

40年目のロードレーサー(ロードバイク)
 Noteに投稿し始めて5年近く経つので、初期の頃に書いた時、ロードレーサー暦は35年目だったが、今や40年だ。老人にとって時間の感覚はまるで、インターステラーの世界だ。未来にだけ行けるタイムマシン。しかし違う点はある。つまり自分の体を客観的に見れば私にも時間が経っている。
時間の概念、元は太陽が昇って沈む、そして日が昇る。宇宙の動きから来るものだ。そして生物、モノは劣化する。抗えない事実。

ロードレーサーと言っていた時代
 20世紀はロードバイクとは言わずロードレーサーだった。レースで使う自転車。今のように、峠道や街の中を走ってラーメンを食いに行くというパターンは無かった。

 1985年に1台目のロードレーサーを手に入れ。その1年後、レイノルズのフレームで組んだ本格的なロードレーサーを手に入れた。

トライアスロンの自転車 1台目|(花鳥風月)ikesan
トライアスロンの自転車 2台目|(花鳥風月)ikesan

最近整備した レイノルズフレーム

 このロードレーサーはトライアスロン、ロードレースに使っていた。今も手元にあり、たまに乗る。もうすぐ40年経ち、私も68才となる。つまりこの自転車は一生モノになってしまった。

 それ以降に買ったロードレーサー、マウンテンバイクも幾つか人の手に渡ったが、他はまだ整備しており乗れる状態だ。つまり一生モノの自転車となった。今更、売る気もない。つまりコレクションになった。

 ここで言えることは、2007年までのロードレーサーは自分で比較的楽に整備が出来る、部品も交換出来るので、フレームさえ問題なければ生涯使える。

 一方、今の馬鹿高いロードバイク、私は持ってないので整備したことはないが、シフトが自動化、油圧ディスク、モノコックフレーム、整備で長持ちさせるのは大変そうだ。自転車部品の互換性が無くなってる気がする。

フレーム問題
 フレームには寿命問題がある。アルミフレームは5年しか保たないと定説的になっているが、ロードレーサーとして限定しなければ、長く乗れるのではと思う。

 当初の5年ほどは試合で使う、新しいバイク購入後、5年くらい練習バイクとする。その後、ローラー台で使う。それが10年、その後は10年くらい手入れして、ちまちま乗る。これは乗り手がそこまで自転車乗りを続けていればの話だ。28才の元気なライダーも58才となる。今は50才位なら現役で走れる。そして、さらに10年経ち今の私となる。

競技バイクとしてのロードレーサーのフレーム寿命
 ロードレーサーを競技として乗っている人、自転車は用具だから、求めていた性能が出なくなったら、そこが寿命だろう。
登山する人達でも性能の落ちたウエアや用具を使っていたら事故を起こす。それと同じで、自転車も命をかけてレースをしているので、少しでも疑いがあると使えない。それでも自転車はスキルのスポーツとしての側面もある。そこにも面白さもある。

1985年当時 自転車のロードレーサーのフレーム
 この時代、フレームは職人が作るものだった。素材のレイノルズ、コロンバス、タンゲ等のクロモリパイプでの製造だった。私も地元の老舗の自転車、フレーム職人を抱えている店でオーダーした。ここではタンゲのパイプ、レイノルズのパイプとで2台組んで貰った。

 タンゲのフレームのバイクは友達にあげた。レイノルズのフレームはまだ走れる。1987年に組んだから、37年経つ。このフレームとカンパのホイールとチューブラタイヤの時、ダウンヒルが一番速く下れたと思う。コーナーで思った通りに走れる。が・・スリップ事故を起こし私は鎖骨を粉砕した。また、アイアンマンレースも含むトライアスロンレースにこのフレームで20回以上出ている。

フレームの新時代
 その後、ショートトライアスロン、スピード重視の試合の出るようになり、キャノンデールSix13を2007年頃から使うようになった。折しもロードバイクの大ブーム、とくに誰でもトレック時代だった。あのランス・アーム・ストロングに憧れた時代。
フレームは主流がアルミからカーボンへ移っていった。クロモリはクソ扱いされていた。

 この頃から、私の自転車ライフはMTBでのオフロードがメインとなり、一般道路を走るのは止めていた。ブームというのは、変な人達が大挙して道に走り出す。社会問題になっていた。MTBも登山道を荒らす、危険だと問題になっていた。

キャノンデールSix13、それほど距離は伸びてないので、今でも綺麗だ。
カーボン、アルミのハイブリッドフレームだが、少しへたり感はあったが、レースでも乗れる状態だ。

トライアスロンの自転車 3台目|(花鳥風月)ikesan

キャノンデールSix13
GTローラー台にセットしている

 フレームのトップ、ダウン、フォークがアルミだ。室内保管する限り、まだ乗れる。このGTローラー台は実走と同じようなペダリングが出来る、立ち漕ぎも出来る。
ここで、異音、違和感がある場合は、原因を突き止める。リアホイールだけだが、ホイールはタイヤが付いた状態で出来るだけ真円にしたい。フルクラムのアルミホイールとコンチネンタルのタイヤのセットは安定していた。

シクロクロスバイク
 2015年頃、地元の20、30代がメインのロードバイクのクラブに所属して、また実走で山とか街をロードバイクで走り始めたが、この時期はヒルクライムが流行っており、山登りの練習が多く苦行だった。若くて体が軽い、また心肺機能が強い子達との意地の張り合いに、「もういい」となって、シクロクロスバイクで、オフロードを走るようになった。
レースにも出たが、転倒で肩を怪我して、55才には無理だと思い、それ以降は止めた。

リドレー X-FIRE シクロクロスの名車 フィジーク のフラットサドル、飛び乗りするため

 今は、自転車で実走する場合、ほぼシクロクロスバイクに乗る。グランベルバイクとして見られるけど、タイヤは32mmで少し細い。またジオメトリー的にはホイールベースがロードより長い。上半身は立ち達気味だ。下ハンドルは握ることはない。

赤色がリドレー、黒がKONA ホイールはマビックのアルミホイール 丈夫だ

 ブレーキはVブレーキとしている。2013年製でディスク時代のものではない。フレームはKONAがアルミバテッド リドレーはフルカーボンだ。 フレームはリドレーの方固い、だからロードでもよく走る。

リドレー X-FIRE Vブレーキ仕様

クランク位置が高い
 オフロードは常にタイヤへトルクを与える必要があるので、コーナーで足を止めることはない、常にペダリングしている。コーナー中でもペダリング出来るようにクランク位置が高い。高ケインデンスでは使わないので、トライアスロンのバイクパートが速くなることはなかった。

アルミフレームのマディフォックスの寿命
 ここで、実感としてアルミフレームを長期に渡って乗っている感想を少し。

 アラヤ製のマディフォックスを1990年に購入した。ブレーキはカンチブレーキ、レバーがパワーレバーという不思議なシマノ製品が付く。サスもロックショックス ストローク80mmの初期ものが付いていた。

 現在34年、1990年から2005年まで、15年間レースに出ていた。ブレーキはシマノXTのVブレーキ、サスはManitou マニトウに交換した。それでも相当古くなったので、レース用から引退する、その後、私の普段使いと通勤自転車となる。10年間程使う。その後、娘2の通学で5年間、そのまま娘2の通勤で3年、結構フル稼働していた。ホイールは3回交換している。リムブレーキだとホイールの消耗が激しい。

 アルミフレームの寿命は5年とか言われているが、34年も長きに渡り、通学、通勤に使い。その頃は屋外置きだ。カバーはあるけど、雨ざらしに近い。その酷使から、今再び私の元へ、娘2がボロボロにしたマディフォックスを整備した。

 私が通勤に使っていた頃、ヘルメットをかぶり、SPDペダルも使って、激しく乗っていた。桜の木の根っこで盛り上がっている道路でジャンプをして、通学中の小学生に受けていた。
また雨の日、滑って転倒し、ズボンから血がしみ出したまま事務所へ行ったこともある。

 上の記事には書いてないが、フレームに少し気になる点があった。クラックがヘッドチューブに5mm 程入っている。トップチューブのアルミ溶接のもっこり前で止まったままで5年経つ。

 この時代、アルミフレームは溶接してないフレーム(接着工法)が多かったが、アルミ加工専門のアラヤの製品なのでアルミ溶接している。またアルミホイール加工の蓄積もある。だからアルミフレームでも、ここまで保っているのかも知れない。

ヘッド周りのクラック、溶接部分で止まっている
タイヤチューブがバーストしたので、前後チューブ交換、軽量チューブはたまにバーストする

自転車を交換する
 流石に自転車整備をしない娘2が乗るには危険なので、2016年製のコラテックと交換した。実走は2年程で全く乗っていない、当面通勤に使える。

タイヤとチューブ交換 コンチネンタルのタイヤとチューブ

 今、マディフォックスは私の普段使いだけど、1週間に1,2回、病院へ行くのに使う程度なので、この流れで私と共に朽ちて行く予定だ。一応走れるように整備しているので、名車として残っていくかもしれない。
自転車が朽ちる前に自分がいなくなっている可能製の方が高い。




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