心臓が爆発寸前のスキーツアー
15年ぶりのスキーツアー
2021年1月、妻の弟夫婦のスノーボードツアーに便乗して、15年ぶりにスキーに行った。
15年前の家族スキー以来だった。この時は犬まで連れて行った。
--------
話は戻り、この年の2021年7月23日、私はマウンテンバイクを抱いて、心筋梗塞で倒れた。このスキーツアーは半年前。恐らくこの時点で心臓はかなりやばかったはずだ。なのに寒い中で激しい運動する。その危険性に全く気づいていなかった。
まさに心臓が爆発寸前のスキーツアーだった。
パルコール嬬恋スキーリゾート
深夜0時に出発して、群馬のパルコール嬬恋スキーリゾートを目指して関越高速を走る。
スキー場へのアクセスは、関越自動車道を降りたら渋川から万座を回るか、軽井沢の碓氷峠越えるかだ。この日は渋川から行く。冬場は道路凍結も多く危険なドライブだ。東京からの距離は200キロを越えた。
夜中の4時頃に到着。駐車場にて車中で仮眠する。大人5人だとエルグランドでも狭い。マフラーが雪で塞がれると一酸化炭素中毒になる。
雪も多くあり、降ってもいたので気をつけていた。
営業時間が早い、朝6時半からゴンドラは動いた。しかし、まだ外は真っ暗なので、誰も滑らない。私達は8時まで車中で仮眠する。
ゴンドラは14時で終わり。15時で皆さん引き上げる。コロナ禍の指示での時短営業らしい。
ウェアは用意してきた。スキー板とブーツはレンタルする。
レンタル品は全てサロモン。悪くはなかった。4900円だった。
カービングスキー、太くて短い。身長より短い。ブーツは3バックル、昔のリヤエントリーの靴はない。身長より短いスキー板は軽い。
ゴンドラを含むリフトの1日券は食事券付きで5200円。
天候は吹雪いており寒い。ゴンドラで一気に山頂へ行く。朝8時半マイナス11度だった。ゲレンデは全く混んでない。スキーブームを知っている私には驚きだ。このコロナ禍で経営は大変だろうと思う。
ゲレンデ
ボーダーもスキーヤーもヘルメットを被っている人が多い。昔みたいな暴走する人も少ない。そこそこルールもあった。猫も杓子もスキーをする時代ではないと納得する。
コンディションは雪が朝から降っており真っ白だ。ホワイトアウトしている。雪面がよく見えない。雪が降り積もっていたので深雪もある。
15年ぶりの私にとって、いきなりハードルが高いが、取りあえず新雪に板を取られて転ぶ。
「手が潜って立てないぞ」
妻と娘は普通に滑っているが、私は体が動かないし、胸が痛む。山頂からゴンドラを使って2回滑ってから、ホテルへ昼飯を食べに行く。
コロナ禍でなので、レストランの食事は弁当となり、カフェテリアなどはない。対策は十分されていた。
昼飯を食べながらスマホを見ると充電(%)が35%となる。妻など4%。マイナス温度での電池の放電は想像以上だ。
登山でYAMAP(ナビ)を使うのも危険だなぁと改めて思う。
天気は快復し、昼から晴れて気温も上がる。
しかし、体調が今一だ。半年後、重症でICU(集中治療室)で死にそうになるのだから、これは当然だったのだろう。
今思えばここで倒れなかったのは奇蹟だった。
今回妻の弟夫婦のスノボーツアーに便乗したので、車の運転はしていない。だからとても楽だった。
最近のアウトドアの遊びでは、これが最後のスキー、これが最後のシーカヤック、登山と思いながらやっている。
そうやって後20年も続くかもしれない。