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真夏の八ヶ岳を車で巡る
真夏の避暑地を巡る旅行案内みたいな文章を書いてみる。
まず、今年こそはと思って7月の3連休、梅雨明けした天草へ。
目的は昨年出来なかった天草の海でのシーカヤック。
海の状況は悪かったが、何とか成功。
天草での連休が終わったその4日後、今度は八ヶ岳連峰の天狗岳の登山をする。ただ天候が今一だった。次は富士山に登る予定だったが、それは諸事情で中止(延期)となる。
今度は夏の定番、キャンプだったが・・。
毎年、7月下旬は山梨、長野に跨がる八ヶ岳周りでのマウンテンバイクの試合とキャンプをしていた。ただマウンテンバイクレースは60歳を最後に引退したので、今はキャンプだけとなる。
今年は上のイベントもあり7月中に日程の調整出来なかった。
4年近くの疫病から解放されて、キャンプ場は予約が満杯なのだ。
夏の晴天は梅雨明け1週間
その間に各種イベントを組む事が多い。それを逃すと台風が来る可能性が上がる。来ないときもあるが、最近はほぼ来る。
そんな事情で、沖縄で台風6号がぐるぐる回っている間に日帰りで八ヶ岳周辺を巡ることにした。当然車を使う。
8月6日8時半 中央高速 双葉PAで休憩。
一昨年の夏、心筋梗塞で倒れて、ステントを5本入れてから2年目の夏、毎日の運動も可能になり、2640mの登山も出来た。
心肺機能も健常者の1.5倍となり、通院もしている。
医者も問題ないという。つまり心臓がいきなり止まることもない。
久しぶりに車の運転をする。
運動能力とか判断能力に関しては年齢的な衰えは感じている。感覚的には目が悪くなっている。安全運転が基本だ。それでも渋滞のないドライブは楽しい。
富士山は全く見えない。南アルプスには雲があるが晴れそうだ。
八ヶ岳カントリーキチン
実は、この辺り30年も通っているのにマウンテンバイクの試合会場とキャンプ場周りだけをうろついていたので、レストランやカフェをほとんど知らない。
今回は北八ヶ岳をメインに妻と一緒に攻める。まず朝ご飯だ。
八ヶ岳カントリーキチンへ向かう。
9時、もう人が並んでいる。そちらは同じ敷地内にあるベーカリーだった。
夏野菜も売っている。トウモロコシを買う。
レストランでモーニングセットをいただく。
値段は1700円程度。
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当然ベーカリーでパンを買う。
テイクアウトで外でも食べられる。こちらの方が良かったかなと思う。まあ、とにかく初めてなので、しょうがない。
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ここからは妻と運転を代わる。私の山道の運転だと酔うという。
御射鹿池(みしゃかいけ)
先週登山した天狗岳の登山口のある唐沢鉱泉へ行く道沿いにあるため池へ行く。
ここは御射鹿池といい、東山魁夷の有名な絵のモチーフになった場所だ。
駐車場は30台程度、人気スポットで満車だったが、景色とトイレ(有料)以外なにもないので、記念写真を撮って終わる。よって車の出入りは早いので直ぐに止められた。
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ここから幾つかイキングコースがあったが、今回は歩かない。
意外と時間が経っており、昼ご飯を食べに山梨北杜市武川へ向かう。
土間カフェ Tomiyoshi
昨年伺ったカフェだ。武川町はお米が有名な所で、ここでは幻の農林48号米が食べられる。
ご飯好きな私は米だけでも満足する。
山を少し下りて、甲州街道まで戻ってきた。ここから清里の絵本ミュージアムへ向かう。また高度を上げる。
えほんミュージアム清里
村上康成絵本原画展を見に行く。
会期:2023年7月8日(土)~9月18日(月)
1983年に『ピンク、ぺっこん』で絵本作家デビュー、今年、40周年を迎えた村上康成さんの展覧会。
私はビーパルの挿絵で知った。
川魚(イワナ、ヤマメ)と鳥(カワセミ、ヤマセミ)のイラストが好きだ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1691574745877-WTbnqsUqec.jpg?width=1200)
大きな絵より小さな絵が多かった。そしてプレミアムコーヒーを併設したカフェでいただく。
これが想定外に美味しい。
入場券が700円、コーヒー300円 1000円の至福。
暫くのんびり過ごす。
野辺山の高原売店、おやき
野辺山のJR小海線の最高地点、つまり日本一高い位置にある線路。
ここに「南牧村母子福祉会売店」がある。
駐車場は何時も空いており、綺麗なトイレもあり、バイクライダーを多く見かける。
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ここの素朴な「おやき」を買い続けて25年。売っているオバサンもかなり高齢のお婆ちゃんになっている。
全部で9個買って、残りの1個をオマケしてくれた。
「完売!」
その時、蕎麦を頼んだ家族がいたが、
「1個作り過ぎた、食べてくれる」とおばちゃん
「まじかぁ、いいすよ」とお客さん
こんな感じでした。
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午後4時になったが、まだ明るいし天気もいいので、美しの森へ向かう。
その前に高原野菜直売場所へ、値段は安いのでお勧め。
美しの森
展望台へ登る木の階段が前回来たとき崩壊状態だったが、今リニューアル中のようだ。
迂回路から登る。
時間も遅く、人気もない、何時ものビューポイントに行く。
ここもいいなぁ。
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ジョウビタキの火打ち石の鳴き声(かちかち)を聞く。
珍しい高地でのキアゲハ。八ヶ岳に夏場とんでくるアサギマダラは見つけられず。
ちなみに6月に南高尾でアサギマダラを目撃している。
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駐車場にある観光案内所で、八ヶ岳の観光地図を貰おうとしたが見当たらない、所員に訊くと、
「もう作ってないんですよ」
「そうなんですか」
「最近は皆さんスマホを使うので、後予算もないし、年配の方からはご希望も多いですが・・」
「あの地図を広げて見るのが楽しいのに残念です」
地図を俯瞰する楽しさを知らないで、スマホ検索とピンポイント移動。
「時代だなぁ」と少し悲しい。
地図を見て空間を想像する。これは登山には必要な能力、自転車ロードでも必要。でも今はGPSソフトになった。3Dも表示可能だ。
人間の想像する能力をどんどんスポイルしている。それでもシステム的なトラブルが無い限り安全ではある。
そして最後は温泉だ。少し遠いが北八ヶ岳が眺められる松原湖の温泉 八峰の湯へ向かう。
八峰の湯(松原湖)
ここは小海町だ。
昔、八ヶ岳が一つの火山で、高さは富士山より高く、そして崩壊した。その時、川を堰き止めて海のような湖が出来た。
「まるで海だ」ここは小さな海の町。
小海町となる。そんな場所だ。
湖の水は次第にひいていき、残った湖の一つが松原湖だが、これも総称で、まだ幾つか湖がある。
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温泉の駐車場に面する道路で、大きめなヤマカガシを発見。車に轢かれた?
ヤマカガシは死んだ真似をするそうだが、どうだろう。
一応道路脇の雑草の上へ放り投げたが、
毒はあるが人にやたらに噛みつくことないヘビだ。
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入浴料は700円、岩盤浴もありこれは追加500円。
温泉はややヌルとしている。温度も42度、気持ちいい。
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この前登った天狗岳が目の前に見えた。
「あそこ登ったのか」
露天風呂の脇、私はふるちんで腕を組んで立ち、見入っていた。
温泉を出たのは午後6時半、そろそろ夕暮れ時だ。
「帰りましょう」
以上観光案内のような旅でした。