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マウンテンバイクのライディングと色々

 Noteに昔投稿したと思うけど、私はママチャリ、通勤スポーツ、アシスト自転車を所有したことがない。 小学生の頃は子供自転車、中学ではブリジストンのロードマン。ミヤタのツーリング車 高校ではバイクへ移行した。

 その後20代はモトクロスレースをしており、30才以降はトライアスロン、自転車ロードレース、1990年代はマウンテンバイクレースも加わって2輪三昧。そして仕事と子育てに忙殺され、あっという間に月日は経ち、爺さんになってしまった。そして浦島太郎だ。

 こんな感じだったから、2輪のライディングに関しては、書物や速い方々のライディングから色々と考えて試していた。
その長年の経験から、結局よくわからなかったり、やってみたが駄目だった事も多い。そんな雑で詰めが甘いと言われる私が、今の自転車のライディングに関してまた考えてみた。考えて乗ると自転車はより面白くなり、改造する楽しさも増える。

 まず本を紹介したい。「ロードバイクの科学」2008年 本田技研工業の技術屋さんが書いた本。これは、現在ネットに散らばる自転車ロードバイクの科学的考察が大体網羅さいれている。非常に参考になる。今でもたまに読んでいる。

ロードバイクの科学
ロードバイクの科学
ロードバイクの科学

 マウンテンバイクでもこの手の本はある。しかし、内容が全て古くなっている。それだけマウンテンバイクにおおては、機材進化の抜本的な変化が多くあった。
1990年当時、フロントシングルであんな化け物みたいにデカいフリーを付けたマウンテンバイクがメインストリームになるとは思ってなかった。
この組み会わせは、科学的に言えば最悪だという、ギア比は少ないほどパワーロスが少ない。またチェーンラインがズレすぎだろう。それを凌ぐメリットがあるのだろう。(メーカー側の都合だと穿ってしまう)

MTB の本
シングル デカいフリー

マウンテンバイクのライディング
 ロードバイクのライディングは極端に変化がないと思うけど、マウンテンバイクは現在乗り方が大きく違う。今回はここから責めてみたい。

 1994年当時のマウンテンバイクの世界選手権を観る。私が走っていた時代だ。キャノンデールのティンカー・ウォーレスが走っている!
世界戦でも担ぎをしている。当時のマウンテンバイクではシクロクロスのように担ぎ場所があった。バイクの挙動もシクロ並に振られている。

担ぐ

 この時代、モトクロスレースを経験していた私は、オフロードでロードバイク的乗り方をするのはとても難しく感じた。狭いハンドル幅で、後ろに重心を持っていく、この乗り方に馴染めなかった。特にタイトコーナーの下りは、あの乗車位置でよく下れると思っていた。
私は我慢出来ず、足の固定を外して、モトクロス乗りでコーナーを走っていた。

 現在のマウンテンバイクはほぼモトクロス乗りだと思う。コースがこれだけハードだと、ハンドル幅も広くして、肘は張って、腹の下でバイクを暴れさせてコントロールする。
一方、自転車としてのペダリングは立ち漕ぎのペダリングとなっている。おそらく相当のパワーがいる。

 ティンカー・ウォーレスみたいな小柄の選手は不利だろう。今はデカい選手が有利。テクニック以前におそらく日本人には不理な競技となった気がする。大谷さん並の選手がいれば勝てる可能性はある。

キャノンデールのティンカー・ウォーレスは格好いい。

ティンカー・ウォーレス
ティンカー・ウォーレス
最近のMTBライディング ハンドル幅が違い過ぎる
MTBライディング
最近、昔のスペシャライズドを改造して今風にする

 モトクロス乗りとは、ハンドル幅は肩幅以上、実際のモトクロスではそれほど広くない。肘を立てる。コーナーで腰位置はバイクの重心に置く。頭の位置と腰の位置は重要、バイクの重心を常に意識して乗る。これはスケボー、スキー、何でも同じで、そのセンスの違いが巧さの差となる。その中で頭は5キロの重さがあり、その位置が高い、これは大きくライディングに関わる。

モトクロス ライディング
モトクロス ライディング
1984年 私のライディング

加重、抜重
 私の趣味のサーフスケートはトラックが柔らかいので、頭と手の位置でボードが傾きそちらへ曲がっていく。ボードを足裏で押してから抜重すると、その反動でボードを進ませられる。
マウンテンバイクでも前輪加重、抜重して押せば進む。

 頭の位置から見ると、今のMTBの乗り方は、頭が前方で低い、ロードバイクではこれは立ち漕ぎの加速姿勢、ハンドルが胸の位置なので、頭が飛び出しているフォームだ。TTのフォームに近い、つまり前乗り、パワー重視のフォームだと思う。

 実際の所、私は29erの最近のMTBを持っていない。そのジオメトリのトレンドはよく知らないが、見たところホイールベースは長くない。自分の持っているバイクだと当時29erのフレームに26を入れたゲイリーフィシャーと同じ感じだ。セッティングにおいてロード乗りと基本が全く違う。

ゲイリーフィシャー 2006年 この時代からゲイリーフィシャーは29erを供給しだした。
私は小柄なので26を選ぶを選ぶ

動画で乗り方を見る
 まず自分のライディングをスマホで撮って見よう。スイムと同じで乗り方がスムーズでない、動きがぎこちない場合は、なにか問題がある。
上手い選手のような美しい動きをマネしよう。それと自分の動画を見ていると段々と体の動きを客観視できるようになる。これはスポーツで一番重要スキルだと思っている。

イメージと動きのズレ 
 そして、歳を取ると今度は自分の動きのイメージと実際の動きの差がドンドン広がっていく、これが、登山の滑落や交通事故の要因になる。
つまり3センチ足を上げたと思っていても、実際の動きでは2センチ、そして躓いて、谷底へ落ちる。ブレーキを踏もうと足を踏み換えたが実際にはアクセルに足がかかったままだった。コンビニに突っ込む。
気をつけたい。



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