MEN'S CLUBの特集 日本のアウトドアスポーツの黎明期
MEN'S CLUB 970年代後半
MEN'S CLUB 1977年12月 200号記念 1978年1月 1978年2月
神保町の雑誌専門の古本屋で購入した。
ちなみこの頃、私は22才、まだ大学生だ。
この時代 HD(ヘビーデュティー)が流行ブームとなり、アイビー。トラッド時代からアウトドアスポーツ、HDファッションが定番となってきた時代。
「ヘビーデュティーの本 小林泰彦」 1977年夏に出版されている。
この本からアメリカの大学生達のアウトドアに対する文化も紹介されだ。郊外の大学都市の生活がオシャレだった。アースムーブメントだ。
ここから、日本の若者にとって、アウトドアがスポーツとなり、ワイルドで格好いい世界となっていく。
そのタイミングでのトレンド雑誌 MEN'S CLUBを見つけたのだ。
中を見たら凄い世界があったよ。懐かしさもあった。このMEN'S CLUBには現アリスファームの藤門さんの記事もあった。
ここから、カヌー、カヤック、クライミング、フライフィッシング、バックパッキング、バックカントリースキー、4WD トラック。
折角なので、この感動を写真で紹介したい。(参考にビーパルは1981年に出る)その後、野田知佑さん、椎名誠さんらが人気となっていく。
タバコがまだ何処でも吸えた時代なので、男のくわえタバコの写真も多い。
200号記念は表紙がオリベッティのタイプライターだ。
親父が英語を使う仕事をしていたので、2台ほど家にタイプライターがあったが、晩年はワープロに替わっていた。
アラスカだ。CPOジャケットだ。
CPOとは、
(アメリカ海軍下士官)の略称で、作業用ユニフォームをルーツとしたアウター・シャツをいう。 デザインはシャツ・カラーのほか胸に大きなフラップ・アンド・パッチ・ポケットが特徴。赤と黒がアメリカンだ。
俺も好きで何着か持っていた。
MEN'S CLUB 1977年12月 200号の特集記事から アウトドアスポーツの写真を少し紹介。
アウトドアこそぼく達のライフスタイルだ オレゴン州
懐かしい見出しだ。僕時代。
Canoeing
カヌーがどういうものから説明している。カヤックという単語はでてきてない。「カヌーはもうシティ・スポーツだ」と当時の流行の若者向け記事の文章が軽すぎて笑える。
「登山はすでにオレゴンではオシャレなスポーツだ。ぼく達には無限のフィールドが広がっている」こんな感じだ。
しかし、写真からこの時代からカヌーツーリングをしていたアメリカ人。この機材を見ても差を感じる。
Climbing
パタゴニアが1973年創業だから イヴォン・シュイナードこの頃からクライミングの機材をちまちま作って売り始めた。そんなことは日本では知る術もない時代。
Fly Fishing
フライ・フィッシングと言えば、「マクリーンの川」
映画化された「リバー・ランズ・スルー・イット」1992年公開。
良かった、名作だね。
(父に習ったフライ・フィッシングで結ばれる兄弟2人は、やがてそれぞれの道を歩み始めるが・・・)ロバート・レッドフォード監督、若いブラッド・ピット主演。
当時、こんなイケメン、アメリカにもいるんだと思ったけど、それは映画で魅せる自然が素晴らしいからだ。レッドフォードだとモンタナ州となる。
Back Packing
登山以外でリュックを担いで世界を旅する。地球の歩き方だ。
これはヒッピー文化と親和性がよく、英語の世界では、世界放浪=バックパッキングとなっている。 今は普通にロングハイキングと言っている。
X-C Skiing
これはバックカントリ-でのクロカンスキー。程なく日本では狂気的なゲレンデスキーのブームとなっていく。
レオーネ 4輪駆動車
これは狩猟か、とにかく4輪駆動がジープ以外では珍しい時代。
アメリカはトラック文化
しかし今や日本の軽トラックが流行っている。時代だね。
「ヘビーデュティーの本」 小林泰彦 絶賛発売中だ。(当時)
この復刻本も実は2013年発刊。10年以上前だ。
ネットもない時代。アメリカはただの憧れだった。
REI(アルー・イー・アイ)
20年以上前、REI は南町田のモール内にあり、巨大な施設であった。しかし直ぐに撤退。つまり、日本にはアウトドアしか根付いてなかったという話。キャンプ道具だけでは商売にならない。
日本のREIにはクライミングの施設もあった。
息子が登っている。 娘1も登った。今は娘1がクライミングを趣味としていている。
(子供 息子(長男)、娘1(長女)、娘2(末っ子))
最後 1989年の那珂川での私。当時の国産フジタのカヤックだ。
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