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LOCAL TOWNから見る世界 「クライシス」カテーテルから生物多様性、太陽フレアまで

人間、何時「クライシス」に襲われるか想定出来ない。想定外だから「クライシス」だとも言う。

「クライシス」
「危機」や「難局」、破局をもたらす極めて不安定な状態を指す。
この言葉、医療や看護の世界で用いられることが多い。看護や医療においては、患者さんが危機的状況に陥ったことを「クライシス」と呼ぶ。

私の「クライシス」
CCU(循環器疾患集中治療室)において、7月23日から二日間、私は生死の境を彷徨う。ちなみに病状は急性心筋梗塞だ。重症だった。
その時、自分自身は見えないが、こんな状況だったと想像する。
「体から8本の管がつながっていると相当危ない」と言われるが、8本を越えていた。

CCU

バルーンカテーテルは、血管の狭窄部分を先端に風船のついた管で拡げる治療方法。
心臓の右冠状動脈 左冠状動脈と両方狭窄(救いようない)していたので、長時間のカテーテル治療にてステントを設置した。
この時、造影剤をかなり使用した。
そのため、腎臓の機能が著しく低下し多臓器不全も起こしかけ、心臓も2度止まる。ほんの少しだと言うが、いきなりシャッターが降りて、気づくと声かけしていた医師の顔のアップだった。

この腎不全に対して人工透析が使われた。かなり危機的状況だったが、透析で急激に腎機能が復帰し、私は生還した。
「ikesanさん、奇蹟だよ」とかなり快復した翌日、医師に開口一番で言われた。

心臓も腎臓も重要
この時まで知らなかったが、腎臓が弱っているとカテーテル治療は出来ないそうだ。治療時に造影剤という腎臓にダメージを与える溶剤を血管に注入する。従って痛風などで、腎臓機能を弱めていると、このカテーテル治療で、腎臓が崩壊して、一生人工透析になる。

「究極の選択」
病状も安定して普通病室に移る。前のベッドに爺さんがいた。比較的元気そうだ。
ある時、担当医が今後の見通しを説明をしていた。
「心臓カテーテル治療すれば、突然死の危険は無くなる。だけどその治療で、腎臓がダメージを受けて人工透析になる危険性は大きい」
担当医が
「***さん、どうします?」
軽いなぁ。
「少し考えさせてください」と爺さん。
まぁそうだろう。

横で聞いていた私は、勝手にシミュレーションを繰り返していた。
結論として、あの年齢なら、カテーテルはせずに、突然死んだ方が家族にはいいだろう。また生活に気を使っていれば、その可能性は低い。

さて、爺さんはどうしただろうか?

「多用性」
少し変わった人がいれば、それを「多用性」とカテゴライズして終わる。
本来カテゴライズ出来ないものを認めるのが「多用性」では?
使い方が間違っていないかと思うが、今回はこれに生物をつける。

「生物多様性」
地球上には3000万種もの生きものが生息している。
そんでもって、生きものには違いがあり、異なる環境で生き、複雑な地球の生態系のつながりの中で調和して生存している。
しかし、現在、1日100種の生きもの達が絶滅している。俗に言う生態系の破壊だ。
地球の「クライシス」だ。
人間も何時かはその100種に入ってくるだろ。

「生物多用性」これもひと言で生物をカテゴライズしている。
大学とか会社で完全空調した高層ビルで「生物多様性」を語る人々。コロナ禍から何でも抗菌。
なんとなくブラック・ミラーみたいな近未来のSFだと感じる。

ブラック・ミラー
2011年から放送されているイギリスのテレビドラマシリーズ。新しいテクノロジーがもたらす予期せぬ社会変化を描く、ダークで風刺的なSFアンソロジー。エピソードは1話完結の作品で、通常は異なる現代や近未来が舞台である。

「生物多様性って、これじゃないか」
作業しているパソコンの画面の横でトビグモを発見して思う。
私の部屋に空調はない、夏場、雨以外、窓は常時開放。だからカメムシも来る。臭いけどね。
暖房として、流石に寒いとキツいので、デロンギを置いてある。

100歩譲って、これが何となく「生物多様性」というものだろう。
「生物多用性」の本質は共存だ。その場で一緒に生きること。
「完全空調の抗菌された部屋で、冷えたジュースを飲み、他の生物を排除した上で、生物多様性を語る」ブラックジョークだ。

トビグモ


太陽フレア
散歩途中に宇宙に通じる道を見る。

それは三鷹の東京天文台の太陽フレア観測用の望遠鏡だ。
私ほど毎回、気にしている人はいないと思う。
散歩の途中で、
「今日も頑張れ」と心で応援する。

太陽フレアから、SFでよくある全ての電子機器が使えなくなる「クライシス」が頭に浮かぶ。

太陽フレア望遠鏡

実際の話、地球の「クライシス」は迫っている。2025年「太陽フレア」の活動が最も活発になる。その時、世界が終わる。2000年問題より深刻だ。

2000年問題
コンピューターシステムやコンピューターを内蔵した機器が、西暦2000年以降の日付を正しく扱えないため、1999年12月31日午後12時(2000年1月1日午前0時)に、誤作動が発生し得る問題のこと。
プログラム中の日付を扱うロジックで、西暦2000年を「00」、同1999年を「99」と下2ケタの数値として処理するシステムが2000年問題を起こす。
工場が止まる、核戦争が勃発などとメディアも会社も大騒ぎ!
実際には、社会全体に大きな影響を及ぼすようなトラブルはなかった。

「太陽フレア」とは、太陽の表面で巨大な爆発現象が起きる現象。
電磁波や高エネルギーの粒子、それに電気を帯びたガスが放出される。
地球に8分くらいで到達し、その際地球を覆っている磁場に作用して地球の磁気を弱めてしまう。
「それは、怖いぞ」

そして最悪のシナリオだと、2週間ほど、GPS  WiFiなど電磁波関連の機器類は危機的影響を受け、使えなくなる。
つまりWiFiからクラウドのサーバを使っているシステムはだいたい影響を受ける。

AIでの自動運転が狂う。GPSの異常は船舶、飛行機で事故を誘発する。
今時は登山者も遭難する。
何でも今やGPSやWiFiだから凄いことになる。

また誘導電流で、電力供給網において、保護回路が誤動作し、電力供給が止まる。
大停電が起こる。
この結果、電子決済もぶっ飛び、経済活動が崩壊する。

以上思いつく「クライシス」でした。

https://note.com/korokoro2020/n/ncd28196e0a7d


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