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 世界は輪廻転生で出来ているかも? 

 ドラマ「ブラッシュアップライフ」を観て思ったのは、世の中色々と繰り返しごとで廻っている。また世界は輪廻転生で出来ている。そんな思いだった。

Windows11移行
 今使っているWindows10だけど、今年の10月14日でMSのサポートが切れる。セキュリティパッチが出なくなる。私の持っているモバイルPCは数年前のもので、当時17万程度で購入した。作業PCとしては安くない。
このPCだが、Windows11に必要なハード要件を満たさないと判定された。

 昔の条件不足ならメモリー、CPUの性能程度の話なのでアップグレードは出来たが、今回は暗号保護のチップが搭載されてないと駄目なようだ。チップかぁ・・考えるのが面倒くさくなった。

 昔からこのビジネスパターンを繰り返して、莫大な利益を稼ぐIT業界。
MS-DOSからWindows3.1 Win95 WinNT etc 全部使った。でも昔の機能が残るし、問題点も繰り返し、パッチで対応する。この既視感、これはPCの輪廻転生。

「ブラッシュアップライフ」からの妄想
 ドラマ 「ブラッシュアップライフ」は主人公が現世に輪廻転生し人生を繰り返す。そして生まれ代わると、今度は事故死をしないように気をつけて「徳」を積む。また今度の人生は1巡目で仲の良かった友達、他の人の命を救うために使う。つまり起こることが事前に分かっているので、それを回避できる。また有事に準備をすることも出来る。

 そこで思うことがある。たとえばこんな話だ。
女の子が道を歩いている。頭は好きな男の子のことで一杯だ。ぼんやりと歩いている。そして赤信号に変わったのに気づかず道路を渡ろうとする。その時だ。
「危ない!」と声が聞こえる。
ここで目を覚まして止まる。
目の前を猛スピードでトラックが通り過ぎる。命拾いする。(妻の話だ)

 これはたまたま人がいて声をかけた。だから助かった。でもね、目撃して、瞬時に危険を察知して声をあげる。これは相当に難しい。その人を事前に見ているから出来ることだ。

 だったらこうだ。おそらく声をかけた人は人生二巡目だった。そして、その事故を知っている。だから声をかけることが出来た。ブラッシュアップライフはそんな話だ。
または、もっと根源的なもので、その人はご先祖様の力で、その女の子を守る役目を持っていたかもしれない。

運のいい人
 世間には運のいい人がいる。事故を起こす電車に、寝坊して乗り遅れて助かる。命にかかわる病気が偶然見つかる。山で骨折したとき、近くに医者の登山者がいた。そんな運がいい人達の話は世の中に沢山ある。

 日本人だと、これはご先祖様が「徳」を積んで守り神になっていると考える。現世で自分の積んだ「徳」は後生の子孫において助けになる。
しかし、この死後の概念は米軍の教育で戦後消えている。それでもたまに漫画で描かれていたりする。未だに日本人の心の中にあるようだ。根源的な信仰とも言える。この話は面白いので、「先祖の話」柳田国男を買った。

先祖の話 柳田国男

私の運はどうだろう
出生時
 私は仮死状態で生まれた。つまり泣かなかった。肺呼吸をしなかったのだ。

 世田谷の至誠会病院で母は出産した。ここは、東京女子医大の女医さんが多い病院だった。産婦人科は病院のメインストリームの部門だった。最新の処置が取られて、私は心臓になんらかの薬を注射により直接投与され鳴き声をあげた。

高校時代
 高校2年の夏に、S君とバイクを一緒に乗っていた。周りでは暴走族と言われた。ある土曜の深夜、私が路上駐車している車の陰から道路を横断しようとしたとき
「危ない!」とS君が叫び、私は止まった。その瞬間目の前をフル加速で族車が走り抜けた。あの速度だと後一歩であの世へ戻っていた。

大学時代
 私は高校時代がバカ過ぎて2浪した。大学入学時に既に成人していたので、当然浪人の立場で同級生とは会いたくない、だから成人式には行ってない。

 大学に入ると元気になり、またバイクライフだ。自分の一つの目標だったモータスポーツを始めた。まずはオートバイレース、練習環境など敷居の低いモトクロスレースを大学2年から始めた。

 マシンや環境を揃える為、お金も必要で、なんだかんだで初レースは大学3年になってからだった。1年シーズンが過ぎて、2シーズン目の春、練習中にバイクごとバンクコーナーから飛び出し、バイクの下敷きになった。練習場所は近所の多摩川の私設コースだった。

 左足に激痛が走っていた。バイクをどけると太ももから足がとんでもない方向へ向いていた。大腿骨骨折だった。頭、胸や内蔵などにバイクが落ちていればもっと大変なことになっていた。

 また、その時は、単独練習だったので、バイクなどの後始末があったが、救急車で唸っている私は何も出来なかった。

 しかし、有りがたいことにギャラリーとして集まっていた高校生などが後始末をやってくれた。
私は地元で後輩達の面倒をよくみていた。その子達は私の自宅も知っており、バイクや工具など全部自宅へ運んでくれていた。
お袋が「色々な子が持ってきてくれたよ」と後で教えてくれた。

 中学生の頃から常に色々な遊びに全能力をかけていた。少年サッカークラブを作ったり、模型飛行機チーム、スケボー仲間など多種多様な遊びで後輩達の面倒をみていた。常に家にガキが集まってきていた。これが功を奏した。

***
 浪人していた頃、街を歩いていると、向こうから長ランとハイカラーの凄い頭の高校生が歩いてきた。そいつが私を見るといきなり声をかけてきた。
絡まれたと思ったら、「お久しぶりです、なにやってんですか!」と言う。
なんと中学時代、私が作ったサッカークラブの後輩だった。
あのさぁ、怖いだろう。
***

 その後、私は長期入院してたため、単位や卒研で窮地に陥ったが、大学の友達が助けてくれた。そして何故か成績優秀で卒業した。その友達とは未だに付き合いがある。

 損得と快楽の遊び友達は簡単に消えるが、助け合った友達とは付き合いが続く、これも先祖が知り合いだったのだろう。
馬が合う人、これは前世でもそうだったかしれない、または遠い先祖達かもしれない。

社会人時代
 就職して9年目に結婚したが、30才まではモトクロスを続けた。その後トライアスロンに出会った。モトクロス時代から怪我のリハビリで始めたスイミング、その仲間にトライアスロンを勧められた。
今でも覚えている。スイミングのマスターコースの練習後、何時ものお好み焼き屋で、スイミング仲間の20代前半の男とビールを飲んでいた時だ。

 彼は写真を持参していた。
その写真はハワイアイアンマンレースの写真だった。彼はアイアンマンだったのだ。1983年当時だから、トライアスロンの黎明期だ。日本でハワイのアイアンマン完走者は20名もいなかった時代だ。

 私はそのフロンティア精神、冒険的スポーツに魅了された。
この時点から、その後色々な新しいスポーツ、アウトドアライフを過ごすようになった。彼が私の長い人生の方向性を決めた。つまりトリガーとなる男だった。

転職 
 私が3人の子供を抱えて、横浜の僻地の狭い公団団地で、これからどう生きようと悩みながら会社勤めを続けていた頃、私は何度も転籍しており、出世というメインストリームから大きく外れていた。単なる会社の消耗品だった。

 私はこの頃、どうにでもなれと思い、好き勝手に仕事をしていた。ノルマ以上稼いでいたので、上司は文句を言わなかった。ちなみに上司は1年後輩だ。文句を言えるはずない。また私はトライアスリートとしては社外、社内で有名だった。

新たな希望
 ある日、私は、親会社の指令系統で打ち合わせをした後、JRの駅のホームで、九谷焼展のポスターを眺めていた。
たまたま一緒に電車を待っていたTさん。Tさんは親会社の総合営業部の部長だ。
「なに、お前、焼き物に興味あるのか?」
「いや、九谷焼は金沢ですよね、緑がいい」前日偶然にもNHKの特集を観ていたのだ。
「おおぉお、そうだ、よく知っているな、お前、時間あるか?」
ぐいぐいと顔を寄せる。圧が凄いおっさんだった。

 その後、駅前のオープンカフェでコーヒーを飲む。
おっさんに名刺を渡された。この会社は2年前に作ったと言う。
「今の会社では、縦割り組織で自由に動けない、お前、ここで学校の仕事を俺の代わりにしないか」
なんと、新しい会社へのお誘いだった。ターゲットは学校の情報システムや設備システムの構築だ。これで社内も含めて3度目の事業の立ち上げに絡むことになるが、今度は社外だった。

苗字と歴史
 このTさんとは、20年以上世話になり、世界を駆け巡ることになった。まさに救世主だが、かなり振り回された。このTさん、富山県が実家だ。富山は私の苗字が多くある。おそらく先祖が友達だったか、なんらかの関係があったのだろう。

 日本人において苗字は地域性があり、自分のルーツを探る重要なキーワードだ。夫婦別姓になっても、この点は子孫のために十分に考えた方がいい。「便利だ。格好いい、自由だ!」という理由で、苗字を一世代の安易な動機で決める。それはお勧めしない。これは歴史の一部なのだ。

死の淵から
 2021年7月23日、無観客の東京オリンピックの開会式の日。
練習後、住宅街でマウンテンバイクを抱えて倒れていた。急性心筋梗塞だ。
後に分かるが、心臓の二つの動脈、右冠状動脈、左冠状動脈の両方が血栓していた。重症だ。しかし助かった。あのコロナ禍でだ。集中治療室から回復室へ病室が移動したとき、緊急カテーテル手術してくれた医師に言われた。
「***さん、助かったのは奇蹟だよ、2度程、心停止していたから・・」

助けてくれた人達
 顔も覚えてないが、倒れた時、いきなり看護師の女性が現れた。そして若い男の声もした。気を失う前、その女性の言葉が頭に残っていた。
「私、しばらく見ていたのです。危ないなぁと思って・・」
今思うと意味深な言葉だ。「見ていた?」 もしかして私が倒れるのを過去から待っていた。そんな考えが浮かぶ。

 私は倒れてから20分内*1に緊急治療室で治療を受けていた。心臓は2度止まり、臓器不全でかなり危険状態だったが生き残った。そして、現在薬を飲んでいる点を除けば体は元に戻った。

 現地おき放しにしたマウンテンバイク。これもその時に助けてくれた人、おそらく若い男の方が自分の自転車の鍵を使って確保してくれていた。

*1 急性心筋梗塞の治療 一刻も早く、血栓で詰まった冠動脈を再開通させる必要があります。 発症から再開通までの時間が短いほど良

輪廻転生の果てに 
 「量子力学の多世界解釈」和田純夫 量子力学からある状態は幾つもあると言われている。それはパラレルワールド?
世界は分からないことも多い。

 生き物の生死には一体どんな意味があるのだろう。
畑の麦をみて「それは貴方だよ」と養老孟司さんの説法である。
それにしても「生物はなぜ死ぬのか」小林武彦 その疑問を説明していた。

「生物はなぜ死ぬのか」

記憶の転生 
 人間の記憶は転生しない。しかし、人間が人間を生むとその先祖のDNAは確実に転生する。「人類の起源」 篠田謙一が面白そうだ。

 記憶は転生していないのか?
つまり、生きていて、自分の人生を大きく左右する決断がある。その選択は先祖から受け継がれた記憶で判断している。そう考えれば自分の一生も長い歴史の連鎖に繋がる。つまり大団円となる。ドラマ「ブラッシュアップライフ」の最終回はまさにそれだった。

まだ読み終わっていない



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