令和2年(2020年) この1年を振り返る
2020年の正月から、あっという間に1年が過ぎた。
なんだか、いろんな事でスッキリしない1年だった。皆さんもそうだと思う。
年賀状を書く前に。このコロナ禍の1年を簡単に振り返ってみたい。
今の世の中は2011年の頃と似ていると感じる。
PCR検査が放射能計測と変わり、風評がで回る。新聞、テレビなどメディアへの苛立ち。最後は政府にも苛立っていた。
1月は平和だった。箱根駅伝、青山学院が勝利!
長崎から帰省中の娘1が、喉を痛めて、正月に寝込んでいた。
新年、会社が始まり、新年会も普通にあった。毎年恒例の「寒ブリの会」も催した。
スポーツは、横田基地のロードレースを走っている。相変わらず1月の横田基地は寒かった。
平和な日常が始まっていた。中国武漢での新型SARSの発生の話は、ほんの少しは聞いていた。そして気にもせずにいたけど、1月下旬、春節爆弾が静かに投下された。
コロナ禍はまずダイヤモンドプリンセス号で始まり、アメリカのCDCが偉そうに日本の対応が悪いとか言っていた。それに便乗して、政府を批判するマスメディア、この辺りからイライラする。
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俺的には、まだコロナの影響はない2月、山登りに興味を覚え、装備を揃えていた。また妻の運動不足もあって、近場の低山を3月初旬までに5回登っていた。つまり毎週末、山登りしていた事になる。
そして同行していた妻は膝を壊してしまった。
「あなたと同じペースは無理なの・・」と怒られた。
相変わらず馬鹿な俺だった。
****相模湖へ、ガレ場。
3月中旬からコロナ感染が日本で拡大しつつあった。緊急事態宣言、自粛要請、テレワークと社会活動が次々と制限された。
3月末には、世界中がパニックに陥る。アジア人の差別とかもあった。
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この新型コロナウイルスだが、この頃からPCR検査が一人歩きする。PCRの概要は知っていたので、メディアの報道のいい加減さに驚いた。
ちなみにPCR、遺伝子の増殖方法を発見したノーベル賞学者のキャリー・マリスが2019年8月に亡くなっている。彼がこの酷い状況を見たら何というのかを知りたかったなぁ。
**運動時に使うヤケーヌ。こうなるともう銀行強盗だ。
4月、この辺りで自粛警察が出てくる。暇なコメンテーターがテレビやネットで大活躍しだす。
当然だけどゴールデンウイークは巣ごもりウイークとなり、毎年5月末に開催していたバンドのライブもこの時点で、取りあえず延期。チケットをゲットしていたオリンピックも延期だ。
新緑の季節は憂鬱な季節となる。普通でも鬱病が増える時期なのに。
この時期、YouTubeで音楽家がリモートセッションなどを実施したり、ミュージックビデオを解禁したりしていた。
俺も、友達とリモートセッションを試してみたが、無理だった。ある程度機材がないと出来ない、それでも、それなりに楽しんでいた。
**1974年のギブソンB-25、ヘッドウエィ、ヤマハの古いFG-170
さて、6月となると湿度のせいか多少ウイルスの活動も弱まり、俺も様子見で活動しだす。
しかし、毎年この時期に行っていた沖縄でのシーカヤックツアーは中止する。なんせ県外への移動がまだ禁止されていたのだから、しょうがない。
そこで、6月末から7月初旬まで、新しい試みとして、トレイルランをやってみる。試しに高尾山周りを20キロ程走る、2回行った。マスクをしての夏の低山のランは熱中症手前となる。それでもいい息抜きになった。
それと平行するようにサーフスケートボードも始めた。ストリート系のスケートボードと違い、基本横乗り系のスポーツでスピードとターンが主体で気持ちいい。ゴー、バッタンとかいう大きな音もせず、近所迷惑ではないが、平日にやるには、いいおっさんでは気が引ける。
**サーフスケートの体重移動はサーフィンに近い。
7月、それにしても雨が多い、今年は梅雨明け宣言が東京ではでなかった。なし崩しだ。
それでも夏場だし、この程度のコロナ感染なら問題ない、Go to前だったけど、山梨の清泉寮(宿泊)と北杜市のキャンプ場へ行く。外人も全くいない、昔のように静かであった。清泉寮は歴史もあり泊まって良かったと思た。
**清泉寮旧館のラウンジ。
8月、近年まれに台風は少なかった。だけどオリンピックも高校野球、トライアスロンもない夏。むなしく、いい時期が過ぎて行った。
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9月、テレワークのどうでもいい日が過ぎていき。仕事にもうんざりしていた。64才の俺は、なんか飼い殺しみたいに感じていた。
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10月にはいり、Go toトラベルは問題ないようだったので、娘1の赴任している長崎へ旅行し、ついでに娘1の彼氏にも会うことにした。娘1のお膳立てで長崎をドライブ旅行する。
コロナ禍と言っても、ほとんど感染のない長崎では、静かな観光が出来た。いい場所だよ。美味いものも多い。
パソコンを扱う時間も増えていたので、FBでの長文をNoteに書くことにした。
**長崎しりくさり海岸。
ついに11月だ。今年も終わってしまう。でも沖縄ではまだ海で泳げる!
そこでワンチャン、友達の山ちゃんと俺とで2泊3日で弾丸沖縄ツアーへ、目的はシーカヤックツアーだ。現地は天候不順、レンタカーもぶつけられ、散々だったけど、O1さんのおかげで、なんとか綱渡りで、無人島の鯨の化石を見ることが出来た。帰宅当日のシーカヤックツアーだったので、顔や体を潮風にさらし、汗と塩をつけたたままで帰りの飛行機に乗り込んだ。
「また来年!」
*鯨の化石 満ち潮だと見られない。
残念なことがひとつ。感染拡大もあるけど、11月末、娘2が姉に会うための長崎旅行が中止となった。その代わりに、最後のキャンプとジビエ食のため、娘2と妻とで、また山梨北杜市へキャンプしに行くことにした。
飛行機、電車、車など移動での感染拡大は少ない。何故旅行を禁じるか理由が分からない。仕事がら、3月から感染データは記録してデータベースとして取って、グラフ化して見ているが、感染拡大の要因は、関連はある程度わかるが、その判断は難し。一番推移が推測しやすいのは、実行再生産数=Rだ。
そうこうしているうちに、まだまだ続くコロナ禍のまま師走を迎える。
**山梨白州から望む南アルプス
このコロナ禍の1年、仕事以外はある程度の楽しみもあった。しかし気分的に暗い。先の見えない恐怖。とにかくメディアの報道にイライラした。
明日のスペイン、イタリアのようになる。日本は駄目だ! 医療崩壊、***でクラスター、日本は終わる。
名指しでのつるし上げ。コロナで人々を煽り、最後は政府批判。なんかおかしいぞ。
そんなことで、テレビをあまり観なくなった。ネットもいまや同じ様相だね。
テレビは朝ドラのエールくらいしか観てないなぁ。後は、出川の充電とかYOUとかぽつんと一軒家。
一時期はラジオもよく聴いていたが、音楽の選択が恣意的で飽きる。どうして、昔のようにDJに自由に音楽をかけさせないか、小林克也のファンキーフライデーはいい。おじいさんは頑張っている。
とは言えCDをよく聴くようになった。
それと、よく本を読んだ。ちなみに、最近電車で本を読んでいる人が復活してきた。
さて、面白かった小説は、ドン・ウィンズロウの米国の40年に及ぶ麻薬戦争の小説。
犬の力、ザ・カルテル、ザ・ボーダー、金と麻薬による汚染は想像を絶する。500ページ以上の上下巻で6冊。読み応えあり。今の大統領選挙にもこの手の汚職の影響はある。ハニートラップよりこちらだと思う。
それと、再読が多かった。心を安定させたかたのだろう。5月頃は野田知佑さんの本ばかり再読していた。最近再読したのは武士道シックスティーンシリーズ。全4冊。青春小説も心が休まる。
以上振り返れば、いろんなものの本質が見えた年だった。
俺も変わらないと。
**Every day is a new day
ヘミングウェイの小説「老人と海」の中で、主人公の老いた漁師サンチャゴが語る台詞。 「毎日が新しい日なんだ」
来年のオリジナルTシャツのデザイン。