2004年から2021年の人生計画書 退社後、1年かかって会社をたちあげた
*会社を作ることから始まった。
今、2021年の人生計画書を作っている。これは俺の何時もの新年の作業だ。
この計画書、もともとの始まりは、今を遡ること19年前、2002年に20年勤めた会社を早期退職した。ついでに退職金を頭金にして家を購入した。これはT社にいるとローン査定がほぼ無審査だから無理矢理そうした。賢いと思うけど、後がない。
なんと、ローンを抱えて1年間無職となる。
とは言え、実際には無職ではなく、無収入で今の会社の仕事をしていた。結構チキンだったアノ社長が、会社の運営を疑問視していたのだ。つまり俺が使えるかどうかを試していた。
「お前、失敗したら、仕事は紹介してやるから、安心しろ」
「いや、勘弁してください」
社長がアレだから、会社としての経理、総務、営業、技術、電話番と何でもやった。
ITの会社なので、外部サーバと契約して、事務所のパソコンのシステムも構築した。会社の各種帳票の書式はT社から適当に移行して作成した。そして1年で会社として体制を何とか整えた。1人しかいないので、各協力会社や親会社の友達に協力をお願いした。
一方、営業でも、アノ社長が何とか仕事の受注の目処をたていた。
そして、2003年から今の会社の正式な社員となって仕事を始めた。
「まず無収入での1年間の仕事の報酬、お金を下さい」
「おお、いいぞ、支度金で振り込んでやる、いくら欲しい?」
「1本」
「一千万、ふざけるなぁ!」
次に給料がいくらかがわからん。
「いくら欲しい? 取りあえずT社レベルか、いくらだ、今までいくら貰っていた」
「*****です」
「何!!そんなに、しょうがないなぁ」
意外とけちなアノ社長でした。
なんだかんだと、仕事で一緒だった人達。今でも友達付き合いがある。
シンガポールで休日に動物園へ行く。
*ローンは大変、教育費も
今をさること2004年、新会社は何とか軌道に乗ってきた。給料も毎月入金されている。しかし、不安だらけだ。
現在3本の住宅ローンを抱えて、子供3人 小6、小3、年長。教育費はおそらく1人に1本はかかる。
「かなりやばい」
心配でしょうあがない。生きた心地がしない。
一応、家のローンを組む時に貯蓄金額なども考慮して、ライフプランニングはしていたが、収入が安定していると言えない今。一抹の不安は拭えない。
「不安が何か、それがわかれば、人はそれを乗り越えられる。リスクがわかれば、対策も出来る」
そんなことを、誰かが言っていた気がする。
「そうか、人生計画、ライフプランを可視化すればいい、よしやるぞ!」
俺は毎年のお金のリスクを確認するため、自己流でライフプランを作った。手早くエクセルで作成。
「なるほどね、かなりリスクがあるぞ」
そして、毎年、新年に、必要費用を再計算し、パラメータを修正したしりして、大きな金銭的な落とし穴を避けて、間違いを防いでいた。多少勉強もした。
想定内だったが、2011年から2017年は、子供の教育費により赤字に転じていた。これは貯蓄を充填して乗り切った。他に子供の病気とか親の病気とか色々あった。
2011年から親が癌となり、親のライフプランも含めて計画書を作り続けていた。
家庭を維持するのは、仕事と同じだが、お金だけではどうにもならない事も発生する。それでもお金が無いと抜本的にどうにもならない。
計算していて、不安になり、寝られなくなる。そんな辛い日々もあった。(本当です)
そして、今年で、それも最後となりそうだ。
*2021年の人生計画書
2021年以降、第二のライフプランニングは、コロナ禍で予定が狂いまくっている。現在白紙に近い。
一応、年金で生きていけるが、仕事もするかね、それに後何年生きるのだろう。一応20年として計画立てよう。
「人は何時自由になれるのだろう。常に時間という縛りがあり、老いがあり、最後は死ぬ。それからは逃れられない」
時折、「どうでもいいやぁ」という気持ちが襲ってくる。何もかも興味がなくなる。そんなとき、家族との会話で、気分が晴れることが多い。家族は救いになる。でも不満も怒りもある。それが生きている証。
仕事でも、アノ社長と口論はよくあった。アノ人、ある面ではおかしいから。
「お前は首だ!」と何度も言われた。
パワハラ当たり前のおっさん。でも俺もおかしい人だったので、めげずに、腹立てながら仕事をやっていた。それが仕事の流儀(嘘)。
だから、今更テレワークとかリモートとか言ってもね、ネットでの口論は炎上する。お互いに理解出来ないままで終わる。このグローバル化が無くならない限り。マッチポンプな世界。
こんな生活が続くなら、仕事はつまらない、どうするかね。
うーん、白紙が埋まらない。
終わり。
アノ社長とのツーショット スエーデンの世界遺産のホテル前。
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