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雀のメモ帳 想定外とブラッシュアップの話
Noteの投稿内容だけど、冬場で閉じこもりがちなので、身近な話が多くなる。
想定通り
「ブラッシュアップライフ」ドラマ。Netflixで観ている。死後、自分をもう一度生きられる設定で物語は始まる。
主人公は33才で亡くなってから、同じ人生を繰り返す。それも前回の人生の記憶を持っている。主人公は当然、人生を修正していく。そして微妙に世界が変わって行く。
ここで疑問が浮かぶ。
まず1回目で生きた世界がある。2回目に多少修正し違う世界になる。つまりパラレルワールドが出現する。そんなリセット人間ばかりだと無限大のパラレルワールドとなる。これは問題だろう。
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さて、どうでもいい妄想はここまでにして、おそらく1回目の人生だと思う老人へ質問するYouTube番組があった。結構閲覧されている。これって中高年しか見てないような気がする。若い子は老人の話なんぞ聞かないだろう。そして中高年は幾つになっても同年代が気になる。
そこで、よくあるステレオタイプの質問があった。
「生まれ変わったら、また同じ人生を歩みたいですか?」
この問いにたして、意外に同じ人生を歩みたいと言う老人は多い。やはり想定内の人生を歩みたいのだろう。これは日本での質問だから、日本人の特質、それとも日本はいい国だったのか・・。
次はこれかな。
「若い頃の自分に会えたら、どんな事を言いたいですか?」
話は外れるが、老人、特に爺さんは偉そうな口のきき方する人が多い。そして本人は気づいてない。これに前頭葉の萎縮も関連している。
そして回答として多いのは、
「もっと勉強しろ、冒険をしろ、もっと遊べ!」
皆さん終わったことなので勝手な事を言う。
それを聞いた若い頃の自分、その言葉は全く心に刺さらないだろ。下手したら「よけいなお世話だ」と言われる。また人の話をよく聞く若者も気持ち悪い。
そこで再度私は聞きたい。
「それでいいの?」
私なら一巡目の人格が続き、その記憶歴史を持って人生を繰り返す。それはかなりキツい、しかし想定通りの人生を歩みたい人はラッキーと思うのだろう。
空打ち
ここから自転車、ロードバイクが趣味な人の話となる。
年末に帰省してきた娘1だが、彼女は大学に入ってから自転車競技部、また地元のクラブチームで、ロードレースやクリテリウム、ヒルクライムと競技を続けていた。通っていた大学において女子で初めてインカレロードレースへ出場している。ちなみに今はロッククライミングに夢中である。
その娘1が、正月、体を動かしたいといい、ローラー台に乗ると言う。彼女のバイクも家に1台ある。邪魔だけどある。それをセットして乗り出した。
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暫く乗っていると娘1が言う。
「リアのシフトが入らない」
コンポはシマノ・アルテグラのSTIレバーだ。Di2(電動変速)ではない。
「適当にいじっていれば直るよ」と適当な事を言う私。実際、振動をレバーに与えると直る。これ応急処置。
おそらく長い間乗ってない、また寒いので、シフトのラチェットのグリスの粘度がなくなり、ラチェットのツメが固着しているのだろう。それが原因でシフトダウン側のレバーが空うちする。このSTIレバーは素人が分解が出来ない。アセンブリのまま洗浄するしかない。
私も40年近く自転車に乗っている男だ。このトラブルは常に抱えている。
現在室内のGTローラー台で使っているキャノンデールSix13、その古いコンポの105(シマノ)のフロントシフトが空うちする。これは、上記の様な軽い故障ではなく、製品劣化だと思う。18年前のコンポ。
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想定外
このフロントのシフトはトリム操作というものがある。この操作でフロントディレイラーがチェーンとぶつからないようにする。そんな特殊な機構がシフトにはあり、これが調整やシフト操作においてのテクニックとなる。しかし、最新のDi2(電動変速)ではトリム操作が自動化されている。
この進歩は、車で言えばMTからATに変更されているのと同様程度の変更となる。こうなると、Di2(電動変速)在りきでロードバイクを始める人がいる。そうなると手動変速を上手く使えない人々が出現するだろう。
機材が進歩すると、乗ると人間の能力がだんだんとスポイルされる。そのことは進歩における想定外のデメリットだ。科学の進歩で人が退化する。私も漢字を書けない、暗算が出来ない、地図を読めない、色々劣化している。
自転車ロードバイクのシフトを知りたい人はここがいい。
ブラッシュアップ
今や自動車はEV、ハイブリッドがメインストリームで、内燃機関はオワコンみたいに言われる。さらに車自体に興味がない若者がほとんどだ。
EVは革命的な技術ではない。本当の革命的な技術なら重力をコントロールして車は空を飛ぶ。
昔から電池自動車はあった。それは小さいがモデルレーシングカーだ。1960年代は専用のサーキットもあった。今のEVの基本はこれだ。モータを回す車だ。小学生でも作れる。一方エンジンの車は無理だ。大人がラジコンエンジン積んで作っているが、子供では内燃機関を理解するのは相当ハードルが高い。
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人が乗る車でも同じで、内燃機関と構造(車のシャーシー)を長年開発して、最高に近い車までブラッシュアップしている国々、日本、ドイツ、アメリカ。その国が、何故EV車を選択するのか、よく分からない。
これは中国市場を意識してだったら、まさに市場主義の弊害だ。EVは簡単に作れるので、ライバルが多量に出現する。大義名分のCO2の削減。それも製造、運用、破棄、そのトータルで換算すればいいだけの話だ。
ソユーズ宇宙船
未だに安定稼働しているロシアのオールドスクールのソユーズ宇宙船
このソユーズはブラッシュアップのたまものだ。今でも宇宙ステーションにはソユーズで行く。
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ソユーズ宇宙船
ロシアは設計を大きく変更することはせず、細かな改良を重ねる形でソユーズ宇宙船の安全性と信頼性を確保てきました。そのため、ソユーズ宇宙船、基本設計は旧式かも知れませんが、信頼性は高い宇宙船となっています。
ちなみに私は宇宙飛行士の若田船長と一度お会いしたことがある。サインをスミソニアンの本に書いてもらった。
スミソニアン博物館は飛行機好きにはたまらない場所だ。また行きたいが、今のアメリカはちょっとなぁ。
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科学の本を買った
科学の進歩はめざましい。それでもAIでは世界は変わらないと思っている。人間の概念の枠内で作ったものが、人間を越えることはないだろう。
人智の考えが及ばないことがある。それがフロンティアだ。今は月へ行って儲けるのが宇宙開発になっているが、宇宙の真理を探ることが本筋だろう。
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量子力学の多世界解釈 和田純夫 2022年
年末、娘1とNHKスペシャル「量子もつれ アインシュタイン 最後の謎」「量子コンピュータやテレポーテーションも可能に!?」を観る。
かつてアインシュタインが「オカルトだ」と否定した人類最大の謎、“量子もつれ”それがあると言う。
この本はまだ読み進めてないけど、読んでわかるかなぁ。
人類の起源 篠田謙一 2022年
DNA解析で新たになった人類の起源。
昨年の夏、縄文時代の遺跡、土偶を八ヶ岳の展示場で2度見た。縄文人が弥生人と単純に入れ替わったわけではないという。DNA解析で過去の定説はどんどん変わっている。恐竜が「爬虫類」ではなく「鳥」だったのと同じだ。