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サーフスケートの乗り方

昨年10月、Noteの初の投稿が、たまたまスケートボードだった。それも最近流行っているサーフスケートの話だった。
このサーフスケート、ついにあのスケボーの一大ブームを作りあげたPenny(ペニー)からも販売された。
さて、スケートボードもスキーやスノボーと同じで色々と種類がある。
簡単に自分の持っているボードで説明。
左から4台はストリート様のスケートボード、黄色がPenny(27インチ)
右端がサーフスケート。

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スケートボードの種類を使用方法から区分。
1.クルーザー
Pennyが有名、自転車代わりに普段の足に使うスケートボード。日本では交通事情で迷惑にもなり、余り市民権は得てない。オーストラリアのメーカ。

2.ストリート
これは夜中に公園でパタンパタンとうるさく音を出しているスケートボード。街の中で階段を飛び越えたり、手すりを擦ったり、危険なトリックをする。オリンピック種目である。現在、これが普通に言われるスケートボードとなっている。オーリーというボードの後ろを路面にたたきつけて上に飛ぶ基本トリックが必携。これが出来ないと凄くつまらないスケートボードである。
娘2(末子)これをやっていた。

3.バート
ハーフパイプを滑走して、飛ぶトリックをするスケートボード、スノーボードのハーフパイプと同じ感じの種目。これはスケートボードのパークでやるしかない。オリンピック種目である。ちなみに、この競技自体はスケボーがスノボーより先にあった。だから、両方こなす競技者が多い。

4.サーフスケート
サーフィンの陸上トレーニング用として生まれたサーフスケート、サーフィンのフォームを作り、身体で覚えることを目的としている。トリックなどを行うスケートボードとは少し違う位置付けとなる。トラックが特殊、ウイールも大きく、柔らかい。
ちなみに、スノボーの練習向けのカービングスケートも同じ分類だと思う。

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定番のメイドインUSAのCarver(カーバー)と日本製のWOODY PRESS(ウディープレス)
以上が大枠の区分となる。

サーフスケートはトラックのシステムが特徴的で、メーカーが完成品を販売している。普通のスケートボードは、デッキ、トラック、ウイールとばらばらに買って組む。ストリートだとデッキは消耗が激しい。
サーフスケートで有名なメーカは、Carver(カーバー アメリカ製)、SMOOTH STAR(スムーススター オーストラリア) WOODY PRESS(ウディープレス 日本)YOW(ヤウ スペイン)などあるが、そのトラックとしてTHRUSTER SYSTEM(スラスター システム)はシステムだけ販売しているので、それを購入したところまで書いた。
前回の記事。

Z-FLEX スケートボード
スラスターシステムをZ-FLEX(ジーフレックス)のスケートボードに取り付けた。アメリカ人は、Zをジーと言う。
Z-FLEXは、70~90年代当時からあるスケートボード。
70~80年代カリフォルニアでサーフ、スケートカルチャーの指標のようによく使われた言葉「Z」「Z-BOYS」のスケートボードとして黎明期からあるボードだ。

自前の1979年のスケートボードの入門書、Z-BOYSはこの時代の伝説。当時はほとんど情報がなかった。写真で見るしかない。写真は当時の日本のスター秋山くん。

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最近の映画でこの1970年代か80年代のスケートボードの黎明期、当時のZ-BOYSを描いた映画がある。当時のプールライディングの再現が必見、お勧めだ。

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さて、いざ作ってみたが、基本、完成品のサーフスケートと違い、普通のスケートボードはホイールベースが短い、対策して動かせる範囲でトラックの取り付け位置をずらしたが、まだ短い方だ。

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サーフスケートはキックターン、チックタックなどのスケートボードの基本操作ノーズを上げてパタパタして進む動きはやらない。
サーフィンと同じような体重移動で進むようにする。
平地でもサーフィンのアップスのような動きで気持ちよく進む。カービングも気持ちいい、これがサーフスケートの醍醐味だ。

乗り方だが、このスラスターシステムの場合、フロントラックが振り子のように動くので、Jボードのようにも乗れる。色々な形で乗って楽しめればいいのだが、サーフィンの動きとか、スノーボードのカービングのような動きをするのが一番面白い。スポーツとしての発展性がある。
Jボードはこんな感じ、子供たちのクリスマスプレゼントかな。

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乗り方はまず足首の動きで、ボードをつま先加重、踵加重を素早くすると進む。次は膝を回し、さらに上半身の連動させる。これはカーバーのサーフスケートと同じ動きだが、カーバーがほとんどが前足荷重だが、クラスターの場合、後ろ足を振る感じがする。

次の動画、これはwoddypressのボード。
動きが一番ナチュラルで体幹からの足首までの重心移動がスムーズだ。手のひらの位置で体幹が動くのがわかる。手の指、薬指は体幹と連動しており、手の平を返すだけで、前後の足の裏の加重がつま先から踵へ移る。体重移動がスムーズに行える。本当に不思議だが、そういうのが科学的スポーツなんだろうね。

サーフスケート、完成品は使えるメーカー品だと日本製のWoody pressが一番安く買える15000円程度。YOWなどはコロナ禍で品薄、1年前は 40000円だったが、ネットで値段が80000万円にもなっている。
このサーフスケートは、縦の動きが少ない分、危険度は減る。また音も静かで、スピードも簡単に出る。平地では、アップスで疲れるまで進む。ちょっとした坂でのカービングも気持ちいい。運動神経がドンドン鈍る爺さんの老化防止にはお勧めだ。

Z-BOYSの伝説(おまけ)
現在のスケートボードの形が出来たのは1970年代の頃。
ウレタンウイールとシールドベアリングが出た後、スケートボードの世界は一変した。
その頃、アメリカの西海岸、ベニスビーチのスケボー集団「Z-BOYS」の伝説が始まる。
Z-boysが水不足でからになっていたプール、アメリカの個人宅のプールはボウル(鉢)みたいな形のプールが多かった、そこで、留守中忍び込んでスケートボードをした。これをプールライディングという。
ここから始まるライドの形が今のスノボーのハーフパイプなどに繋がっている。
トライアスロンやマウンテンバイクと同様に、遊びの延長が新しいスポーツ競技を産んでいた。
1970年代後半から1980年代のアメリカは音楽も含めて最高だった。(戦争は別)



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