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深大寺の白金亭は合掌造りだ 世界遺産の五箇山集落へ
白金亭は深大寺では有名なレストランだ。
岐阜県白川郷から移設した合掌造りの民家を使っている。2018年11月23日に火事となったが、1年後復活した。
私は急性心筋梗塞で2021年に倒れて、カテーテル手術を3回して何とか復活した。そのお祝と結婚記念日も近かったこともあり、テレビ番組で紹介されているのを観て、「そう言えばいいレストランがあたわ!」
と、2021年11月23日のランチを予約した。
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お店にはこんな文章があった。
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合掌造りは懐かしい
2008年12月21日五箇山にて(時は遡り約16年前)
深大寺の白金亭、ここで言う白川郷の合掌造りの集落は岐阜県にある。そこから北へ5キロほど山道を進むと富山県となる。そこに五箇山集落がある。同じような合掌造りの集落だ。ここも世界遺産である。
その世界遺産の民家に泊まったことがある。その時、2008年の年末には雪が全くなかった。この頃から地球温暖化と言われていたが、何故か今年(2025年)は豪雪だ。
自分の会社の社長を含め4人で泊まったが、私だけが仕事の都合で、その日の夕方に富山入りした。JR高岡駅をでると、すでに夕刻の5時であった。
今は世界遺産行きの専用バスがあるが、当時は路線バスを乗り継ぐか、タクシーしか交通手段がない。まだ路線バスがある時間だったので、お金もないし、私はバスを選択した。後払いの現金のみのバスは久しぶりだった。
JR高岡駅前から2時間ほど路線バスを乗り継いできたのだが、途中からバスは山に入り、外は真っ暗になる。外灯の無い山道を走るバス。
「間違ってないよな」と心細くなる。この時点で乗客は私1人となった。
映画ではここから恐怖の展開となる。
五箇山集落のバス停に着く。
愛想の無い富山県民と思われる運転手に、「細かいお金ないの?」と
言われたが、「ない」と答えて、ムッとされた。それでもお釣りはきちんと貰ってバスを降りた。
バスが走りさると、急に静かになる。少し木々や動物など山の音が聞こえてくる。ここは山の谷間だった。五箇山集落はここから山道を2キロほど登る。しかし真っ暗だ。私は土地勘もないし、それにライトもないぞ。
「何故誰も待ってない!」
仕事を頑張って早めに切り上げて、越後湯沢から北陸線はくたかに乗って、フォッサマグナを越えてきたのに。(北陸新幹線はなかった時代)
かなり途方にくれたが、その時、山の上の方から車のライトが見えた。
「助かった」山の暗さに恐怖を感じた私だった。
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ようやく合掌造りの民宿に着いたが、既に午後8時を過ぎていた。そこで風呂は止めて、食事をすることにした。囲炉裏では既にイワナが焼かれていた。この時はイワナの骨酒と熊肉が美味かった。さらに熱燗を飲み続け、囲炉裏を囲むが、背中が寒い。
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そして就寝だが、綿入りの布団が重い、この時かい巻きを始めて使った。そして夜は冷えるので、豆炭を入れたあんかが寝具に入れてある。
これに直接足をつけると火傷するからと注意された。緊張と布団の重さで悪夢を見る。
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翌朝、集落を歩く。合掌造りは白金亭と外見は同じだが、屋根は茅葺きだ。ニホンカモシカとも遭遇する。熊もいるから注意だ。
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最近の五箇山
2023年1月にも、妻と娘2と一緒に五箇山に行ってみた。
北陸新幹線に乗ってみたかったこともある。これは新潟から行くのと違い早いが、トンネルだらけで少しつまらない。
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この時は、築400年の合掌造りに泊まったが、雪は結構あった。ちなみに15年前は集落に子供がいたが、今は全くいない。過疎化が進んでいるようだ。また集落はかなり観光化されていた。民宿も布団は羽毛となり、部屋は断熱が効いており、背中が寒いことはない。外国人向けでか、囲炉裏を椅子とテーブルが囲んでいた。
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この時期は、まだコロナ禍の影響で、誰もいなく静かだった。民宿のおばちゃんもリラックスしていた。気持は分かる。
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2021年11月23日 深大寺 白金亭
さて白金亭でランチ
テレビで鈴木亮平さんが白金亭でハンバーグを食べていた番組を観た。彼は学生時代この辺りに住んでいたようだ。白金亭が再開している。急に行きたくなり電話をして予約する。
ちなみに、ここ白金亭は電話予約のみだ。結構混んでいるので、予約なしだと入るのは難しい。
ランチはこの時はコースで4000円からだった。今は5000円からだ。川越の鰻重コースが8000円、それと比較したら高くはない。そう肉はそれほど高くない。
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最後はイメージ。