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私が死にたいと思わなくなった日 ⑩

こんにちは!おむすびころもです!

ついに、このシリーズは最終回を迎えます。
皆様、ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございました✨

前回で一応お話は終わったのですが、今回はその後というか、あとがきみたいな感じで書きました。

どうぞ最後までお読み下さい𓂃𓍯

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命について

祖母が亡くなって、1年の月日が経ちました。

時間が経つというのは恐ろしいものです。

時間が解決するという言葉がありますが、私の心は前よりも穏やかになりつつありました。

それは、祖母を亡くした当時の悲しみが、私の心から消えていくように感じました。

だから恐ろしいのです。

しかしながら、まだ祖母のことを思い出し、突然涙が出ることもあります。

早く立ち直らなければ、立ち直ってしっかりした姿を祖母に見せなければ。

そう思うのですが、まだまだ立ち直るまでには時間がかかりそうです。



先日、祖母の一周忌を行いました。

一周忌に合わせて、私は今年の5月に、庭のプランターにコスモスの種を植えました。

そうです。ここ最近の投稿のトップ画像のプランターです!

『コスモスの花』という歌が好きだった祖母。

私は小学生の時、よくお花が好きな祖母のためにと、道端に咲いているお花を摘んで家に持って帰っていました。

そんなある日、道の端っこに雑草に交じって小さなコスモスが咲いていたので、私はそれを根っこから抜いて持って帰りました。
(前に祖母に「根っこから抜けば家で育てられるよ」と教えてもらっていました。)

祖母に見せると、それを庭のプランターに植えてくれて、大切に育ててくれていました。

そのコスモスはみるみる大きくなり、祖母は嬉しそうにコスモスを育てていました。

今度は私がこのコスモスを大切に育てよう。

そう思いました。


コスモスの芽が出た時はとても感動しました。

今までだって種から植物を育てたことはあったのに、このコスモスの芽を見た時、命を強く感じたのです。

命はいつか消えるもの。
しかし命はまた生まれるもの。

生き物にとって当たり前のこと。
これらは避けては通れないこと。

みんな大切な人を失う。
そしてみんな、次は大切な人を見つける。


コスモスはぐんぐん大きくなり、プランターだけでは狭くなってしまったので、別の場所に柵を作り、何本か引越しをしました。

私はコスモスの成長を見るのが楽しみになりました。

祖母はこんな気持ちでコスモスを育てていたのかなぁと思うと、なんだか嬉しくなりました。

祖母が私を見守ってくれたように、私はコスモスを見守りました。

そしてコスモスは花を咲かせました。

ちょうど祖母の一回忌の数日前に咲いてくれました。

コスモスを数本摘み、祖母の仏壇の横に飾りました。

祖母に見えたでしょうか。
立派に咲く、コスモスの姿が。


8月になると、コスモスはだんだん枯れてきました。

その姿を見ると、もちろん寂しい気持ちになりました。

しかしその枯れた花の先についている種は、また彼らを私に見せてくれます。

咲いてくれてありがとう。

悲しいよりも、この気持ちの方が大きかったです。

それは、祖母にも当てはまります。

今の私は悲しさよりも、ありがとうという気持ちの方が断然大きくなりました。


私たちが生きたいと思える日


私はこの記事を通して、生きることから逃げるなと言いたい訳ではありません。

自分の人生が嫌になり、自らを殺めてしまう人が多い現在。

人それぞれに環境があり、人間関係があり、そして心があり、それらについた傷は、他人の私では計り知れません。

だから無責任に「死ぬな」とは言えないのです。
私自身、死ぬことを考えていたので特に。

そうではなくて、「生きたい」と思う日は突然来るものだということを伝えたかったのです。

私はまだ、「生きたい」ではなく、「生きなければ」と思っています。

いつか心の底から「生きたい」と思える日は、きっと、きっと来るはずです。

そう思うと、「もう少しだけ生きてようかな」って思いませんか?

死にたいと思っていた私に突然「生きなければ」と思う日が来たように、いつか「生きたい」と思える日が、私にも、皆さんにも来ます。

一緒に見つけましょう。
「生きたい」と思える日を。
そう思える自分を。



おわりに

これにてこのシリーズは終わりです。

読んでくださった方々、不慣れな文章でしたが、本当にありがとうございました。

今回このシリーズを書いたのは、皆さんに私の思いを伝えたいという気持ちもありますが、今までの出来事、自分の気持ちを忘れないように、という理由でもあります。

書いている時は祖母に心を寄せ、祖母をより身近に感じることができ、昔の懐かしい気持ちになれました。

改めて、祖母の優しさや偉大さに気づくことができました。

おばあちゃん、本当にありがとうございました。


このシリーズを通して、大切な人のことを思い出してくれたり、生きることを考えてくれたら、それだけで幸いです。

大切な人って、本当にいつまで一緒にいれるか分からないのです。
どうか後悔のないよう、一日一日を大切にして欲しいです。

そしてそれは自分自身もです。
どうか自分の心と体も大切にして欲しいです。


それでは、またいつかお会いしましょう。
本当にありがとうございました!


追伸
先月母親から送られてきたのですが、5月に植えたコスモス、まだ咲いているそうです!

命って本当に、強いですね。 ⚘

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