携帯電話とサヨナラして早17年。
17年前の2004年4月、当時33歳だった私は携帯電話を解約した。それ以後現在に至るまで携帯電話を持っていない。
1.携帯電話を解約した経緯
携帯電話自体は1999年から持っていた。その後解約して1年ほど持たない時期もあったが、また契約して2004年4月までは持っていた。
解約した理由は、人間関係である。私はモテないくせに当時空気が読めないバカだったので、好きになった女性へ安易にメールを出してしまう環境にあるとついつい食事に誘ったり告白してしまうことがあった。しかも、いろいろ下手くそであった。
もちろん全て断られる、フラれる。そのツラい経験をこれ以上したくないと思い、極端な性格である私は、諸悪の根源である(と思い込んでいた)携帯電話を2004年4月に解約した。
自宅にはインターネットがあるのでパソコンでもメールはできるが、さすがに自宅のメールはいろいろ熟慮したり構えてしまったりするため、気軽にメールを送ることはないので、ネット環境まで捨てることはしなかった。本当は携帯電話でメールするときにも熟慮したり構えればよかったと今考えたら思う。
それ以後は、好きになった女性にメールアドレスを聞いたり、変にメールをしたりすることはなくなった。
2.携帯電話がなくて不便なこと
もちろん携帯電話がなくて不便なこともある。
まず引っ越しをするときである。いったん自宅の回線電話が使えなくなるので、いろいろと業者さんと連絡を取り合うのに、苦労した。
また困ったことは車やバイクが出先で急に故障したときである。バイクはどうにか押して行くことができるが、車はそうはいかない。昨今公衆電話が少なくなり、それを探すのに大変苦労する。
私が働いている職場には公衆電話がない。私的な通話をしたいときは、休憩時間に少し離れた公衆電話があるところへ行き、通話をしなければならない。滅多にないのだが、平日の昼間でなければならない通じない業者関係への用件がある。職場に公衆電話がないのも困る。
もちろん今でも財布の中には、テレフォンカード数枚と電話番号が書かれたカードはしっかり入っている。
また、最近「SMS認証」というものが増えてきて困っている。最近どうしようもなかったのは、とあるアーティストのライブチケットの予約をしようとしたときである。どうしてもどのチケットサイトもこのSMS認証が必要になっているのである。そのアーティストのライブへすごく行きたかったが、そのためだけに携帯電話を契約するのもなんだかなーと思い、泣く泣くあきらめた。
他にも交通事故に遭ったらどうしようとかも考えるが、その分、気をつけて運転するように心がけるようになる。自分に事故を起こさないようプレッシャーを与えている。
3.仕事に支障がないのか
ちなみに私の仕事は携帯電話などなくても全く支障のない仕事である。これは幸運である。またプライベートでも連絡を取り合う相手がいないので、たぶん私が携帯電話を持とうが持たまいが誰にも迷惑をかけないのである。
4.携帯電話について調べてみると
ドケチな私にとって不要なものに少しでも金がかかることは嫌いだ。ネットで色々調べると初めに少し金がかかるだけだが月々無料で携帯電話を持つことができるらしい。数千円の中古品SIMフリースマホを購入して楽天モバイルに契約すれば使い方によっては月額無料になるようである。
この楽天モバイルの1GB以下無料プランがずっと続くと仮定して、回線電話はもう解約してしまい、楽天モバイルだけにすれば月々の電話料金がなくなる。だが、今や金の問題だけではなくなってきた。
5.今後について
私は非常に偏屈な性格である。もうみんながみんな携帯電話を持っている状況に抗って意固地になって「携帯電話を持たない」状態を続けてきている。
本当は携帯電話を多用するような人に憧れているのは事実である。生まれ変わったらそういう人になって携帯電話を契約してバンバン使い倒したいと思う。
だがここまできたら、死ぬまで携帯電話を持つことはないだろう。今現在独身1人暮らし、彼女なし、家族とも超疎遠、友達なしとなったら、「諸悪の根源」までは言わないが、携帯電話は不要の産物である。