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never mind the books2024の感想と【書評】鈴木彩可『ひとんちのかぞくの夏』

こんにちは。サイトウです。

10月6日(日) テレビ塔2Fで行われたnever mind the books 2024というイベントに行ってきました。

主催者によるとこのイベントは「札幌のZINEやそれを取り巻くカルチャー・コミュニティを通して、異なる価値観をもつジャンルの人々がまだ不完全な実験的アイディア・表現を持ち寄り共有すること」を目的としているそうです。なんて素晴らしい・・・。

また、入り口ではこんな注意書きも配られていました。

5つの注意書き

まさに以前記事にした、安全でいるための場(セーファースペース)であると感じました。

購入した作品


たくさんのクリエイターさんとお話しでき、また面白い本やステッカーも購入させていただきました。その中でも、以前書評を書いたAir-Gパーソナリティの鈴木彩可さんの新刊について、感想を書きたいと思います。

以前の記事はコチラ

今回の本『ひとんちのかぞくの夏』は前著『ひとんちのかぞく』の続編です。

前著でも思ったのですが「家族」って本当に色々で、その存在に肯定的ない人も否定的な人もいます。鈴木さんの言うように「家族って複雑」なんです。

ただ、ひとんちの家族をちょっと見られるのは嬉しい。自分の家族はどうかな。あの人の家族はどうかな・・・とふっと家族に思いを巡らせることができる、そんな本です。

登場人物は皆さん元気そうで安心(レインボー年子さんも)。あまりネタバレはできないので簡単に触れますが、お子さんの言葉にわたし自身うるっとしたり、RSRの大騒動にハラハラしたりしました。そしてなんといっても最後の章とあとがきを読んで、思わず泣きそうになりました。

ここで鈴木さんの体験した怖さ、なんだかすごく共感できます。自分ってどう思われているのだろうとか、一番「こう思われたい」という人にこう思われなかった時の失望に恐怖することはわたしもありました。

本当はもっと書きたいのですが、詳しいことは本編で。


そしてなにより、販売ブースで鈴木さんご本人とお会いできたのはとても嬉しかったです。鈴木さんはやはり人気で、ひっきりなしにお客さんが来るので、隅っこでタイミングを見計らっていました(怪しい)。

本当は前著の感想や登場人物であるお子さんともお話ししたかったのですが(ステッカーも欲しかった)、あまり時間を取るのも申し訳ないと思い、少しだけお話しをしました。ラジオと変わらぬとても元気いっぱいなお声で、笑顔の素敵な方でした。これからも応援しています!


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