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王位戦第1局、藤井将棋の終盤
7月7日、この日は王位戦第1局2日目だったことを思い出し、夜9時ごろにYouTubeライブ中継を覗いてみた。
局面は118手目、渡辺九段の勝勢。次の手番は先手・渡辺。AI評価値は19手詰めとなっていた。
私は絶妙なタイミングで観戦できたと思った。
いつもここから何かが起こるのだ。
藤井ファンの多くは、「それでも仙道(藤井)なら…仙道(藤井)ならきっとなんとかしてくれる…!!」そんな心境だったのではないだろうか。
次の119手目、もし▲4一龍なら藤井玉を詰ますことが出来る。ところが、渡辺九段は予想外の▲4ニ銀!AI評価値の手のひら返しが始まった。
自玉の詰みを読み切っていたのか、藤井はノータイムで△同玉と応じた。結果は藤井の大逆転勝ち。
藤井将棋は敗勢になってから真価を発揮するように思う。圧倒的な読みに裏打ちされた超難解な局面を相手に提示し続け、「一手のミスも許しませんよ」というプレッシャーをかけ続ける。残り時間が少なくなった相手は最善手を逃してしまう。
これだから藤井将棋は最後の最後まで面白い。