オーストリア料理と夕闇への時間を楽しむ(390文字)
お店に入った時はまだ明るかった。テーブルはテラスをリクエストした。
前菜からボリュームたっぷり。温かいパンもふわふわで美味しかった。
天気は悪くない。暑くも寒くもない。涼しい風が気持ちよい。
クレープ入りのコンソメスープをいただいたあと、メインはやはりシュニッツェル。
景色は徐々に夕闇の街へと変わっていく。窓の灯りが煌めき出した。
四階のテラスにも緑があり、景色とともに料理を楽しむ。
見上げれば、いつの間にかイルミネーションが都会を演出していた。
入店時には日除けの屋根が張ってあったテラスは、屋根が畳まれて夜空までをも楽しめる環境が用意されていた。しかし、この日は残念ながら曇り空。
最後のデザート、ザッハトルテを食べ終わるとすっかり夜になっていた。長い時間をこの居心地の良いテラス席で過ごした。料理を楽しみ、夕闇へと変わる景色を楽しみ、会話を楽しんだ数時間。おなかも気分も満タンになった。