算数科授業研究「4学年:計算のやくそくを調べよう」
10月25日(水)には4年2組で,27日(金)には1組で,算数科の中学年ブロック授業研究会を行いました。
「計算のやくそくを調べよう」の単元の4時目で,
下の「ドット図」の○の数を図や式に表す授業です。
問題を見た子どもたちは、「まとまりを作る」「かけ算を使う」などの見通しを持ち、「問題場面を式に表す」ことに取り組みました。
ワークシートをもとに、考え方について友達と交流します。
考えをタブレット撮影し、ロイロノートで送って全体で共有しました。
図を斜めに見て「アレイ図」のようにとらえた考え(4✕4+3✕3)には、「すっきりしてる!」「整理されてる」などの声が。
○を移動してスクエアにする考え(5✕5)には、「なるほど!」の声が上がっていました。
同じスクエアを作る考えでも、○を足して後から引く(7✕7ー6✕4)には、「すげー!」と驚きの声が上がっていました。
友達の(6✕4+1)という「式から考え方を読み解く」活動を行いました。
「考え方を図や式に表す」⇔「図や式から考え方を読み取る」
という双方向の数学的活動により、問題の解を求めるものとして用いてきた式が、事象を表現するものであることを理解しました。
最後に、適用問題、活用問題に取り組みました。
図から様々な数のまとまりを作って式に表した子どもたちからは,
以下のうち、②・④・⑤・⑥・⑦の考え等が出されました。
この後、数学的な見方で、多様な考え(ランダムな数のまとまりや上記の考え)を比較・整理し、数学的価値「CLEAR」(すっきり・簡単・いつでも使える等)に照らして、事象(問題場面)を数理化することや簡潔に表すことのよさに気づかせていきます。
本時のねらいと、単元のねらいを考えたとき、教材分析と児童分析により、子どもたちにどのような学びをコーディネートするか……。様々な学習過程が考えられます。
教材(身につけるべき力)の徹底した分析はもとより、詳細な児童分析により全ての子ども(上位・中位・下位)に、平等ではなく公平な学びを保証する指導の在り方について、今後も研究を深めていきます。