それは本当に伝統なのか
伝統ってどのくらい続く事柄のことを言うのだろう?
初詣が始まったのは明治時代のこと。今から150年前。鉄道会社が正月に客を増やすため始めたのだとか。
初詣って日本の伝統行事ってイメージがあり、もっと歴史が古いのかと思っていたが、意外にも企業が仕掛けて確立された行事だったのだ。
今で言う節分の恵方巻きとかバレンタインデーと同じってこと?
伝統があるようで、案外歴史が浅いことって他にもあるのかもね。
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現代の日本の習慣や伝統は明治以降に確立されたものが多く、例えば庶民が名字を持つようになったのは明治初期の頃。それまで名字は武士の特権だったらしい。
庶民がお墓を持つようになったのは、昭和初期の頃。〇〇家と記した立派な墓を建てるのが当時のステータスだったらしい。それ以前は集団埋葬だったのかな?勝手にその辺に埋めてたのかもしれない。
昭和初期って…結構最近だなぁと思う。
先祖代々の墓と言いながら、庶民の墓にはせいぜい3•4代前くらいの先祖しか入ってない。
「先祖代々」の捉え方は人それぞれだからなんとも言えないけど、3•4代ってそんなに歴史があるとは思わないなぁ。
最近は墓じまいのニュースをよく耳にするようになったが、そもそも墓を引き継ぐという文化自体それほど歴史がない。人類は個人の墓を持ってない時代の方が圧倒的に長い。
そう考えると、墓じまいに申し訳なさを感じなくてもいいのかも。墓がなくなっても故人への想いは消えないしね。
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選択的夫婦別姓の討論でよく出るのが、「伝統的な家族の形が破壊される、うんぬんかんぬん…」と言う話。
夫婦同姓も別姓もなにも、名字がない時代のほうが圧倒的に長いし、これまた伝統ってなに?と思う。
日本は島国なため他国に侵略されにくく、伝統を守りやすい地域だった。そして日本人には「続くこと・続けることは素晴らしい」という考えが刷り込まれてきた。
終身雇用なんて典型的な例かと。
逆に言うと、日本は新しい文化を受け入れる機会が昔から少なく、変化が苦手なのだろう。明治維新後に確立した文化習慣から、また変化するのが心地悪いのだろう。
変わらないことに浸かっていたほうが、心地よいもんね。
でも今は時代が違う。
日本は変わらず島国だけど、海なんて簡単に飛び越えて文化も人も入ってくるようになった。
世界はすごいスピードで変化している。
伝統を守ることは大事。
だけど世界のスピードに合わせて変化しないと置いていかれる。世界の変化に反して独自路線で行けるほど、今の日本に力はない。
伝統とは?
先祖代々とは?
「日本」という大きな枠で考えると大変だけど、身近なところだと「会社」や「地域」になんとなくの習慣・伝統ってたくさん残ってると思う。
大切なのは伝統を守ること?
未来を見据えて変化すること?
たまには伝統を疑うのもありだよね。
まとまりないけどおわり。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
※今回書いたことは諸説あるかと思います。気になった方はご自身で調べてみてください。
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