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資格勉強で「逃げる」とは?

「逃げる」とは、何を指すか?

資格試験に合格するには、「逃げないこと」を言う方は多くいます。

ですが、この「逃げる」とはどういうことか分からないのでは、「逃げない勉強」とは何かがわからなくなります。

なぜこのコラムを書くのかといえば、安易に「逃げる」という表現を使うと、本質がわからなくなる危険性があるからです。

例えば、「問題集に逃げる」「テキストに逃げる」と書いてある場合、問題集を解くことや、テキストを読むことは全て「逃げる」ということになってしまう。
それならば、「逃げない勉強」とは何かを具体的に示さないと、どのような勉強が必要なのかが曖昧なままになってしまいます。

「逃げる」=「勉強しない」のみではない

先程の「問題集に逃げる」「テキストに逃げる」という言葉を、そのまま解釈すると、問題を解くことや、テキストを読むことは「逃げる」ことになるのか。
私は、このように表現している真意を推測すると、問題を解く、ないし、テキストを読むことにより「勉強したつもり」になっている、ということを言いたいのではないか、と思うのです。

一般的に「逃げる」というと、「やるべきことをしない」「取るべき責任を取らない」ことを指します。資格勉強に当てはめると、「勉強すべきなのに、勉強しない」ことを指すでしょう。
ですが、ここが資格勉強のポイントにもなるのですが、勉強しても、必要な知識や判断力が身につかないのでは、いつまで経っても資格試験に合格できないという現実があります。

つまり、勉強しているつもりでも、必要な知識や判断力が身につかない方法で勉強し続けていることについて、「逃げている」と表現している可能性があるのです。

よって、問題を解くことや、テキストを読むことを通じて、合格に必要な知識や判断力が身についているのであれば「逃げない勉強」であり、逆に身についていないのであれば「逃げている」ということになるのです。

合格に必要な知識や判断力が身につく「逃げない勉強」とは?

では、いわゆる「逃げない勉強」にするにはどうすればよいか。

まず、「1回の勉強で、完璧に覚えることは不可能である」ことを知り、適切なタイミングで復習を繰り返す中で、知識を高めるのとともに、判断力を磨くことが大切です。
要するに「復習」により、必要な知識や判断力を身につけることです。

ただし、ここで注意すべきことは「復習」についても、闇雲に行えばよいというものではありません。

人間は、1度勉強しても、放っておくと忘れていくものです。
ですが、「完全に忘れる前に復習する」ことにより、記憶は強化できるのです。

この「完全に忘れる前」の日数の目安を示すと、

1回目の勉強から5~7日・・・1回目の復習のタイミング
1回目の復習から10~20日・・・2回目の復習のタイミング

というように、適切な「復習のタイミング」で勉強することにより、記憶が強化できるのとともに、知識の吸収がスムーズに進むようになります。
この「復習のタイミング」は個人差があるので、一概にそのまま当てはまる訳ではありません。ですが、勉強を重ねることにより記憶が強化できる、ということは、復習を繰り返すほど、忘れにくくなるということでもあります。

だからこそ、ご自身の「復習のタイミング」を知り、合格に必要な知識や判断力を身につけることが、つまり「逃げない勉強」になるのです。

ぜひとも、「逃げない勉強方法」を身につけて、資格試験の合格を勝ち取ってください!

「逃げない勉強」を知るには

「復習のタイミング」をはじめとした、着実に合格に必要な知識や判断力を身につける方法について、拙著「効率よく資格が取れる『必勝勉強法』」(幻冬舎より発売中)を参照いただけますと幸いです。

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