万年非選抜メンを推していて楽しいのか

万年非選抜メンを推してて楽しいのか。

非選抜メンを推してるヲタクは地上波の音楽番組で推しメンが出てる姿を見ることがなければ雑誌の付録のグラビアポスターを部屋に飾ることもない。最新シングル「根も葉もRumor」劇場盤を何百枚購入しても推しメンの生写真が同梱されることはない。

そのような非選抜メンのヲタクは何を楽しんでいるのか。文字に起こすことにした。

ただし僕が何かを書こうとしたところで“非選抜メン”なんてひと括りで議論するほどの技量も情報も持ち合わせていないので、少し主旨をずらして、推しメン=大森美優(AKB48)について書くことにする。

前段として、

大森美優ちゃんは2011年春にデビューしてから今に至る約11年間、一度も選抜入りしていない。AKB48現役生で選抜経験がないメンバーでは最ベテランであり、11年間選抜経験がないというのはグループ史上最長ではないかと思う。同期では武藤十夢さんが選抜常連、佐々木優佳里さんはじゃんけん選抜の経験がある。さらにいえば、卒業生の平田梨奈さんも同じくじゃんけん選抜の経験がある。僕はこのじゃんけんシングル、鈴懸〜のタイトルを暗唱できる。

話を戻すが、ここまでの経歴を考えると大森美優ちゃんは“非選抜メンの女王”と言っても過言ではないだろう(失礼極まりない不要な称号)。

そんな万年非選抜メンを推して何が楽しいのか、今更ながら整理してみる。

①劇場公演
劇場公演は選抜、非選抜に関係なくスポットライトが当てられ、至近距離で推しメンがAKB48の素晴らしい楽曲を歌って踊る姿を観ることができる、至高のシステムだ。劇場公演がなかったら推すこともないだろう。

ちなみに大森美優ちゃんは本人のコンディションとかいろいろあってここ1年は月1ペースぐらいでしか劇場公演に出ていない。僕の夏が始まることもなければ、何回だって恋をすることもなく、太陽は何度も夢を見たりしない。それでも村山チーム4手をつなぎながら公演に入れば「大森美優ちゃんのいいところ全部詰め込みました」みたいなパフォーマンスを観ることができるから最高だ。

先日「推しサイの概念残ってる?」って聞いたら「もうなんでもいいよ、黄色(チーム4)でいっか!w」とのこと。


②オンラインお話会(旧握手会・写メ会)
これも劇場公演同様AKB全メンバーに与えられる機会だ。オンラインお話会だと1枚15秒ベースで1対1で顔を見て会話することができる。ちなみに大森美優ちゃんは直近2シングルは2部制。完売はないので、枚数は取りたいだけ取れる。ただしループは4ループ以上になるとリスクが伴う。
“釣り”とかそういうのはないけど、本人けっこうペラペラ好き放題喋るし、勝手に面白い話しだして一人でツボって一人で笑って一人で顔赤くして照れてる、おもしろかわいい生き物なので、興味ある方はぜひ。
本人のNote見ても伝わる通り、不思議なところもありつつ、しっかり考えられるところもあり、どんな話題も笑って楽しく話せるので、僕個人は不満が全くない。
ひと昔前の感じとはちょっと違うので、昔のヲタクにはぜひ一度顔を出して欲しいと思うと同時に、もし仮に万が一にも、例えばゆうなぁきっかけでチーム4公演見て「あの子(omori)可愛くない?」って思った方がいれば行ってみて欲しい。ちなみに僕は村山彩希さん(アルティメットスーパー選抜ウルトラ人気メンバー)のお話会の券が切実に欲しい。

③SNS
本人のSNSは以下の通り。
・モバメ
・Twitter
・755
・SHOWROOM
・Instagram
・Note

モバメは1日2,3通送られてくる。多くはないが少なくもない、ちょうどいい量。内容は(ほのぼの日常ツイート)みたいなのがほとんどだが、真面目なやつもたまに来る。

Twitterは見ての通り。

755もTwitterとあまり変わらない。基本は朝晩の挨拶。755だけどコメント引用返信は基本的にない。Twitterの裏垢みたいなノリで「私のこと好きな人にだけ向けたTwitter」みたいな感じ(伝われ)。

SHOWROOMは月1,2回くらい、だいたい土曜21時〜で配信してる。内容はびっくりするほどゆる~いもの。でも疲れた社畜にはこれぐらいがいい。

Instagramは最近ライブ配信でギター弾き語り練習してる。画面が真っ暗だけど、ただのラジオ配信なので安心して欲しい。本人の選曲、ギターが少しずつ上手くなっていく様子、歌声と楽しめるポイントが多い。

Note。最近更新ないですね…

ざっとまぁこんな感じで、種類も頻度も少なくはないし、そこまで忙しくなければ全部追うことができる、ほどよい量と、ほのぼのとした内容ってところ。

④外仕事
ときたまある。舞台経験が多く、3月にも舞台(6日間10公演)を控えている。AKB48本体の公式イベントに呼ばれなくても、こういう外イベが地味にちょいちょいあったりするので、飽きずにヲタクできてる要因になってる。

⑤その他
たまにはコンサートがあったりするし(中止になりました)、ネ申テレビとかラジオ番組とか出たりすることもあるし、雑誌に載ることもあるので、そういうたまにあるイベントやメディア出演を楽しんだりする。
あとはゲーム。どっぼーんひとりじめ、推しメンと対戦することができる神ゲーである。

細かい楽しみ方で言えば、推しメンがハマったのを見て自分も鬼滅の刃にハマったり、推しメンが聴く曲を聴いてみたり、推しメンが読んだ本を読んでみたり、まぁ何気ない推しメンの言葉をこっちで勝手に掘り下げていろいろと解釈して。そうやって推しメンのことを考えてる時間がシンプルに楽しかったりする。

…とまぁ、ここまで長々と書いてはきたが、これは選抜/非選抜に関係なく楽しい内容である。

結局のところ、劇場公演にしろオンラインお話会にしろ、AKB48というプラットフォームをお借りして非選抜メンである推しメンのところでマイペースに楽しんでる。そういう意味で、日々クソしんどい想いをしてプラットフォームの構築・維持に多大な貢献をして頂いてる選抜メンバーには頭が上がらない。

22日に59thシングルの選抜発表があり、当然推しメンの名前が読み上げられることはなかった。58th、59thとAKB48単独でのリリースが続き、一ファンとしては喜ばしい限りである。57th以前も例えAKB48単独であったとしても、大森美優ちゃんが選抜に入れる機会はほぼ無かったかなとは思う。いずれにせよ選抜に縁がないような状況が何年も続いた結果、ヲタクのメンタリティ的には特に悔しいとか不平不満とかの感情を抱くこともなくなった。

たぶんガツガツと上(選抜?)を目指すタイプが好きなヲタクにとっては物足りなさが出てくると思うんだけど、必ずしもそうじゃない活動の仕方、持続可能なアイドル活動と、それに伴うヲタク活動があってもいいんじゃないかと僕は思う。それこそ昨年の活動制限じゃないけど、トータルで観たときに長く続けられる形になるならそれはそれでいいじゃんと思うのが正直なところ。

ここ数ヶ月で多くのメンバーがそれぞれの想いを以てAKB48を卒業していった。そんななかで推しメンはというと、少なくとも今年中はAKB48でいると明言している。本人がステージの上でAKB48の楽曲を歌って踊るのが好きで、ヲタクはそれを観るのが好きで、それをもう何年も続けてくれてるし、これからも続けられる限りは続けたいと言ってるのだから、ヲタクとしてはこれほど楽しいことはない。

これから加入してくる17期生がどういう夢や目標を持って入ってくるかは分からないけど、大森美優ちゃんを見て「こういう活動の仕方もありなんだ」といい意味で安心する、そんな先輩メンバーになって欲しいし、一つのロールモデルになれると思ってる。

そんな推しメンだからこそ、未だに選抜になったことがなくても、ずっと推し続けたい、推し続けさせていただきたいと思えるみたいなところがある。

まぁ普段はあまり考えずに「かわいい」「楽しい」の感情だけで動いているんだけど。

何を伝えたくてこの記事書こうとしたのか最後まで自分でも見えてこない駄文になってしまったけど、一人のヲタクから見た推しメンをなるべくフラットに紹介するつもりで書いたので、僕の理解が正しいかどうかは別として、大森美優ちゃんがどういう子なのか改めて興味持ってもらえたら嬉しいなって思う。

ここまで読んでいただきありがとうございました。