アラサー女の宿命とワーホリ
拝啓
失恋した方、婚約破棄になった方、離婚した方
恋の思わぬハプニングで人生の岐路に立っている全ての皆様へ。
朗報です。
そのハプニング、大チャンスだよ、世界へ飛び出そうぜ!
ウウェイ!
その結婚、自分の何かを諦めようとしていない?
日本ってどうしても閉鎖的で、目に見えない大きな流れがいつもあって、それに飲み込まれないように、でも流れに乗り遅れないように、かといって上手く乗りすぎてもダメだし、下手だと溺れてしまうし。
なんだろ、”息苦しさ”というなんかそんな感じの淀みがある。
そこから実はあっさりと抜け出せる、ってこと頭ではわかっていても、やっぱり抜け出すのってすごい怖さがある。
私だって本音を言えば、4年半付き合って、内2年半同棲した彼氏と27歳で婚約白紙になんかならなかったら、きっとなんとなくそんな淀みには気付きつつも、目の前の「多数派が流れに乗っている幸せな方向」にきっとそのまま流れていたと思う。
"あぁ、このままもう海外に住むことなんてないんだろうな"
"一度は長期間で海外に住んでみたかったな"
"でも、結婚して家族を作っていく方が正しく幸せなんだ"
そう何度も何度も自分に言い聞かせるかのように、執拗に語りかけてくるもう一人の自分がいた。
だって、知らなかったんだ。
結婚してからワーホリ単身で行く人
なんなら夫婦でワーホリ出る人
数ヶ月フィリピン留学に来る人
結婚してから単身でスペインにレストランサービス修行に行った人
全て私が実際に海外に出てから、知り合った日本人の人たち
でも4年前の私は、そんな自由な選択肢を持つ、自由すら、知らなかった。
”結婚したいの?”それとも”結婚しなきゃいけないの?”
だってさ、この国はあまりに”役割を忠実に演じること”を強制させすぎている、と思う。
女性はこうでなくては
結婚したらこうでなくては
母親とはこうでなくては
一日に何度聞く?日常生活でもテレビでも、ドラマでもTwitterでも。
役割強制に溢れた生活に染まりすぎてない?
そしてそれに抵抗しているつもりなのに、その役割を同じように他人に、あまつさえ自分に強制していることに気づいたのも随分と経ってから。
だってプロポーズされた時、思ったもん。
「あぁ、やっと報われた」
もちろん幸せだったし、嬉しかった。だって大好きだったもん。
運命の人だと確信していたし、何よりこの人と一生生きたいとも思ってた。
でもあの時は気づいてなかったんだよね。
結局のところ結婚しても全てただの延長線上だって。
家のことは基本的には自分がやらないとってなぜか思っていた私。
フルタイムで働いてたし、通勤も片道1時間半かかってたし、彼は高校教諭でブラック企業の鏡みたいな働き方していて、土日も部活で全く家にいない
尽くすのは女の幸せだと言い聞かせつつ、それで勝手にイライラしてたりもして。
結婚が決まったから、報われたとか・・・
これで終わりです。おめでとうございます、
ネクストステージです。
じゃないのにね。笑
きっと私は、そのまま働き続け、全ての家事を引き受け、疲弊し、いつか爆発していたのかもしれない。
だってもうがんじがらめじゃない、人生って
大学卒業して、就職して、久しぶりに女子会をしたらもう
"誰が今度結婚する"
"誰が今回妊娠した"
なんて話をしごく熱心にしてたりするんだ。
”さぁ次に結婚するのは誰だ!?” っていうね。
この歳になったらそろそろ結婚を。
結婚したのならそろそろ子供を。
女の敵は女って結構的を得ていると思う。
それはそのまま自分自身にも当てはまって、つまり自分で自分を追い詰めてる。いつもいつも、なんか自分のペースではなく生き急がされているような息苦しさ。
結婚すれば、第1ステージクリア、セーブ画面に移れます、みたいな。
なんだったんだろう、あの時のあの気持ち。笑
泣けるだけ泣いて、あらゆる場所で突然に泣いて、泣きに泣いたら、旅に出よう
今でこそ、散々に心の整理もついてこうして当時の自分の気持ちや立ち振る舞いも冷静に考え直せるようになった。
でもさ、ここまでくるのに3年くらいかかったよ。
突然「結婚出来ない。別れてくれ」って言われた日から、こうやって笑って話せるようになるまでは、たくさん泣いたよ。
それはもう泣いたよ。泣くに泣いたよ。
多分生まれた瞬間よりも長く、多く泣いたよ。
朝が来たら泣き、
通勤途中に泣き、
カップルを見れば泣き、
結婚式場のCMでも泣き、
親の顔を見れば泣き、
食べたラーメンが美味しくても泣き、
2人で住んでいた家に独りで帰る、
その道はいつだって涙が止まらなかった。
式場だって予約してたし、衣装だって決めてたし、会社にも報告してたし!招待状こそギリギリで発送してなかったけど、関係者全員に口頭で式の日取りと出席の確認は済ませてた!
そして「わかりました。あなたと別れます」って答えたの、
27歳の私の誕生日当日だからね。笑
それでもさ、世界は終わらないから
ここより、もっと広い世界があるから。
31歳になった私はそれを確信を持って言える。
だから、ワーホリ良いよ。
いや、別にワーホリでなくて学生ビザでも観光ビザでも。
国だってどこでもいい。フィリピンでもアメリカでもスペインでも、どこでも。行きたかったと思っている国に、とりあえず1週間くらい出てみる、とかね。
あのね、リセットされるから、そーいうの全部。笑
フラれちゃったんならさ、
良いチャンスだよ、ラッキーだったんだよ!
やりたかったこと、この際全部やっちゃいなよ!
失恋の痛みから一発で立ち直る方法なんてないよ。絶対にないよ。もしあったとしたら、私が真っ先に知りたいよ!誰よりも知りたいよ!笑
でもさ、その呼吸するのも苦しいくらい、本当に心臓から血が出ているんじゃないかって思うような、その痛みはさ、和らげることが出来るんだ。
まずは身体的に、物理的に、なるべく速やかに距離を置きましょう
逃げちゃえ。逃げたらよいんだよ。避難すればいいんだよ。
痛みに耐える必要なんてない。苦しいと思っている場所にあえてとどまることに何の意味もないよ。いや、意味もないというのはいささか言い過ぎかもしれないけどさ。
もう十分傷ついているのにさ、それ以上に自分で自分を責めなくてもいいんだよ。フラれた原因を考えて、自分の事を責めて、ダメにしなくていい。
だから、とりあえず、思い出に直結するようなすべての事柄からすみやかに、一時的でいい、短期的でいいから、距離を置きましょう。
日本から出るだけで、こんなに俯瞰的に物事を、そして自分を見れるようになるのかって、びっくりする。
そして楽になる。
誰のことも知らない、何もしがらみのない、まさに自由な世界で
本当に欲しいものは何かを、ゆっくり考えてみるのって贅沢な時間だよ。
旅をして、新しい人と出会って、美しい景色を見て、美味しいものをたべて。ゆっくり自分を大事にして、力を貯めていけば良いんだよ。
確かに1度世界は、私のことを要らないと突き放した。
それでも世界は一つじゃない。
運命の人も一人じゃない。
このことだけは、よーーーーーーーく覚えておいて欲しい。
運命の人は絶対に一人じゃないから。私は少なくとも2人に出会って、そしてまだまだ探しているから。(2019年3月15日現在)
だからまずはこれ以上泣けない、ってところまで泣いて、
その人のこと、諦める落ち着きを取り戻せたら、
旅に出る支度を始めましょう。
きっと、もっと、幸せになるための新しい物語が始まるよ。
読んでいただいてありがとうございます。
面白かったら「♡」をお願いします。
全力で私の愛をお返しします!