「一人旅は割高&不便だし危険なのでは?」旅好き医師が回答します
多くの読者様から質問をいただいた「一人旅」
今回、
一人部屋料金について
一人旅のこだわりポイント
“荷物を見張ってくれる人がいない問題”をどうするか、
などについてお送りします。
悩ましい「一人部屋料金」対策は?
読者の方からこんな質問がありました。
お答えします。旅行プランの価格差というものは、ほとんどが宿代で生じるものなので、宿代に限って説明いたしますが、うーん、そもそも、お宿からしてみれば一人で1部屋使われるより二人で使ってくれたほうが、効率が良いわけですからね。
一人旅のほうが、宿代が高くなるのは必然です。それをふまえて、まずは一人部屋の割り増し料金というのは「お部屋を広々独り占めする権利」「自由を楽しむ権利」を買うということだ、と捉えられるかどうか、じゃないでしょうか。
あとは、一人で二人分のアメニティ(ミネラルウォーターやバスグッズ)を独り占めできたりもしますよね。
つまり、そもそも一人でする旅と二人でのそれは本質的に違うものである、ということが、今まで書いてきたことで伝わっていれば、ですが、お金だけで比較できるものじゃないんですよ。
純粋に価格のみで考える、となると、シングルルームのあるホテルを探して予約、となりますが、それだってシングルルームがツインの半額か、といわれるとそうでもないわけですし、お部屋が狭く、シャワーやトイレなどの水回りもツインに比べるとしょぼくなるかもしれないわけです。
私とかだと「バスタブのないシングル」と「バスタブありのツイン」でしたら一人でもあえてツインに泊まったりするくらいです。
私が考えたプランにとことん乗っかる主義の大阪在住の友人「ワカメちゃん」とだって、二人で旅行するときでも、宿にシングル部屋があって、ツイン1部屋と、シングル2部屋の料金を比べて、まーたいがい後者のほうが高いですが、差額とプライベート感との引き合いで、納得できれば、あえて2部屋とったりもします。
なので、一人旅の料金と二人で行くときの料金と、確かに比較はしますけど、しかし額面だけ見るのではなく、価格以外の部分も考慮して、この価格差でも一人で泊まる価値があるかどうか、あるいは同行者を確保して二人で泊まりたい宿なのか、あくまでそのあたりを包括しての比較となるんじゃないか、と思っています。
一人旅の「客室」「スケジュール」こだわりポイントはココだ!
私の場合、プランニングの面でのこだわりは泊まる立地、ホテルのバスルーム(温泉の場合は露天風呂の有無など)、眺望の善し悪しになります。温泉宿の場合はお部屋での温泉の有無と、温泉があるとすればその形態、大浴場はどんな感じか、といった要素が加わります。
その辺りの詳細については、末尾リンクに貼っております過去のブログ・note記事で触れてますので、温泉か、はたまたホテルメインの旅行なのか、観光メインの旅になるのか、などを決めたうえで、これらの記事をご参考になさってください。
スケジュールについて、私は「主要なエリア分け、観光スポット、グルメの基本知識は入れておくが、これ!ということ以外は、何をするかは当日まで決めない」という点=一人旅ならではの行き当たりばったり感にもこだわってプランニングします。
『ソロ旅で得られる「◯◯」実例を交えてどうぞ!』で触れましたが、行ってからの天気、体調をふまえたその時々の気分で、何時に起きて、どこを見て何を食べるか決められる自由こそが一人旅の醍醐味だからです。
ホテルのお部屋が居心地良すぎて、食事でお腹いっぱいになったら、なんか観光とかどーでもよくなっちゃって、ずっとホテルで「お仕事」してたらすんごいはかどっちゃった、あれ、これ、旅じゃなくて出張!?なんてなっちゃうときも含めて、一人旅ならではの楽しみ、です。笑笑
要注意な「荷物・貴重品管理」
一人旅の不安要素の一つとして、コレを訴える方、一定数いらっしゃる気がいたします。トイレで離席するときなど、荷物見といてね、っていうのができない問題、ですよね。
でも自分の場合、友達といても、荷物を見てもらうこと、滅多にないかもです。
まず、トイレ環境がそう整っていないところに大荷物では行かないというのがありますので、そのシチュエーションはほとんど空港かホテルか移動中。ホテルや空港でトイレに行くとき、スーツケース含め荷物は全部トイレ個室のなかに持ち込んで鍵をかけますし、空港のカウンターやホテルのフロントであーだこーだするときは、絶対体から離さないようにします。
いいホテルならチェックインするとき、大きい荷物はホテルスタッフが見てくださるわけなので、一人旅、しかも女性とならばホテルのランクも大事です。私の経験上、一人でいるときより、友達とのおしゃべりに興じているときのほうが、かえってワキが甘くなっているのではないか、とか思ってたりします。友人がいるときより一人だけでいるときのほうが、スキがない気がします。
つい最近SNSで、新幹線の座席に荷物を置いたままでトイレに離席して、戻ってきたら見知らぬ乗客が自分の荷物を漁ってる場面に遭遇した、なんてのが話題になっておりましたが、新幹線もおいそれと安心しきれない場となりました。まあでもしかし、これは、荷物の管理が甘かった本人の責任、ってなっちゃうところなんですよね…。
私も国内旅行だとつい気が緩んでしまい、新幹線で席にノートPC置いたままトイレに、とか、あるっちゃありますけどね。でも外国の列車でそれは絶対やらないし、新幹線であっても駅の発着時、ドアが空いているときは絶対トイレに離席しないというのは、基本中の基本です。
なんにせよ、一人旅のときは「周囲の治安」が大事なので、旅先をどこにするか、ホテル、エアライン、座席のグレード、全てにおいて、少しでも治安がいいようにプランニングするのも、大事です。時にはその対策をした結果、予算ちょっとオーバーしちゃうこともありますが、「安全を買う」と思えば安いものです。
一人旅を存分に楽しむ方法
いろいろ書いてまいりましたが、
一人旅の長所は複数人数旅の短所であり、
一人旅の短所は複数人数旅の長所である
と、いうことなのかな、とも思える今日この頃。そこに正解なぞございません。ご自身の日々の人付き合い、性格や好みと照らし合わせて、どちらが自分に合っているかで決められたらいいと思います。
個人的には自分の日程に合わせられる友達やパートナーがいないから旅に行かない、というふうに選択肢を狭めてしまうのはもったいない、と思いますけれども、それだって、一度一人旅に出た結果、そう思われているのであれば、それはそれでご自身が出された答え、なのであります。でも、行くとなったら欠点より長所を生かして存分に楽しんでほしい、とも思います。
一人旅を楽しむも、やめておくも自分次第。さあ、あなたはどっち!?
以上、参考になる部分、ありましたでしょうか?
少しでも「一人旅」に対するモヤモヤが解消できたら、嬉しいです。
<参照記事>
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