ロシア旅ってどんなん?――旅ブロガー女医がお答えします
すっかり復調気味の海外旅行。
国内各所、混んできましたし、海外旅行も! 空港に行くと、どんどん渡航者が増えているのを感じます。
今日は
「今までいった旅先で一番良かったところはどこですか」
というお話をします。
絶賛、ロシア「ロス」です
ブログを始めてまだ間もない2018年のゴールデンウイーク、実はロシア(モスクワ、サンクトペテルブルク)を旅してました。
たいがい、海外旅行から日本に帰ってくると、ホッとすることがほとんどなのですが、ロシア旅行の時は全くそんなことはなく、おそらく海外旅行ではここのところ唯一、あとは飛鳥II下船後くらい!?じゃあないでしょうか、帰国後、超「ロス」になっておりましたのは。
その翌年、ウラジオストクにも訪れたのですが、サンクトペテルブルクほどではないにせよ、ここもまた楽しい。韓国からの観光客がたくさんいて賑わっていて、実は彼ら、当時はノービザでロシアに行ける、と聞いて、なんだそれずるい!となったり。
「2020年にはロシア全都市で、日本人は電子ビザで入れることになりそう」と、そんな話が出ていた矢先、コロナ禍、そして、外交的に、まさかこんなことになるとは。
そんな背景のもと、お送りします。旅している分には一瞬たりとも「おそロシア」を感じなかったロシアって、どんなとこ?
メシがウマすぎる問題
北海道で魚がウマいのと一緒でしてね、
ロシアの魚介も例外なく、脂がのっていて「マジ美味しい」のです。ただ、日本と食べ方が違うだけで。
基本、ロシアで「キャビア」というのはイクラのことのようです。
そもそも「イクラ」という単語自体、ロシア語で「魚卵」という意味だそうですからね!
とにかく、ロシアではキャビア=魚卵というと、あの赤いプチプチのイクラが出てきます。
モスクワで宿泊したホテル・メトロポールの朝食では、イクラとその親御さんにあたりますサーモンとサワークリームがビュッフェに山盛り状態。
日本と異なるのは、お醤油でなく、サワークリーム(正確には「スメタナ」と言って、サワークリームと製法は違います)で食べる、ってことですかね。
親子合わせて、朝っぱらからスパークリングワインと共にいただきます。
本来であれば、「ブリヌイ」というロシア版クレープに巻いて食べるのですが、それやると他のものが入らなくなるので、見合わせております。
脂がたっぷりのったサーモン、
臭みの全くないイクラ、
酸っぱさ控えめ、濃厚なサワークリーム
あとはご想像におまかせいたします。
そう、要は、ロシアはサーモンが超美味しいということなのです。
ちなみにですが、いわゆる、我々がよくイメージする三大珍味の「キャビア」はあちらでもガチの高級品で「ブラックキャビア」と言って、あの赤いプチプチイクラと区別されていました。
ブラックキャビアもさることながら、その親御さんにあたる「チョウザメ」さんも、高級魚として出回っておりまして、デパートの魚売り場でフツーに泳いでいらっしゃいます。
次に、ロシアで堪能したのは「ボルシチ」を代表するスープです。
ロシアはスープ料理も悶絶級の美味しさ!
こう見ると、ボルシチっていうのは、数あるスープの中の1種類でしかない、ということがお分かりいただけますでしょうか。しかもロシアのボルシチは、日本の多くのお店で見かけるそれとは違い、ビーツが主体の濃いピンクの飲み物。またここもサワークリーム「スメタナ」が大活躍です。
やばいです。このままだとメシだけで記事が終わってしまいますww
ビーフストロガノフどこ行った??
先述のボルシチにしろ、ビーフストロガノフにしろ、日本で多く知られているロシア料理はひとしきり食べたのですが、なんと言いますか、あれらは多彩なロシア料理の中のごく一部にすぎないのですよね。ロシア的には全然メジャーな料理じゃないかも!?とすら思えるくらいのものなのです。
2018年のロシア旅行では、モスクワのホテル・メトロポールと、サンクトペテルブルクのストロガノフ宮殿(=ビーフストロガノフ発祥のお店)でいただいたのみでした。
ちなみに、「ホンモノ」のビーフストロガノフはデミグラスソースにあらず、ロシアのサワークリーム「スメタナ」が効いた、酸味のあるソースで、マッシュポテトがお供です。なので茶色いソースでなく「白っぽいソース」のところが多いですね。「元祖」のお店は茶色いですが笑
ちなみに翌年の2019年、極東ウラジオストクにも出かけたのですが笑
2泊3日のステイでこんなに食べております笑笑
ボルシチ、ピロシキ、ビーフストロガノフなどの有名どころは氷山の一角、
ペリメニ、ロシア風パンケーキ「ブリヌイ」と、その他のシーフード料理多数。
加えて、ワインやシュクメルリが美味しいジョージア(=グルジア)料理のお店も多数ですので、無限に食べるものあるわあるわ、もう目移りしまくりのグルメ大国、ロシアなのです!
ちなみに、ですけど、どのレストランも食べ終わったお皿を下げるのがちょー早いwwというのもロシアの思い出の一つです。
「赤の広場」がどうしても「あそこ」に見えてしまう問題
モスクワの「赤の広場」には、時間帯を変えて、何度も訪れたのですが、どうしても東京ディズ◯ーランドのあそこに見えてしまうと盛り上がっておりました。誰か共感してくれる方、いらっしゃらないでしょうか?
「白鳥の湖」が、ほのぼの平和すぎました問題
こちら、かのチャイコフスキーがバレエ音楽「白鳥の湖」の構想を練ったという逸話のある湖「ボリショイ・ノヴォデヴィチー・プルド」なのですが、行った季節が悪かったか!?
ポカポカ陽気に白鳥、ではなく、カモが日向ぼっこしてる、ほのぼのスポットでした。
寒い時期の夜ともなると、あの白鳥の湖の世界観に近づく?のかもしれません!?
…でも、本場のバレエは「最高すぎる」問題
ロシアの名作バレエは、ロシアで!
ということで、だったらその最高峰「ボリショイ・バレエ」じゃないのかい?と、モスクワはボリショイ劇場へ。
白鳥の湖には日程が合わず、演目は「ラ・バヤデール」でしたが、トッププリマのスヴェトラーナ・ザハーロワさんがドンピシャで出演&最前列で拝むことができ、幸せすぎでした。やはりロシアのバレエは最高です。
列車での「国境越え」が楽しすぎる問題
フィンランドはヘルシンキから、ロシアはサンクトペテルブルクを3時間半で結ぶ高速列車、アレグロ。
2010年12月12日から運行が始まり、当時は首相だったプーチン氏とフィンランド大統領のタルヤ・ハロネン(Tarja Halonen)氏が1番列車に乗って開通を祝ったというエピソードもある列車です。
島国の日本人が電車で国境越えることなんて、まずないわけで、これはどうしても体験したい!と、わざわざこのために、通常のシングルビザではなく、ロシアに短期間で2度入国できる「ダブルビザ」を取得して臨みました。
ロシア側の検閲ではちょっとばかしガクガクブルブルしましたが(((( ;゜Д゜))) 国境でつまみ出されることなく、無事ロシア入国許可をいただくことができました。
フィンランド国境を超え、ロシアに入ったとたんに、あれだけサクサク動いていたWi-Fiが繋がりにくくなり、ケータイの電波がロシアの会社に切り替わるのを目の当たりにしたのでした(;OдO)
ウラジオストクの「観覧車怖すぎ」問題
海辺にございます「カルセリ遊園地」。
こちらの観覧車が、ほとんどムキ出し状態でございます。入り口なんて、扉すらなしに、チェーン1本のみでございました。
しかも結構な高さ!
お子様やペットを連れている方、油断してると横からスルッと普通に落ちてジ・エンドですこれ。
海風にあおられ、自撮り写真撮るのも命がけでしたw
「キミ達、共演NGではないのか!?」問題
クレムリンの周囲には「有名人」があちらこちらにたくさん。
あれ、アナタ、100m手前にもいらっしゃいませんでしたっけ? 当時大統領でしたトランプさんも、スターリンと仲良く歩いてました。
ワタクシは今まさに物議を醸しているこの方とツーショット撮影を。
国内、海外に限らず、どこに行くときにも、よほどの秘境でもない限り「目的は100%達成できなくてもいいや、また来ればいいから」の心構えで、70~80%のスケジュールで臨みます。が、その「また」が叶わなくなるかもしれないこともあるものなのですね。しかも、まさかJALの直行便でいけるような場所でそれが起きるなんて…
観光客に「魅せてる」部分と、実際は違うことも、わかってはいるものの、またいつかロシア旅行に行きたいと思わずにはいられないのでした…
Спасибо
<参考サイト>
【ロシア 個人旅行モデルコース】①モスクワ ~帰国後しばらく「ロス」になる充実旅~
【ロシア 個人旅行モデルコース】②サンクトペテルブルク ~帰国後しばらく「ロス」になる充実旅~
☆速報・まとめ☆ 【ロシア ウラジオストク】ってどんなところ? 私の第一印象をまとめました!
【ロシア ウラジオストク】《カルセリ遊園地》絶景&絶叫!? 観覧車には絶対乗るべし!
★まとめ★ ロシアと言えば鮭(サーモン)!今回利用したお店9つ一挙ご紹介
★まとめ★ ロシアと言えばスープ!? 今回の旅で頂いたスープ8(+3)皿一挙ご紹介
【モスクワ】《ホテル・メトロポール》超ゴージャスな朝食はぜひ食べるべき‼︎(
【サンクトペテルブルク】ストロガノフ宮殿レストラン《ルースキー・アンピール》アノ料理発祥のお店!
【S7航空】《東京成田~ウラジオストク往復》ビジネスクラス搭乗記
【ロシア ウラジオストク】《カルセリ遊園地》絶景&絶叫!? 観覧車には絶対乗るべし!
【モスクワ】《赤の広場》一見東京ディズニーランド⁉︎な赤の広場は粛々と軍事パレード準備中でした
【モスクワ】《ノヴォデヴィチ女子修道院》バレエ「白鳥の湖」の舞台をお散歩(